大人オリジナル小説
- 盾と刃-自分は盾で他人は刃で-
- 日時: 2012/10/27 12:33
- 名前: 地味子
-人を信じる事のできない人は弱い?
フン、ばかばかしい。そんなの綺麗事の一種にすぎないじゃない
人を殺したら犯罪?命は大切にしろ?
じゃあ戦争の場合は何?戦争の時、
敵の人間を多く殺せば殺すほど英雄になれるものよ?
世の中の思考はどうなってんの?
フン、考えが甘いのよね。都合が良すぎるわ-
今は6時間目の総合の時間
午後のまったりした空気に
つつまれながら、真麻はそんな事を考えていた
黒板には大きく「戦争の事について調べよう」と書いてある
-…だる…-
真麻は教科書に自分の頭をのせ、そのまま眠り始めてしまった
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- Re: 盾と刃-自分は盾で他人は刃で- ( No.15 )
- 日時: 2012/11/27 14:15
- 名前: ナッツ
五月や優達が苦しんでいる姿を、祐有子は唖然として見ていた。
自分の目の前の状況がよく飲み込めない。
瞬きを数回したところ、やった状況がわかってきた。
「強…い塩酸…?で…も…花ぞ…のさん(五月の苗字)が混ぜたのはたしか…にA液とC液なの…に」
爆発した時に発火された炎が、祐有子の近くまで燃え広がってきていた。
逃げ遅れたり転んだりして、日が服に燃え移ったり、塩酸がかかって悲鳴をあげてる生徒もいる。
「石井さんなにやってるの!早く逃げなさいっ!!!」
いつの間にか、ほかの学年の教師も来ていた。
逃げようにも、脚が言うことを聞かない。
祐有子は、ただ、目の前の光景を見ているだけだった。
神経がマヒしてしまった様に、ふらっと倒れ掛かる。
それを、誰かが受け止めた。
そのあとに怒った事を、祐有子は、よく覚えていない。
学校が、そんな事態になっている頃。
真麻はご機嫌で、歌を口ずさんでいた。
死のメロディーを、かなでる様に。
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