大人オリジナル小説

盾と刃-自分は盾で他人は刃で-
日時: 2012/10/27 12:33
名前: 地味子

-人を信じる事のできない人は弱い?
フン、ばかばかしい。そんなの綺麗事の一種にすぎないじゃない
人を殺したら犯罪?命は大切にしろ?
じゃあ戦争の場合は何?戦争の時、
敵の人間を多く殺せば殺すほど英雄になれるものよ?
世の中の思考はどうなってんの?
フン、考えが甘いのよね。都合が良すぎるわ-

今は6時間目の総合の時間
午後のまったりした空気に
つつまれながら、真麻はそんな事を考えていた
黒板には大きく「戦争の事について調べよう」と書いてある
-…だる…-
真麻は教科書に自分の頭をのせ、そのまま眠り始めてしまった

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Re: 盾と刃-自分は盾で他人は刃で- ( No.7 )
日時: 2012/10/29 16:44
名前: 地味子

「あたし、争いには自信あるんだ。」
真麻が腕に噛み付いた純の顔を横から殴った。
「うっ!!!ぎゃあああああああ!」
「あんたの最初の攻撃が腕を噛み付く?幼稚な攻撃法ね。」
真麻は手に石を巻きつけていたので相当効果はあったようだ。
「あんた、卑怯な手使うのね!
武器なんか使わないで正々堂々と勝負しなさいよ!」
クラスメイトの中の誰かが野次を飛ばしてくる。
「勝負に卑怯もクソもあるかっての。見物人は引っ込んでろ!!!」
優が怒鳴った。
「ひどいのね。あなた達を加勢する為に言ったのよ?」
真麻が構えながら言う。
「あっそ……。」
純が関心無さそうに言う。優が再び真麻に飛びかかった。
その時。
「はい。席についてー。」
的場が戸を開けて入ってきた。
「ちっ…。とんだ邪魔がはいったわ…。」
真麻がつまらなそうな顔をして席についた時だった。
「先生!うわあーん…」
純が突然的場に駆け寄り、ボロボロと涙を流した。
「か、川居さん、どうしたの?」
「先生ー…痛いー…わ、私、白銀(真麻の苗字)さんに殴られた…」
「え!!?白銀さん!どうしてそんなことするの!!!」
「…殴りたい気分にだったから」
「そんな事で人を傷つけてはいけないのよ!!?
あなた、しょっちゅう暴力事件を起こしているけどその責任、
誰にまわってくるかわかってやっているの!!?
ほぼ全て私に回ってくるのよ!!?他人の迷惑を考えなさい!!!」
-このおばさん何言ってんの。
説教の後半から自分の事しか考えてないような事しか言ってないし………。
てゆうか最初に仕掛けてきたのあいつらだし。
しかも人の話とか全く聞きもしないで何片方だけ一方的に責めてんの。
-
真麻は立ち上がった。そのままロッカーに向かい、
ランドセルに教科書やノートを詰め込み始めた。
ランドセルを背負い、教室の戸を開ける。
「どこに行くの!」
的場が叫んだ。
「気分悪い……。帰ります。」
「まだ下校時間ではないわよ!気分悪いなら保険室行きなさい!」
「家の方がゆっくり休める。」
戸を閉める音が静かな廊下に響いた。

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