大人オリジナル小説
- 人間なんて、大嫌い
- 日時: 2012/11/02 23:34
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
こんにちは、もしくははじめまして。
凛といいます。
社会問題系ははじめてですが、
よろしくおねがいします。
コメント、アドバイスは大歓迎です。
荒らしなどはやめてください。
文才ないですが、
それでもOKな方はどうぞ、よんでください。
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- Re: 人間なんて、大嫌い ( No.15 )
- 日時: 2012/11/11 01:06
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
「ねぇ!大丈夫なの!?」
「しっかりして、沙弥香ちゃん!」
「沙弥香、沙弥香!」
目を覚ますと、知らない場所で私は寝ていた。おばさんとおじさんと沙弥香ちゃんが私を見ていた。上手く動かない体を必死に動かし、自分の手を確かめるように見た、すると、やはり包帯が巻かれていた。だいたいのことは理解ができた。階段から落ちたとき、頭でもうってしまったのだろう。
「気がついた、よかった。沙弥香ちゃん」
おばさんは優しい声でそう言った。あたたかい声が胸にしみる。涙を流す渚ちゃん、ほっとした顔で私を見るおじさん。そしておばさん。私はなぜだか涙があふれた。あれ以来始めて泣いた。涙はとてもあたたかかった。
「沙弥香!心配させんじゃないわよ!」
渚ちゃんはそう言って後ろを向いた。泣いているところを見られてくないのだろう。私は無言でもう一度自分の手を見た。秋がつけた傷だ。秋が私を裏切ったのだ。
「秋は?」
おばさんは私の声と同時に何もしゃべらなくなった。
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