大人オリジナル小説
- だって、だって、だって、
- 日時: 2011/01/03 23:08
- 名前: らり
みなさん、こんにちは。
らりと申します。
今回は、社会問題系、初です!!
がんばってかくので、応援お願いします^^
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34
- Re: だって、だって、だって、 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/03 23:31
- 名前: らり
1章
「ほら、さっさと起きなさいよ!___ったく、うざいったらないわ」
朝、おきて一番はじめに聞いたのはお母さんのこの台詞。
「・・・はい」
あたしは、お母さんが好き。お母さんは優しいし、あったかいから。
「なにぼさっとしてんのよ!ああ、もう!」
バシッ
お母さんは、あたしのお腹を蹴ってきた。
「ぐ、げふ・・ぅ」
おかげで一気に眠気がふっとんだわ・・・。
お母さん、あたしはお母さんが好き・・・だった。
ちょっと前までの、優しくてあったかい笑顔のお母さんが。
だけど、そのお母さんの笑顔が消えたのは3年前。
あたしの姉が死んだときだった。
あたしと4つ年の違うお姉ちゃんは、一言で言うなら、すごく「出来た子」だった。
勉強も運動も完璧で、凄く優しい、誠実な人だった。
「秋もお姉ちゃんを見習いなさいよ」
なんて、よくお母さんにからかわれたっけ。
秋・・・それがあたしの名前。秋に生まれたから。
お姉ちゃんの名前は春。由来はあたしと同じ、季節から。
お姉ちゃんは、本当に春みたいに暖かくて綺麗だった。
そんなお姉ちゃんが死んだのは、交通事故だった。
あたしの、誕生日。
その日は、雨が降っていて、嫌な気分だった。
当時中学2年生だったお姉ちゃんは、
「帰り、いいもの買ってきてあげるからね」
って笑って出かけていったきり、帰ってこなかった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34