大人オリジナル小説
- 人間なんて、大嫌い
- 日時: 2012/11/02 23:34
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
こんにちは、もしくははじめまして。
凛といいます。
社会問題系ははじめてですが、
よろしくおねがいします。
コメント、アドバイスは大歓迎です。
荒らしなどはやめてください。
文才ないですが、
それでもOKな方はどうぞ、よんでください。
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- Re: 人間なんて、大嫌い ( No.19 )
- 日時: 2012/11/11 19:09
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
「秋は、どうしたの?」
「‥‥‥‥‥‥‥」
おばさんは何もしゃべらなかった。おじさんはうつむいていて顔を私に見せない。渚ちゃんは真っ赤な目をハンカチで拭いている。そんな渚ちゃんがようやくしゃべった。
「お母さん、もう言いなよ!」
「で、でも‥‥‥‥‥‥」
おばさんがためらっているのを見て渚ちゃんは真っ赤になった目を私に向け、少しきつい目つきでためらいなく言った。
「秋っていう子は自殺した」
___ ___ ___ ___ ___
目を覚ましたときはもう、外は真っ暗だった。きれいな月が少し悲しそうに見えたのは、私の気分が最悪だったからだろう。寝る前の記憶があやふやだった。秋が死んだと言われたあと、私が何をしたのか、何を考えたのか。思い出せなかった。
「沙弥香、目を覚ました?」
声をかけてくれたのは渚ちゃんだった。優しくほほえんだその顔はとてもきれいだった。
「おなかすいたでしょ?」
渚ちゃんのくれたコンビニのサケおにぎりはひどく懐かしく感じた。最近はおばさんが毎日ごはんをつくってくれているので、食べることもなかったが、昔は毎日コンビニおにぎりだった。机の上には大量のおにぎり。一ヶ月分をいっきに買うから数日後には賞味期限が切れていたものを食べていたが、おにぎりすらなかった日もあった。そんな昔のことを考えながら食べているとなぜか涙が出てきた。
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