大人オリジナル小説
- それでも君が好き
- 日時: 2012/03/04 13:50
- 名前: あーさん
はじめまして。
小説家志望のあーさんなるものです。
駄文ですが、自分なりに一生懸命書いていきたいとおもっております。
御感想等いただけると更新の励みになります!
ルール
*荒らし・中傷禁止
*パクリ禁止
ル〜ルではないですが・・・
一部残虐な内容含みます。苦手なかたはuターン願います...
基本虐めの話ですが、恋愛含みます。
最後に・・・
ノロノロ更新になると思うので気長に読んでください。
では(´∀`*)
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- Re: それでも君が好き ( No.15 )
- 日時: 2012/02/26 19:17
- 名前: あーさん
消え行く意識のなかで、思い出したくも無い夢を見た。
私が虐められるようになった、きっかけの夢・・・
西華高等学校(せいかこうとうがっこう)に入学してからの私は相変わらずだった。
春休みの特訓空しく彼氏どころか、友達も出来ない。
始めのころは、みんな孤立したくないからグループ作りにせいを尽くしていた。
私は、自分から声をかけたりすることなんて出来るわけなかった。
だから、誰かに話しかけられるのをまつしまつ。
そんななか、こんな私に声をかけてくれた人もいた。
「アドレス交換して!」とか言われて、交換したけど一度も連絡がかかってくることはなかった。
私から、連絡したこともないのだけど。
元々、交友関係をうまく築いてこなかった私にとって、
「友達」とはどういうものなのか、いまいち理解出来なかった。
だからなのか、声をかけられて友達になってもそれ以上の関係に発展することも無く、またそれ以下になることもなかった。
体育のグループ作りの時に人数合わせのために入れてもらったりだとかそんな程度。
必要な時には呼ばれて、それ以外は要らない者として扱われた。
そんな日々が続いて、入学してから2週間がたったころだった。
「虐め」が始まったのは。
原因は、些細な諍い。
クラス内でも一際目立つグループが、神木君をターゲットにして。
クラスの人に無頓着な私でさえも知っているほど彼らは有名人だった。
そこにいるだけで、周りに人が集まってくるような。
特にそのグループの中心にいる「桐谷翔」は特に目立っていた。
容姿はパッと目を引くような顔立ちをしていて、女の子なら誰でも恋に
落ちてしまうくらいに。
それでいて、気取らない性格、成績優秀、スポーツ万能。
さらに、家はお金持ちとなんでも兼ね備えている人だった。
私はそんな彼のことをよく教室の隅から眺めていた。
いつもみんなの中心で微笑む彼の周りはキラキラと輝いていた。
そう例えるなら私が、「陰」で彼は「陽」。
だからか、そんな彼の口から出たあの一言には驚きを隠せなかった。
「お前はこれから俺らの奴隷だ。」
今まで見たことの無い冷たい瞳で告げたそれは虐めの始まりの合図かのように神木君へのいじめが始まったんだ。
シカト、暴力なんて当たり前。
私は、それを見てみぬフリ。
私は中学の時虐められていた時、「どうしてみて見ぬフリするの。
それも、立派な虐めだよ。」そう思っていた。
だけど、実際自分がこの立場になってみたらわかった。
”見てみぬフリ”をする理由が。
人は、自分が一番かわいいから。
「虐め」が悪いことなんてみんな知っている。
だけど、それを止める勇気なんて持ち合わせていない。
だから、見てみぬフリや簡単に虐めに加担する。
誰かを犠牲にしてまでも、自分を守る。
逆を言えば、誰かを犠牲にしないと生きてはいけない残酷な世界。
こうして、みんな生きる。
一人の少年を犠牲にして。
紛れも無く、私もその一人。
小さな世界で何度も繰り返される罪。
いや、きっと罪の意識なんて無い。
みんなでやってるから。
罪悪感なんて生まれない。
それがどれだけ滑稽で愚かなものかわからない。
虐められたもの以外。
今日も、神木君の悲鳴がきこえる。
1人の男子が殴る。
「止めてください。」とお願いする神木君。
それを面白がる男子とみんな。
ひどく滑稽な神木君を嗤う。嘲笑う。
だけどそんな笑い声に終止符を打ったのは彼。
いじめを始めたのも彼だったけど、終わらせたのもまた彼の一言だった。
「いいよ。止めてやるよ。”虐め”」
瞬間静まり返る教室、聞こえたのは神木君の生唾を飲む音くらいの静寂。
その静寂を破ったのは、神木君。
「ほっ本当ですか?」
半信半疑といった様子でたずねた。
「うん。ね、みんな?」
少しの戸惑いのあと、みんなは首をたてにふった。
嵐が過ぎ去ったかのようにいじめは終わった・・・
かのように思えた。
いじめが再発したのは、ちょうど定期試験の結果が返却された日だった。
私は始めてのテスト返却に緊張していた。
答案を返されると思ったよりも出来ていて安心した。
ふと周りを見渡すと、あの目立つグループの一人
新川君が、騒いでいた。
「なぁ、見ろよ。俺の点数!数学95点だぜ!?すごくね!」
「あぁ。すごいんじゃね?」
「ぷっ翔俺様に負けたのが悔しいんだろぉ〜?」
「別に。」
「あはっwww翔ちゃん可愛い☆」
「瀬那っやめろよ///」
「ねぇ、廉もしかしてクラスでtopだったりしてぇ〜〜〜?」
「えっ!あるかもなっ!よし全員の点数聞いて回ろうぜ☆」
やけにテンション高いww
どうやら、クラス全員に数学のテストの点数を聞いて回っているようだ。
当然私にも。
「なぁ!数学の点数何点だった?」
期待に満ち溢れた瞳。
瞳の内側には、絶対的自信が見え隠れしている。
「え、と・・・96点・・・」
「・・・・は?まじかよ!」
そういい私の手から乱暴に答案を奪うと目を大きく見開いて答案を戻した。
「ぷっww廉ダセー!高橋にまけてやんのwww」
クラスメートの誰かがからかう。つられるようにして、みんなが笑う。
新川君の顔がどんどん怒りに満ちた表情に変わってゆく。
その怒りの矛先は私に向けられた。
冷たく、鋭い瞳から思わず目をそらした。
わけも分からずに、うつむいた。
それが、気に食わないのか彼の怒りは頂点に達した。
なんか、この空気前にも・・・
そう神木君の虐めが起きた時もこんな感じだった。
嫌な予感が脳裏を掠めた時だった。
彼の、言葉を聞いたのは。
「高橋さん。お前は今日から俺らの奴隷だ。」
それからの記憶は曖昧だった。
彼があの言葉を告げた翌日私の生活は一変した。
クラスメートからは、シカトされ。
桐谷達からは、さまざまないじめに悩まされた。
どんなに、謝っても止めてくれない。
むしろ、エスカレートしていく。
嘲笑う。みんなが。
傷つける当たり前のように・・・
そして、ボロボロに傷ついた自分。
醜くくて、生きてる価値も無い自分。
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