大人オリジナル小説
- 盾と刃-自分は盾で他人は刃で-
- 日時: 2012/10/27 12:33
- 名前: 地味子
-人を信じる事のできない人は弱い?
フン、ばかばかしい。そんなの綺麗事の一種にすぎないじゃない
人を殺したら犯罪?命は大切にしろ?
じゃあ戦争の場合は何?戦争の時、
敵の人間を多く殺せば殺すほど英雄になれるものよ?
世の中の思考はどうなってんの?
フン、考えが甘いのよね。都合が良すぎるわ-
今は6時間目の総合の時間
午後のまったりした空気に
つつまれながら、真麻はそんな事を考えていた
黒板には大きく「戦争の事について調べよう」と書いてある
-…だる…-
真麻は教科書に自分の頭をのせ、そのまま眠り始めてしまった
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- Re: 盾と刃-自分は盾で他人は刃で- ( No.3 )
- 日時: 2012/10/27 19:59
- 名前: 地味子
その日の夜。
真麻は、近所のペットショップで
買ってきたハムスターの目に手芸用の長い針を刺している所だった。
「ギュウッ!!!グアアア!」
ハムスターが真麻の手から逃れようと必死にもがく。
真麻は針を刺したまま、ハムスターを机の上においた。
ハムスターは発狂したようにバタバタ走り回って、机から落ちた。
机と床の距離は1メートル半ある。
その距離が人間にとって小さくても、
ハムスターにとっては高所ビルの屋上から落ちたようなものだ。
ハムスターはぶるっと痙攣すると、そのまま動かなくなった。
それを見て真麻の唇が釣り上がり、そして動いた。
「バカなヤツ。長年人間に飼われたせいで野生の本能が鈍ったのね。」
その時、真麻の携帯電話が鳴った。
携帯には、「奥薗五月」と表示されている。
五月はクラスの実力者のような存在で、もしも本人に
たてついたり意見したりすると、クラスからのけ者にされる。
「真麻?大変よ!最悪!!!もおやだあー!!!」
-何も聞かなくてもわかる。おおよその見当はついていた。-
「花、死んだって……。首つって………」
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