大人オリジナル小説
- 盾と刃-自分は盾で他人は刃で-
- 日時: 2012/10/27 12:33
- 名前: 地味子
-人を信じる事のできない人は弱い?
フン、ばかばかしい。そんなの綺麗事の一種にすぎないじゃない
人を殺したら犯罪?命は大切にしろ?
じゃあ戦争の場合は何?戦争の時、
敵の人間を多く殺せば殺すほど英雄になれるものよ?
世の中の思考はどうなってんの?
フン、考えが甘いのよね。都合が良すぎるわ-
今は6時間目の総合の時間
午後のまったりした空気に
つつまれながら、真麻はそんな事を考えていた
黒板には大きく「戦争の事について調べよう」と書いてある
-…だる…-
真麻は教科書に自分の頭をのせ、そのまま眠り始めてしまった
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- Re: 盾と刃-自分は盾で他人は刃で- ( No.17 )
- 日時: 2012/12/07 17:51
- 名前: ナッツ
翌日。
学校は急行になった。
祐有子は外へ出てはいけないという的場の教えを無視して学校の理科室へ向かった。
昨日は1時、消防隊まで呼ぶ騒ぎになって、あの時はゆっくり調べる事だできなかったのだ。
学校には誰もいない。
管理人の姿も消えていた。
-…無防備にもほどがあるんじゃない-
脚をすすめると、倒れたゴミ箱やランドセルが散乱している。
おそらく、昨日の騒ぎのせいだろう。
祐有子の足は理科室の扉の前で止まった。
理科室はフラスコの破片や液が飛び散っている。
部屋はガランとして誰もいなかった。
-どうして、五月さんはA液とC液を混ぜたのに、塩酸が発生したんだろう。
塩酸が発生するのは、B液とC液を混ぜた時でしょ?-
祐有子はガラスの欠片を手に取ると、そのまま考え込んだ。
-実験するとき、的場先生が配った液はたしかにA液とc液だった
液を取り間違えたなんて、ありえない
まさか、液がすり替えられてた…???
う…うん、そん…なわ…け…無い……よ…ね…?-
ぶっとんだ考えを、否定できない自分がいた。
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