大人オリジナル小説
- 人間なんて、大嫌い
- 日時: 2012/11/02 23:34
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
こんにちは、もしくははじめまして。
凛といいます。
社会問題系ははじめてですが、
よろしくおねがいします。
コメント、アドバイスは大歓迎です。
荒らしなどはやめてください。
文才ないですが、
それでもOKな方はどうぞ、よんでください。
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- Re: 人間なんて、大嫌い ( No.5 )
- 日時: 2012/11/06 19:59
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
とても寒かった。帰ろうと決心した時、菊野秋がでてきた。秋は私を見ると、ボロボロと泣き出した。私は秋のもとへ走った。
「沙弥香、私どうしたらいいんだろう?」
「秋、落ち着いて!」
「でも、でも、夏香が!」
秋は誰が見てもわかるくらい動揺していた。手がふるえ、髪の毛はぐしゃぐしゃ。そして、なぜか手にはりんごをにぎっていた。手がふるえているせいで今にもりんごは落ちていまいそうだった。
「ごめん、家の中で話そう」
「え!?いいの、こんな忙しい時に‥‥‥‥」
「うん、お父さんとお母さんは学校に行ってるから」
秋はそう言って家の中へ入っていった。私も秋のあとに続いた。秋の家の中は少しちらかっていた。それもそのはずだ、秋の双子の妹、菊谷夏香が自殺したのだ。
「あの、あのね。夏香が、夏香が!」
「わかってる、自殺‥‥‥‥‥だよね?」
秋の顔は真っ青だった。こきざみにふるえる肩が止まるけはいはない。しかし、秋はふるえたまま首を横にふった。そして、そのまま何もしゃべろうとはしなかった。長い沈黙から逃げるように私は秋に聞いた。
「どうしたの?話して。」
「うん」
秋は何かを思い出すように遠くを見た。そして、もう一度視線をりんごへむけると、話しだした。
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