大人オリジナル小説

それでも君が好き
日時: 2012/03/04 13:50
名前: あーさん

はじめまして。
小説家志望のあーさんなるものです。
駄文ですが、自分なりに一生懸命書いていきたいとおもっております。
御感想等いただけると更新の励みになります!


ルール
*荒らし・中傷禁止
*パクリ禁止

ル〜ルではないですが・・・
一部残虐な内容含みます。苦手なかたはuターン願います...
基本虐めの話ですが、恋愛含みます。

最後に・・・
ノロノロ更新になると思うので気長に読んでください。
では(´∀`*)


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Re: それでも君が好き ( No.23 )
日時: 2012/03/18 10:22
名前: あーさん

きずいたら私はその場を走り出していた。

走って、走って、走って
向かう先も分からないまま無我夢中で走った。

息が詰まって、「はぁはぁ」と肩で息をつく。
ふと、視線を頭上へと見上げるとそこは屋上だった。

運よく鍵は開いており、中へ入ることが出来た。

案の定中には、誰もいなかった。始業ベルが鳴っているにもかかわらず
私は腰を下ろした。

雲間から覗く太陽の光が優しく体を包む。

ふと、右手首に視線を移すといびつな形をした傷。
血は止まりつつあるもののまだ、止血はしていなかった。

血を止めるものも無く途方にくれていると、誰かが階段を上る足音。
その足音はだんだんとこちらに近ずいてくる。

それは、扉の前でぴたりと止む。

まさか、新川君達?いや、でも・・・

緊張して、手に変な汗をかく。
お願い来ないで!
しかし、願い空しく

きぃと、音を立て扉が開いた。

嘘!?嫌だ。こっちにこないで!


ぎゅっと目をつぶる。

「あれ?なんでここに・・・」

びくっと、肩を震わせ静かに目を開ける。

そこには、予想もしない人物がいた。

「なっんで、桐谷君が!?」

「それはこっちのセリフ。なんで、あんたがここに?」

「・・・っえ・・」
私が返答に困っていると、
「まぁいいや。それより・・・」

桐谷君に突然手首をつかまれる。きつくでは無く、優しく。

「血とまってないじゃん。」

「っ・・・へ?」

私の声は聞き入れず、バックから取り出したハンカチでそっとくるむ。

真っ白なそれには、血がしみをつくってしまった。

「あ・・こんな良いよ。汚れちゃう・・・」

「別に良いよ。気にしないで。」

そういって、微笑む彼。

瞬間微かに胸が締め付けられる。

「ありがとう。」

「うん。」

しばし沈黙・・・
耐え切れなくなった私は口を開いた。

「あの・・・なんでここに?」

「へ?」
「あ、いや・・あの・・」

「サボリ。そしたら、高橋さんがここに。」

「そっか。桐谷君でもサボる時あるんだね。」

「うん。まぁ・・・それより、手痛くねぇの?」

「ッ・・うん。平気」
微かに声が震える。

「どうして、そんなこと聞くの。
虐めてる相手の心配なんかしなくていいのに。」

心配してくれてるなんてあるわけないのに。同情に過ぎないのに・・・
少しだけ期待してる自分がいる。

「なんとなく。高橋さんのことほっとけないつーか・・・はっ、おかしいよね。俺虐めてるほうなのに。」

「・・・っぅふっ・・・うぅ・・」

「え!?何で泣くの?」
桐谷君の動揺した声。

「だって・・嬉しい。ほっとけないてことは、桐谷君に嫌われて無くて」

ずっと、ずっと嫌われていると思っていた。

あの日から、桐谷君の冷たい瞳しか、言葉しか私は知らない。

いつだったかな。

土砂降りの雨の日傘を忘れて困っている子に、傘を貸しているのをみたことがある。
自分は、雨に濡れるのをかまわないというふうに。

偶然その光景を見た日から、いやそのずっと前から

密かに彼に好意を寄せていた。

だけど、そんな思いを打ち消すかのようにいじめは始まった。

毎日が辛かった。





けど、今彼は助けてくれた。この行為がどれだけ私の心を救ったか分からない。





けれど、私はどこまでも単純だった。
ことがそううまく進むわけも無いのに。



































この時の私はまだ知らない。



























































































残酷な恋に堕ちるということに・・・

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