大人なりきり掲示板

東方おねショタ郷
日時: 2016/12/19 21:39
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

 内容としては、タイトルの通りです。
 大人カキコに来るのも、この手のスレ(なりきり)を立てるのも初めてです。ダモクレイトスです。何というか不束な点もあると思いますが、そこは温かい心でお願いします。
 東方を愛する同志が少しでも集まってくれると嬉しいです(^_-)-☆

 なお、この小説に登場するショタは霖之助さんの子供のころとかいうわけではなく、さるお方のオリキャラとなります。理由は、まぁ、聞かないでください。ちなみにその人の同意は得ています。

 それでは、軽くプロローグのようなものを。



 ここは幻想郷。八雲紫は今、1人の少年の前に立っていた。少年は紫を睨んでいる、それもその筈、此処は少年の心の中なのだ。勝手に入られていい気分では無いだろう。
 
「いい素材ね」

 ――指先が光る。すると青年の体から何かが抜けていく。魂というものだろうか。それは、少年の体の形を象って、紫、抜かれた少年の前に現れる、そして抜かれた空っぽの体の少年は膝から崩れ落ちる。

「ん? 何で後ろに自分の体が?」

 目を覚ました少年は目をこすりながら一言口にして、周りを見回す。
 
「貴方にやってほしいことがあるの」
『何てこと……この子良いわ。とてもそそられる……凄まじいフェロモンね』

 かくして、理不尽な物語は幕を開く。幼くも凄まじいフェロモンと「元に戻す程度の能力」というものを持った少年の物語が――

 紫に会って一か月が過ぎた。彼は、茨木華扇(いばらきかせん)に庇護されながら、華扇で❝かおう❞という名――彼女からの愛を受けているのだろう――を受け、博麗神社に住みながら、霊夢とともにいろいろな場所を回り、紫の命通り異変解決などを行っていた。
 
 その折、ある天狗にあう。幻想郷最速を名乗る、風神少女射命丸文だ――

 「華扇くん、情報をあげますので、貴方も何か下さい──そうですねぇ、『体で支払って下さい』、いいですね? それでは現場に行きましょう」
「えっ? 『体で支払う』? あの、何を……って、ちゅ、宙に浮いてる!?」
 そう言って文は僕の体を掴んで、空中に浮く。
「まぁ、天狗なので、そりゃ空にも浮きますよ……では、行きますよ!」
 ビュンッ! と急に文は飛んでいく、その風はとても気持ちよかった──だけど一体何なのだろう、『体で支払え』って──

 数日後、僕こと華扇(かおう)は魔理沙に妖怪の山へと案内された、僕は文に会いに行く為に、『体で支払え』と言う意味も調べに、一人で妖怪の山へと歩を進めていく──
 すると目の前に赤い袴に白い巫女の様な服装の帯刀している少女と出会った、その少女は犬の様な耳を持っていた。
「貴様は誰だ?」
「僕の名前は華扇、文──射命丸文に呼ばれて、この山に来たんだけど──に『この山に来い』って連絡があって、知り合いに連れて来てもらったんだ、すまないけれど、文を知っているかい?」
 犬の様な耳を持つ少女は少し考えてから僕に言う。
「そうか、それでは案内しよう、迷わない様に進んでくれ」
「あぁ、分かった」
 そう言って僕は犬の様な耳を持つ少女に着いて行く事にした──果たして『体で支払え』とは何なのか、まぁ、文の事だ、『文々。新聞の販売を手伝って下さい』、とかだろう、そう思いながら僕は前へ、前へと進んでいく──そして文に出会って気付く、『体で支払え』とは『そのまんま』の意味だと──だが、今の自分はそんな事は分からない──

 このようなやり取りがあり……今、紫すら惑わした彼のフェロモンが解き放たれることとなる。
 これは華扇少年を争奪戦とする、幻想郷の女性たちのバトルロワイヤルである。

 ――prologue End


 前置きが長いですが、大体雰囲気はつかめていただけたでしょうか?

 同志募集要項(ダモが不定期に話しかけて、メンバーを集める予定)

貴方のお名前【/】(英語や漢字のお方は読み仮名もお願いします)
性別【】(必ずしも書かなくてもOKです)
年齢【】(同上)
東方歴【】
好きな東方キャラ【】(できるだけ多く)
この板でなりきりキャラとして使いたい東方キャラ【】(4名まででお願いします。絡みが書きづらくなる恐れがありますので、できれば同じ陣営内(道教組とか)のキャラいいかもしれません)
東方への愛をお願いします【】

 注意事項
・誹謗中傷やキャラ批判、宣伝、荒しは行わないでください。仮に行っている人がいた場合、無視してください。その手の方々に反応すると、つけあがります。
・自作の作品のキャラであれば、オリキャラも使用可能です。ただ、あまりにオリキャラを押しすぎたりするのはなるべくしないように、お願いします。
・なお登録キャラはあくまで、主要として使ってもらうキャラとしてで、必要な場合は、ほかのキャラも使用可能。その際は、このキャラを使わせてもらうと明記ください。

 登録が決まっているキャラ
 ・射命丸文・犬走椛・姫海棠はたて、河城にとり、茨木華扇、八雲紫、十六夜咲夜

 これ以外のキャラでお願いします。

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東方おねショタ郷 ( No.123 )
日時: 2017/01/22 14:06
名前: 彩都 (ID: KnTYHrOf)

>>122
 と言っても二ヶ月、三ヵ月後かもしれませんなぁ……(汗)

 すみません、まだ未経験です……

さとり(まさか彼が、パンツ穿きながらの素股が好きだ何て……珍しい人間……)

 まぁ、はたてと違って全身にダメージがある状態ですしねぇ、口調が荒くなっても仕方無いです……おまけに誘拐されてるし、一人よりも三人ですし……威厳を保つ為に口調が荒くなったかもしれない。

 OKですよ、少し面白そう……(笑)

 では本編。

 紅魔館の中へ入った霊夢、そして紅魔館の主、レミリア・スカーレットが玉座に座って顎に手をついていた。
「あら? どうしたの霊夢? 何か用かしら?」
 レミリアがそう言うと、霊夢は淡々と言葉を述べていく。
「あら? 貴女は知らないの? 華扇っていう子を──」
 霊夢がそう言った瞬間だった、紅茶を飲もうとしていたフランドール・スカーレットが不意に飲む手を止めて、霊夢に声を掛ける。
「華扇? 華扇なら、門の近くで離れたけど?」
「確かに、彼は紅魔館の近くで別れましたね? それがどうしたんですか?」
 フランドールの次に紅魔館のメイド長、十六夜咲夜が声を発した、二人の存在の言葉を聞いて、霊夢は厭な予感を感じた、それは『華扇がまた誘拐された』、だ。
「実は今の時間になっても帰ってこないの」
「えぇー! まさか迷ったぁ!?」
「流石にそれは無いわ、貴方達と一緒に帰っているのなら、帰り道も大体は分かるわ、だから帰宅途中に襲われた……? って可能性があるの、私はフランドールと帰宅している姿を見たから、此処に立ち寄っただけだけど──紅魔館に居ないともなると、誘拐の線が濃厚──」
「ふぅん、成程ねぇ、確か彼は元々外の世界の人間、最悪食べられているかもしれないわね」
 レミリアがそう言うと、霊夢は反論する。
「それは無いわ、華扇は少し特殊な能力を持っているからそれは無いと思うけど……」
「フフフ、何だか面白くなってきたわねぇ、霊夢、アンタが来たのも何かの縁、このレミリア・スカーレット様が暇潰しに手伝ってあげるわ! 光栄に思いなさい!」
 玉座から立ち上がって、レミリアは高らかに叫ぶ、その姿を見て、フランドールも立ち上がる。
「うぅ……私の所為で華扇が……私も手伝うわ、これは紅魔館迄連れていた私の責任でも有るわ」
「まぁ、確かに、私も彼に我侭を付き合わせましたし──私も探しますよ」
 フランドールに続き、咲夜も言葉を発す、霊夢は少し驚いたが、何とか華扇を探してくれるのだと考えると少し安心した。

 彼は一体何処に居るのだろう? 霊夢はそう思いながら上空を見上げる、ただ空には雲一つ無く、あるのは霧だけだ──

Re: 東方おねショタ郷 ( No.124 )
日時: 2017/01/24 21:42
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

>>123 
 
 まぁ、ゆっくりじっくり丁寧に更新すれば良いのではないですか? 応援しています。
 というか、3ヶ月とか全然、私の感覚からするとね(オイ

 いえいえ、生涯経験しない人も居ますし(笑
 何も悪くないでしょう。

 うん、何といえば良いのか、人間いろいろね。

 成程です♪ まぁ状況如何で口調なんて変わりますよね。

 了承ありがとうございます。
 でも右手を直接行使しないと使えない能力となると、身体能力の高い妖怪相手に対応できると思えない罠(笑


――――――――――――

 既に暗く、霧と反射する太陽の光は淡い茜色をたたえる。夜目も利き聴覚なども優れたスカーレット姉妹が高速で周りを探索しているが、成果はないまま時間が過ぎていく。

「もう、探索開始して2時間が過ぎますねぇ咲夜さん」

 華人服とチャイナドレスを足して2で割ったような淡い緑色を主体とした衣装を来た、スリッドから出る太ももが魅力的な長身でスタイルのいい赤いロングストレートヘアの女性――美鈴――はぼやく。隣に居た咲夜は肩を叩きながら、胸ポケットから煙草を取り出す。

「時間が経てば経つほど、危険は増すわ。かといって、時間を止めて探すのは……」
「それはやめなさい咲夜! 貴方の魂を削ることになるわ!」
「分っています先代。思ったよりレミリアお嬢様は私を大事にしてくださっているようだ」

 煙草をふかしながら、空に浮かぶを月を見つめる。初秋とはいえ流石に夜は寒い。煙草をくわえ、手をこすりながら咲夜は焦燥感を表す。そんな彼女を美鈴は強い言葉で制止する。普段は敬語だがそれが外れているということは、咲夜の発言に相当思うところがあるようだ。取り乱す彼女をきょとんとした表情でしばし見つめ、含み笑いをしながら咲夜は自分は簡単に死ねないという旨を伝える。
 先代という言葉を聴いて、遠い過去を見るように目をそらす美鈴。当時、フランに殺されかけて、レミリアに心配されフランから話されたことを思い出す。今となってはフランも落ち着き、一緒に遊ぶようにはなったが、レミリアに近づきすぎるなと時々指摘されるものだ。レミリアは強いが、仲間を重視する女性だ。過去の記憶はこびりついているのだろう。

「……むず痒い呼び方です。やめていただきたいところですねぇ」

 苦笑いしながら言うと、咲夜は「貴方らしい」と一言。その時だ。魔理沙が空から降りてきた。アリスも一緒にいる。どうやら紅魔館が慌しいということを聞いてきたらしい。
 
「よぉ! 何があったんだぁ?」

 面倒な奴が来たとため息を吐きながら、隠し立てをしてもタメにならないと考え咲夜は素直に事実を話す。

「と、言うことよ? お分かりいただけたかしら?」
 
 少し嫌味のにじんだ声。普段なら魔理沙も噛み付くところが、首を突っ込んだ件あまりにあまりすぎて魔理沙は頭を抱えた。

「おいおい、あの野郎また行方不明か」
「霊夢も苦労するわ……それにしても、ルナサさんはうまく逃げたものよ。というか、あのひ弱そうな子が1人で行方不明だなんてもう亡くなっているんじゃ」
 
 あきれ果てた声。これにはアリスのほうも溜息を吐く。昼間授業をしたときから、少し鈍そうだとは思っていたが、今日この日、まさか行方不明とは。笑えない。自分の家で一緒に酒盛りをしながら、駄弁っていた騒霊はうまい具合に逃げたが今となっては忌々しい。知的で話が合う相手で好きでは有るが、それとこれとは話が別だ。そんなことを考えてかつい心無い言葉が出る。
 
「滅多なこと言うなって。そういうのは全力で探してからだろ? まだ魔法的索敵はしてないんだろ?」

 魔理沙は相方のそれを否定し、まだ紅魔館周辺しか探していないのだろうという趣旨のことを美鈴たちに問う。

「いいえ、すでにパチュリー様が、レミリアお嬢様に指示されて始めているはずよ」

 咲夜は澱みない口調で言う。

「そうか……じゃぁ、ヴワル図書館に行くとするか。まだ、始まったばかりってことだろ?」

 それに対して魔理沙は迷いない声で答えた。そして、紅魔館の中へと入っていく。

「……貴女も大変ね」
「ははっ、はははは……腐れ縁って本当に面倒よ」
「でも、楽しそうではあるわ……」

 咲夜に駄々っ子の世話役扱いされて、アリスははにかむのだった……満更でもなさそうな彼女を見て、咲夜も表情を綻ばす。遠くから「早くしろよー」と魔理沙の声。慌ててアリスは走り出す。

―――――――――――
 次回でパチェさんだして、パチェさんまるで見当違いのところ、命連寺とかから調べている感じで、時間だけがいたずらに過ぎていくみたいな感じになって……とか妄想。
 パッチェって、何か間抜けなイメージ。

東方おねショタ郷 ( No.125 )
日時: 2017/01/22 16:36
名前: 彩都 (ID: KnTYHrOf)

>>124
 まぁ、今書いているのは第二章の最後ら辺ですね。
 書き溜めているのを放出するだけですw
 ゆっくり更新するぜ!

 かお君は変態だしね(このなりきりだけですが)。

 口調はよく変わるよねぇ、敬語キャラがキレたらタメ口になる、とかね。

 皆迄言うな、その罠は。
 その事に対しても対策を考えないとなぁ……(汗)

 では本編。

「……居ないわね」
 そう言って霊夢は木陰を探していくが中々見付からない、もしかして紅魔館の近くには居ないのか、と考える、そして最悪の事態を思い浮かべる……
「もしかして華扇は他の妖怪に食べられ……」
 と考えるが、本当に有り得るかもしれない、紫、魔理沙と居た時に華扇の能力は見せてもらった、その時に右手を使用していた、更に『右手にしか宿っていない』能力に感じた、つまり『右手が無くなると華扇の右手の能力は使用出来なくなる』……? だったら華扇は普通の人間以下の存在になって食べられてしまう──そう考えると血の気が引いていく──少しでは早く見つけないと、そう思いながら霊夢は能力を使用し、宙に浮く──

「……運命を操作しても意味がない、わねぇ」
 そう言ってレミリア・スカーレットは溜息を吐く、自分の能力で『運命を操作して簡単に見つかる運命』にしようとしてみたが、『運命に干渉出来ない』のだ、つまり、華扇という存在は運命に干渉出来ない存在、と言う事になる。
(本当に何者かしら華扇は……? フランドールの時もそうだった、『ただ触れた』だけで暴走状態から何時もの状態に戻った、彼の能力は一体何なのかしら? 更にその謎の能力の所為で干渉が出来ないのかしら……?)
 レミリアはそう考えながら、玉座に座って溜息を吐く、この能力を使用すれば体力を消費してしまう、彼の為に何回使用したか? それさえも覚えていないのだ。
 今まさに吸血鬼として退治してきた者が居たなら、レミリアはすぐに退治される程体力は残っていなかったのだ。
「と、とりあえず、今は寝て体力を回復させようかしら……?」
 レミリアはそう呟いて、大きく息を吐く、そしてレミリアは寝息を立てた、すぅ、すぅと小さな寝息を立てながら──

 パッチェリーさんが間抜け!? 何それ可愛い!

 因みに今回のレミリアの部分を書いていて、『崩壊譚』の伏線貼り掛けました、焦った。
 こいしちゃんが乗り移ってしまった……(汗)
 誰だ!? 犯人は!? 名乗れぇ!

 本当、焦りました……アハハ(汗)

Re: 東方おねショタ郷 ( No.126 )
日時: 2017/01/23 20:41
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

>>125

 男の中の男、です。主に性欲が。

 状況如何というのなら、仕方ないというか当然とも言えますけどね。
 対策。常に2人以上で行動して、後衛に専念するとか? これは対策ではないですね。
 
 こししちゃんは強い、確信。レミリアの件は結構考えさせられました。運命がかお全身を対称にしているから、右手にも触れるせいで霧散してしまう、とかなのでしょうかね?
 このレミリアとしては、かおに実のところ恩義があるのでしょうね。何せ、妹の暴走を止めて貰ったのだから当然か。

――――――――――――――

 その頃、魔理沙とアリスはパチュリーに有っていた。時間にして、夜の帳も世界を覆う8時前。かおの捜索が始まって3時間が経過していた。

「おーい、パチュリー! いるか!?」

 妙な気配を感じた魔理沙は大声でパチュリーを呼ぶ。しかしパチュリーの声はなく。数秒の静寂が続いた。その時、ビッという音が響き魔理沙たちのまえに、紅のロングストレートをしたシックな黒のスーツを着たおどろおどろしい羽を生やした女性――コア――だ。焦りが滲んだ表情を浮かべ、息切れ気味の彼女。

「ちっ、ぎゃーぎゃー五月蝿いのよ泥棒魔女モドキ!」

 苛立ちをぶちまけるように魔理沙を怒鳴ると、その場でへたり込んだ。尋常じゃないと即座に2人は察す。まず動いたのはアリスだった。おそらく臨時教師として子供と付き合うことが増えた影響も有るのだろう。魔理沙は内心で良い変化だなと呟く。昔から困った人を助ける癖はあったが、前より優しくなった気がするからだ。昔のあれは自己満足のように見えた。

「コア? どうしたの……貴女がそれほど取り乱しているということはパチュリーに何かあったのよね?」
「パチュリー様、魔力を使いすぎて目を覚まさないのよ! あんな人間探すためによ!? 有り得ないわ!」

 彼女の肩を優しく抱き囁くアリス。そんな彼女を引き剥がすようにしながらも、コアは少し落ち着いたのか話し出す。どうやら自体はよそうより悪いようだ。確かに幻想郷全域の操作となれば大規模な術式とそれに連なる膨大な量の魔力が必要になる。ましてや不治の病を持つ彼女のこと。万全を喫しても気を失う可能性もあるだろう。それを分っていてもレミリアの命令なら、彼女は従うのだ。愚痴を何遍も垂れながらも結局は、最後まで。それこそ魂が磨り減るほどまで。彼女とレミリアの間に何があったのかは分らない。ただ、居候させて貰っているからだけでないのは、確かだと思う。

「そっか、パチュリーの奴……かおのために」

 そう魔理沙が言いかけたとき、コアは少しぎこちない動きで立ち上がり、魔理沙の胸倉をつかむ。そして犬歯を剥き出しにして。

「違う! パチュリー様は……彼女が見ているのは、レミリア様だ。あの人の無茶はいつも彼女を苛む! 命令の起因がそいつに有るのも気に入らないけど……」

 涙を浮かべて言うコア。どうやら容態は深刻らしい。パチュリーの親友としてそれなりに特別視しているはずのレミリアに対する憎しみが吐露する程度には。そんなコアの心境を察しアリスは言う。

「かおが見つかるか、レミリアが諦めない限り、多分この痛みはずっと、彼女を苛むでしょうね。なら、運が良かったと思いなさい。目の前にはあの人より若いとは言え、2人の魔女がいるわ」
「何を……分かりきったことを。ちょっと、何をする気?」

 アリスの言葉の真意を掴めずコアは首をかしげる。そして訳も分からずまくしたてる。アリスは涼しい顔だ。魔理沙はといえば、アリスのエンジンが掛かったと笑顔を浮かべる。

「助けるわよ。かおもパチュリーも! 良いわね魔理沙。貴女はパチェに魔力を送って彼女の生命維持を!」

 毅然とした声で、魔理沙に命令を下すアリス。素直に魔理沙はそれに従い歩き出す。魔理沙とてパチュリーは大事な存在だ。

「アリスはどうするんだ?」
「私は彼を全力で探すわ。どうやら魔法の効力はまだ消えていない!」

 かくて、アリスと魔理沙の共同作業は始まった。2人の若き俊英が競演を成す。

「――お願いします。お願い、します」

 そう祈るようにコアは叫ぶ。それしかできない自分が情けなくて、爪が食い込むほど強く拳を握った――

――――――――――

 まるでアリスが主人公である。
 ダモはレミパチェとコアの三角関係押しである!

 

東方おねショタ郷 ( No.127 )
日時: 2017/01/22 20:37
名前: 彩都 (ID: nEqByxTs)

>>126

かお「性欲、性欲うるへー!」酒飲みながら荒れるかお君。
 実際色々と心に溜めるキャラですもん、あまり表に出無いんですよね、欲とか。
 酒飲んだら結構出てるかも。

 まぁ、かお君自身の能力が運命にでも抗える能力ですしね、何処ぞのそげぶさんみたいですね。
 どうだろね? 昔から狂ってる妹ですしねぇ……まぁ、感謝はする、だけど恩義は感じない、かもしれない。

 では本編。

「…………」
 無言のまま自分は縛られていた、肝心の右手は手首ごと縛られていて、動かしようもない。
 そんな中、目の前に存在している髪が緑色の女性──東風谷早苗だ──が僕の口に汁物を流し込む。
「美味しいですか?」
「お、美味しいも何も、痛覚が冴え過ぎて味覚が狂っているんだけど……」
「そうですか……流石にやり過ぎたかな?」
 早苗はそう言って、大きく深呼吸をする、自分は右手を少し動かした、すると右手の縄が少し緩んだ、よし、少しは動くのか、何回か繰り返せば解けて右手が自由になるかもしれない、そう思いながら僕は目の前の汁物に目を向ける。
「えーと、その食べ物は何だい? 初めて食べたけど……」
「これですか? これはシチューです、外の世界でよく食べられるカレーと同じレベルの食べ物です」
 早苗がそう言って自分は驚く、えっ? 外の世界だって?
「そ、外の世界、と言ったよな? 実は僕も外の世界の人間なんだ、何だ、同じ外の世界の人間が居て助かったよ」
 僕がそう言うと、早苗は驚いていた。
「えっ? そうなんですか!? 神奈子様、諏訪子様、彼は元々外の世界の人間だったようです!」
「何だって!? その少年が!?」
「えぇっ!? 外の世界の人間なの!?」
 神奈子と呼ばれた女性と諏訪子と呼ばれた女性は驚いている、何だ? 外の世界の人間ってそこ迄驚かれる存在なのか? 僕はそう思いながらゆっくりと右手を動かす──後少し、後少しで手首が自由になりそうだ──

 今回はかお君の状況を書いてみたり……八時前だしね、お腹減っちゃう。
 実はアリスさんは主人公だった……?
 彩都さんはアリパチュが好きだなぁ。
 紅魔館内では、めーさくとか、さくめーとか。

Re: 東方おねショタ郷 ( No.128 )
日時: 2017/01/25 23:18
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

>>127

 あれお酒飲めるの? 普段抑圧されている人のほうが性欲とかは強いんですよ……

 そげぶさんの能力って新約になって大分パワーダウンしたよねぇ……上里なんて奴まででてきたし。
 いや、フランちゃんはいうほど狂っちゃいなんだよ。原作のぞいてみると……レミリアがそのほうが彼女のためでもあると思ってそうしている節すらありますね。

 おねショタ内の時間的にもそれくらいの感じがしますね。
 まぁ、別にアリス主人公な物語なんて珍しくもないですけどね。二次界隈では。
 アリパチェですかぁ……そうか、やっぱり五角関係なんですね……レミィ・パチェ・魔理沙・コア・アリス。

――――――――――――――――――――――――――――――
 
 あと少しで手が届く。かおはほんのり口角に笑みを浮かべた。その瞬間だ。神奈子の右薬指から何かが発射され、かおの頬を掠めたのは。

「行儀が悪いな……神を舐めるなよ」
『こえぇ』

 発射された何かが柱に命中したのか、「ジュ」と溶けた音がした。鋭い痛みが走る頬を軽く触ると、ドロリと自らの血が流れているのがわかる。体が寒気でおおわれる。「外の人間珍しい」など、目を輝かせていた彼女とは、まるで別物の表情。これほどまでに感情の切り替えを早くできるのか。かおは恐怖を感じ眉根を潜ます。

「ねねっ! かおっ、そう、悲しい顔しないでよ。あたしとしては、新しい子供ができたみたいで楽しいんだ。あと小一時間もしたら、その縄、かおの右腕に巣食った悪魔を食ってくれる。そしたら……遊ぼう」

 ――何を言っているんだ?
 かおの脳内は大量の疑問符が浮かぶ。紫たちが何をやっても自分の能力は消えなかった。それを消す。しかもこんな縄で。わけがわからない。そもそもこの能力がなくなったら自分の存在価値はなくなるのではないか。少なくともあの頭脳明晰な幻想郷主義者はそう見計らっているはずだ。思わず唖然となる。それを神々は見逃さない。いつの間にかかおの横に移動していたらしい諏訪子が彼の顎にやさしく手を当て、色っぽい顔で舌なめずりする。愛すべき所有物とでも言いたそうだ。

「御仁よ、案ずるな……八雲紫も博麗霊夢も我らの前には些事だ」
「誰につけば幸せか、教えてあげるよ」

 予想をはるかに上回る大物たちだ。かおは彼女らとこうやって対面してそれを思い知る。そんな思いつめたかおに早苗は2人を自慢するように――

「あぁ、言い忘れていました。お二方はただの神ではないのですよ? この地上における最高位の神々なのです――」

――――――――――――――――――

 その頃、アリスたちは、長い紫髪の先をリボンでまとめ、紫と薄紫の縦じまが入った、ゆったりとした服を着用した女性。コアが信奉する魔女パチュリーを横たわっていた場所からどかし、夫々各々の行動を開始していた。

「やっぱり、回復術ってのは性にあわないな……」
「これを機に学びなさい。あんたはまだまだ、いくらでも学べる器だわ」

 白い布をパチュリーの胸に被せ、光の魔力を注ぎ込む魔理沙。弾幕はパワーを自称する彼女にとって、穏やかな光を発するのは得意分野ではない。光自体は得意ではあるが、精密技術にはまだまだ難があるのだ。しかし、アリスはそれを乗り越えれば彼女の魔力はさらに高い段階になることを知っているし、魔理沙自身、避けては通れない道だと思っている。何より苦手など言っていられない状況だ。

「魔理沙! 私にできることは!?」
「……祈っててくれ。愛する人の祈りは絶対に届く」

 居ても立ってもいられず近寄ってくるコアに魔理沙はにやりと笑いながら言う。実体験だ。林之助やアリスの祈りのおかげで一命をとりとめたことが魔理沙にはある。

「悪魔が、祈りか――いや、そんなことはどうでもいい。私はただあなたを敬愛しているのだ」
 
 流れた日々。育まれた友情。重ねた言葉を思い出す。それしかできないのなら、誰よりも強く祈ろうとコアは心に誓う。そしてキリストに傅くシスターがごとく恭しく。
 
「……コア。魔理沙にアリスもいるみたいね……なぜ居るかは聞かないわ。ありがとう」

 願いが届いたとでもいうのか思いのほか早く目を覚ますパチュリー。口調は弱弱しいが判断力はきっちりしているらしい。彼女は穏やかな声で周りにいる者たちに感謝の言葉を投げかけ……しかし、また、気を失う。

「パチュリー様っ! あっ」
「こうやって言葉吐いたんだ。展望ありだな」

 一瞬の邂逅で呆然となるコア。それに対して、思ったよりは軽度だと理解した魔理沙はがぜんやる気を燃やす。


――――――――――――

 あと、2〜4レスくらいでこのパートを終わらせれたらいいですねぇ。
 霊夢かレミリャか、かお君か……お願いしますわ♪

  

東方おねショタ郷 ( No.129 )
日時: 2017/01/25 23:35
名前: 彩都 (ID: xyOqXR/L)

>>128
 まず、現実世界ではまだ未成年だったり……(汗)

 確か『魔法少女になりたい』と言って狂ってる、と言うのを聞いた事がありますね。

 かお君の右手の設定、実はそげぶさんから頂きました。
 制限があるのを考えたら『片手だけ』が思いつきましてねぇ……

 五角は多いなぁ。

 因みに雑談板で話していた、『魔理沙が男の子、魔女がアリス』とかの話ですが、『Black or Gold』という同人誌の内容です。

 では本編。

『右手に巣食った悪魔』? 何を言っている、この右手は『元に戻す』能力しかないのだ、なのにこの能力が『悪魔』? どういう事だ? 厭な予感しかしない、そう思いながら自分の縛られている右手を見る、自分の能力は『元に戻す』能力、右手で触れてしまえば『大体の事実は曲げる事が出来る』能力だ、そして『右手に巣食った悪魔を食べる』と言う言葉、まさか『自分の右手から『元に戻す』能力を引き剥がす』のではないか!? と考える。
 もしもそうなら大変だ、自分が一般人以下になってしまう、更に自分はもう『能力を使用する事が出来なくなってしまう』のだ、そしてもしも自分が考えた事が事実なら──『彼女達は自分の正体を知っている、外の世界の自分の正体を、存在』を──自分が知らない事でさえ、知っている、そう、『記憶を失う前の外の世界に居た自分の正体』を!!

 その瞬間だった、急に室内でお茶を飲んでいた早苗が立ち上がり、自分に近付いてきた、一体何なんだ? 僕に何をする気だ? と考えていると、急に早苗は話し始めた。
「まぁまぁ、落ち着いて下さいよ、私達は悪い事をする気はありません、だから『眠っていて下さい、小一時間』♪」
 そう言って早苗は胸の谷間の中から黒くてぶっとい──黒光りする──物を取り出し、僕の首に当てる、最初はひんやり冷たかったが、一瞬で急に熱くなった。
「!?」
 バチバチィッッ! と電気が流れる音を出して、僕の首に衝撃を走らせる、今の衝撃で少し物の名前が分かった、あの黒い物体の名前は──思い出した時には僕は目の前が真っ暗になった──僕はこのまま右手の能力が奪われてしまうのか、そう思いながら意識が消える──

 守矢三人衆には悪役になってもらいます、三人共ゴメンね……(汗)
 ていうか第二幕と違ってエロさが無く、シリアス&ミステリアスになってる……

Re: 東方おねショタ郷 ( No.130 )
日時: 2017/01/26 19:45
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

>>129

 いいえ、幻想郷では普通に12〜13も行ってればお酒飲むみたいですし。その点は良いんですけど。彼、すごく弱そうじゃないですか? まぁ、アルコールをなかったことにもできるでしょうけど……
 フランちゃんのお年頃を考えれば普通です。

 確か前も聞いたです♪ だからですよ。わざわざ「悪魔」なんて発言をさせたのは(笑
 恋愛ゲームならインポッシブルだね(´・ω・`)

 エロ同人なの? 普通の同人? というか、小説? 漫画?

 いやいや、私も守矢の方々悪役扱いになってますし。行為するにしても儀式……に近い感じで行う感じになりそうですね。この節の間に、オバカルテッドと守矢一家はかお君に攻略してほしいところ。

――――――――――――――――――
 気を失った少年を見詰める早苗。その瞳には憎悪が映っていた。今更になって彼の存在に合点がいく。右手に宿る能力。異邦人であるという事実。総合した上で、同じ違法の出身だからこそ分かること。彼こそが現世を絶望の常世へと変えた張本人????

「貴方、あいつなんですね」

 過去を思い出す。現世がつまらなくて早苗は自殺することにより幻想入りしようとした。これは狭義で知られるところだが。真実は違う。幻想郷という幸せの国――少なくとも絶望の常世と化した現世よりは――へ旅立つためだ。あの魔物から大切なものを、神々を守れると思えなかった。事実、彼女自身、彼を止めようと戦った父と母を失い、友も失ったのだ。彼女の通っていた学校は、もうない。なぜなら????の手で消されたからだ。

「あの人達がね。言わなければ、殺してしまっていたところですよ……貴方」

 そう言って彼女は立ち去る。これ以上この場に留まると本当に殺してしまいそうだから。唇からはいくばくかの血液が流れていた。

――――――――――――――――
 探索術式の権利者コードをパチュリーから自分に譲渡させてから、3時間が過ぎた。流石に自分の術ではない術を行使するのには骨がおれ、体中が悲鳴を上げている。しかしアリスは止めない。自分の術式のほうが体に掛かる負担は少ないが、用意するには相応の時間がかかる上、何より先達であり天才であるパチュリーの術式は優秀で早い。時は一刻を争う。

「アリス! お前、今、スゲェ上半身のけぞったぞ! 大丈夫か!?」

 しかし、思いと体は必ずも一致しないものだ。アリスの体はとうに悲鳴を上げていて、立っているのもやっとで。膝が笑い、体幹は乱れ惨めなものだ。吹き出す汗の量も尋常じゃない。このままではかおを見つける前に力尽きる。魔理沙は案じる。

「良い? 魔理沙、あたしは今日、華扇と言葉をかわし教師と生徒の契りを交わしたわ! もはや他人じゃないの! その子が大変な目にあっている……あたしは体を張らなければならない!」

 しかし、アリスは魔理沙の言葉を静止し、したたかに笑ってみせる。その時だ。術式が突然操作不能になる。そして――

「幻想郷全域のスキャンを完了――華扇とされる生体反応検出されず……繰り返します、華扇とされる生体反応検出されず――」

 絶望を知らせる無機質な声が鳴り響いた――

「なっ!? アリス、これは――」
「事実よ。ただの3時間でこの有能な術式は幻想郷全土を調べ尽くしたわ……そう、つまり彼はもう」
「パチュリー様が全力で作り上げた術式で探した結果が……これ?」

 驚愕の感情を隠さない魔理沙。かお自身にはさしたる執着もないコアもまた、ある種の虚脱感に襲われる。先程、教師としての矜持など偉そうに述べたアリスと言えば、世の無常を呪うように天を睨み熱い涙を流す――

――――――――――――――
 
 早苗のかお君に関する感情はこんな感じでいいのだろうか? 

 

東方おねショタ郷 ( No.131 )
日時: 2017/01/26 20:54
名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)

>>130
 あぁ、確かに弱そう……そして酔っている間に乱交に……(汗)
 あれっ? 何時もと変わらない気が……(汗)

 アハハ、悪魔(笑)
 やっぱりかお君は不運の方が面白い。

 エロ同人の漫画ですね。

 実はこの先の展開を永遠亭に飛ばそうか、と考えているんですよ、最悪第四幕に行かせるかもしれません……(汗)

 では本編。

 ばしゃっと顔に水がかけられる、ハッと気付いた時、自分は濡れていた、右手はまだ縛られている、周りを確認する、周りには八坂神奈子、東風谷早苗、漏矢諏訪子が立っていた、そうか、自分は気絶したんだっけ──そう思った時だ、不意に『小一時間』という単語を思い出し、僕は少し暴れる、だが神奈子の御柱に殴られ、落ち着かされる。
「少しは落ち着いて下さいよ……
 冷たい言い方の早苗に対し、僕は大きく深呼吸して三人に言う。
「お前等……一体何が目的だ、僕を縛って……!」
「目的? 目的は簡単です、貴方の右手から『能力』を奪うだけなので」
 ……予想的中、そう思いながら考える、能力を奪われない様に考えないと……すると草むらから何か音がする、そして現れた存在に僕は驚いた──
「お前は……!」

「全く、外来人に何をするかと思えば……」
 そう言って、華扇を遠くから見つめる妖怪、八雲紫が苦笑しながら呟く。
「本当、彼は色々巻き込まれるわねぇ……とりあえず、救わないとダメよねぇ?」
 紫はそう言ってスキマをこじ開け、華扇の前迄移動する──
「今晩は、守矢神社の皆さん?」
「あ、貴女は……?」
 不思議そうに呟く早苗に対し、紫は無言で近付き、早苗に攻撃する。
「──!?」
「お、おい、紫!?」
 僕は紫の名を呼ぶ、すると二人の神が反応する。
「アンタが八雲紫か……私は神だ、神が妖怪に勝てるとでも?」
 神奈子がそう言うと、紫は言い返した。
「妖怪が神に勝てないとでも?」
 紫がそう言うと神奈子は御柱で不意打ちをした、御柱は紫の顔面にぶつかり、吹っ飛んでいく、そして紫から攻撃を受けた早苗が『時は来た!』と叫ぶ。
「八雲紫、と言いましたね? もしかして彼を助けに来たんですかぁ? だけど『遅かった』ですね、もう『時間は来た』んです!」
 そう言って早苗は僕に近付いて、谷間から長さ70cm程度の刀を取り出し、僕の右手に施された縄を切った、た、助かった、何とか右手が自由になった、そう思ったが不思議な事を思った、『遅かった』、『時間が来た』、とは一体何なんだろう? 少し不思議に感じたが、すぐ忘れる事にした。
「紫ッ!」
 そう言って、僕は紫の方へ向かおうと立ち上がろうとした、だが急に右手が熱く感じた、一体何だろう? そう思って右腕を確認した、だが僕はその場で固まってしまった。
 それもその筈、何故なら僕の右腕は『手首から先が無くなっていた』からだ、そして『手首から先が無くなった』綺麗な断面の右手から水飛沫の様な鮮血が出た──そう言えば僕の能力、『元に戻す』能力は『右手首から指先』迄の範囲だった筈、だから『その部分が無い』と言う事は──!!
「ああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
 僕は叫びながら右腕を見続ける──そしてこの日、僕の右手の能力、『元に戻す』能力は失った──

 このネタ、No.129の時に思い付きました。
 このネタの所為で永遠亭に行く事になるのですが……どうでしょう? ダモクレイトスさんがダメ、と言ったら書き直しますが……?

 早苗の感情はそれでいいです。

Re: 東方おねショタ郷 ( No.132 )
日時: 2017/01/26 23:15
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

>>131

 駄目? なんて言うわけ無いでしょう!(金剛風

 うん、いつも通りです。むしろ、そのために注ぎまくりますよ。そう、彼が断れないことを知った上で。
 
 私としては、実のところ諏訪子たちの判断に彼は従ったほうが良かったのかもしれないと思いますがね。右手の力をなくして、保護しようって向きですし。

 そーなのかー。検索かけてみるねぇ。
 
 永遠亭のほうが攻略が先になってしまうのか! 月人まで攻略対象のかお氏! マジで半端ない!
 本編紫さん素敵です!


――――――――――――――

 血飛沫が舞う。夏場にホースを潰して遠くに飛ばすときみたいに、大量に早く。死ぬ。このままじゃ失血死する。何より痛い。なんてレベルじゃなく体中が何かを感じてる。ひたりひたりと後ろから何かが歩いてくるような感じ。

「死神――」

 脳裏を掠める光を乱反射させて輝く湾曲した刃――死神の鎌。死が耳朶を貫くほど巨大な足跡を鳴らして迫りくる。

「あがっ、あ”あぁァァァァっっっっっっっっ……」

 自然に涙が溢れ、叫びすぎたせいか、気管が傷ついたらしく、吐息と混ざって血が飛沫(ひまつ)する。意識が飛ぶ。距離は狭まり、もはや逃れられない。生きたい。自分の前の方にある小さな光をつかみたいのに、距離は近そうなのに全然届かない。でも、死は近づいてくる。

「死にたく……な……ぃ」
 
 言葉とは裏腹に、魂は死を望むように。光を閉ざしていく。しかし、目の前には紫が立つ。

「貴方は、死んで楽になる資格なんてないのよ?」

 意味深な一言。この能力と自分が外の人間だと知った瞬間、外の出身だと明かした早苗たちは怒りを持った用に見えた。自分は何か外でとんでもないことをしたのだろう。なら死んで詫びなければ。と思ったが、どうやら紫曰く、自分が死ぬ程度で詫びになるものでもないらしい。理不尽な世の中だと思いながら――やはり生きたい。そう思って。

「助け……て。助け゛でえぇぇぇぇ」
「良く言えたわね。心の底からの言葉、素敵よ」

 叫ぶ。情けなく、泥臭く。それを見た紫は満足げに笑い、自分を人思いに消そうとする――本当は紫を撃退して、かおを治すつもりなのだが――神奈子の左横あたりに隙間を作る。そこから――金髪のショートボブに金色の瞳を持ち、その頭には角のように二本の尖がりを持つ帽子を被った9の巨大な尻尾をつけた妖怪――八雲藍が現れ、手のひらから巨大な炎の塊を放つ。

「ふむ、紫の犬、いや狐か――しかし、そのような攻撃が……」
「効かないことなど分かっていますよ」

 炎の塊は本人を傷つけるところか神社を燃やすこともできず、巨大な蛇のあぎとに飲み込まれ、それと同時に神速の蛇の鞭が藍の鳩尾を直撃。藍は缶けりで蹴られた空き缶が如くはじけ飛び、八坂神社の外へ。行ったはずだった。しかし、それと同時にすぐに隙間でキャッチされ、更に神奈子の後方へと移動。自らの利き腕である右を獣の腕と変え、巨大な爪を全力で振るう。

 しかし――

「その程度で神に通ずると思うか? 遅いな……そして余りに足りない妖力だ。良いか。攻撃というのはこうするのだ」
「ごボォっ! ガハァっ」

 藍の腕は神奈子に軽々と捕まれ、そして神奈子は藍の鳩尾に強烈なケリを放つ。今度は隙間で移動しないように手を離さず。しかしその衝撃は凄まじく……守矢神社は衝撃波で吹き飛ぶ。冗談蹴りによる強烈な衝撃波は上へと舞い上がり、それなり頑強な作りなお守矢神社を軽々と吹き飛ばし瓦礫の山へとなす。藍は先程の蛇のうねりのダメージもあって、思わず吐血する。大量に。だが、神は攻撃を止めない。蹴りにより浮かんだ藍の体が、落ちきる前に二撃目。さらに三撃目。ついには藍の腹部に穴が開く。藍が白目をむいた。妖怪は肉体の損壊で死ぬことは、極めてまれ――巫女の巫術や陰陽術などによるもの以外では無理――だが、気は失う。藍は完全に気を失っていた。

「紫は行ったか」
「うん、多分、八意殿のところだろうねぇ……」

 周りを見回し、かおと紫がすでにいないことを確認すると神奈子は、藍を無造作に投げ捨てる。それを飲み込むように隙間が現れたが、おそらくは藍を回収するという目的だけの術式によるものだろうと、考察する。本当なら藍にこれほど時間をかけず、紫を狙えたのだが、本当のところ、かおの肉体があれほど損壊するのは予想外だった。早苗は復讐心に燃えていたが、神2人は目の前の感情ではなく、更に辛い思いをかおに課すため、かおの体を無傷なものであるべきと考えたいた。なにせ2人は、かおを体のいい人柱とする予定だったのだ。彼女らとて、早苗の父親たちを奪ったかおを許してなどいない。

「好都合だ。くくっ、ふふふっ……永遠亭もまた、我らにとって邪魔な存在だ。諏訪子、早苗――妖怪の山を手篭めにするぞ。開戦だ」
「あぁ、血みどろの神々の時代に逆戻りかぁ……嫌だなぁ。ねぇねぇ、早苗ぇ? これから洗濯が大変だよぉ。べったりついた血は落ちづらいからねぇ」
『あぁ、お二人とも私なんかよりずっと怖い方々だ。本当に』

 紫の隙間に人体を治す効果はない。それが叶うとすれば、可能性が一番あるのは永遠亭だ。つまり行き先は割れている。神々は笑う。過去の、血で血を洗う時代に思いを馳せ。そう、忘れてはならない。彼女らはただの神ではない。血の時代を生きた武神たちだ。早苗は少し後ずさりして、彼女らの頼もしさを恐怖した。

「そう言えば……妖怪の山の烏天狗……あの優秀なお嬢さんは確かかおにご執心だったか?」
「何か面白いことでも思い浮かんだかい神奈子?」

 嫌だなどと言って、楽しそうで仕方ない諏訪子。神奈子もまた、明晰な頭脳で、智謀を張り巡らせ始めている。その表情は楽しくて仕方ないという様子だ。早苗は少したじろぐが、頼もしい2人に――

「とりあえず、景気づけに一杯しませんか?」

 それに対して、2人は驚くこともなく「良いねぇ」と答え、秘蔵の高級酒の在り処を教えるのだった。


――――――――――――――

 藍さんの扱い……っていうか、気づいているか。神奈子様藍さん相手にしてるとき一歩も動いてないんだぜ。と。
 ってか、この内容、もはやなりきりのレベルじゃないような(笑

 

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