大人オリジナル小説
- 人間なんて、大嫌い
- 日時: 2012/11/02 23:34
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
こんにちは、もしくははじめまして。
凛といいます。
社会問題系ははじめてですが、
よろしくおねがいします。
コメント、アドバイスは大歓迎です。
荒らしなどはやめてください。
文才ないですが、
それでもOKな方はどうぞ、よんでください。
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- Re: 人間なんて、大嫌い ( No.8 )
- 日時: 2012/11/06 22:31
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
菊谷秋目線
昨日、夏香が家に帰ってこなかった。お母さんは必死に夏香を探した。しかし、見つかった頃には夏香はとても冷たくなっていた。顔には涙のあとがあり、その上から血で真っ赤になっていた。血が抜けて真っ白になった肌が血の赤を引き立たせていた。お母さんは声を出して泣いた。うらやましくてたまらなかった。先生も悲しそうな顔で涙を流していた。
「どういて夏香がこんなことに!‥‥‥‥‥先生、どうしてですか?」
「わかりません」
「秋、何か知ってるの?」
「し、知らない‥‥‥‥」
震える声で嘘をついた。理由はわかっていた。いじめのせいで自殺__________などではない。本当は、私が殺した。あの時、屋上で夏香と話していたのだ。風がとても強かったことをよく覚えている。
「ねぇ、もうやめてよ。なんで私をいじめるの?」
「あんたがムカつくから」
「‥‥‥‥‥‥それならいいよ、私‥‥‥秋のこと嫌いなの。だから、いじめのこともお母さんに言ってやる!そしたら、秋はまたお母さんとお父さんからひどいめにあわされるわ!いいきみよ!あんたなんて、死ねばいい!」
私は頭が真っ白になった。お母さんにバレるわけにはいかない。恐怖、絶望、怒り、嫉妬。私の中の感情を、止めることはできなかった。
「あんたが死ね!」
背中をドンッと押すと、夏香は屋上からおちて、死んだ。こんなことをする気はなかったが、もう遅い。私は自殺に見せかけた。遺書はある、何かあっても双子だからごまかしやすい。
「自殺、ですね」
警察官の言葉に笑顔になりそうだった。笑ってしまいそうだった。人をだますのはこんなにも簡単なのだ。
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