大人オリジナル小説
- だって、だって、だって、
- 日時: 2011/01/03 23:08
- 名前: らり
みなさん、こんにちは。
らりと申します。
今回は、社会問題系、初です!!
がんばってかくので、応援お願いします^^
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34
- Re: だって、だって、だって、 ( No.1 )
- 日時: 2011/01/03 23:16
- 名前: らり
プロローグ
「どうしてあんたはいっつもそうなの!?」
「だって、」
いいかけたあたしを、お母さんはさえぎる。
「だってじゃないでしょう!そうやって、だって、だって、って!いい加減にしなさい」
「だって、」
はじまりは、ささいなこと。
ついさっき、あたしはお皿を割ってしまった。
お母さんのお手伝いがしたかったのに。
けど、すぐに素直に謝る事が出来なかった。
ただ、お母さんに喜んでほしかっただけなのに。
「謝ればいいのよ!」
乱暴にはき捨てて、お母さんはあたしをぶった。
ぱちん、という音がして、頬に痛みを感じた。
お母さん。どうして?
昔はちゃんと、あたしの話聞いてくれたのに。
昔はあたしのこと、こんなふうにぶったりしなかったのに。
あたしは、話すのが苦手なの。
だって、だれかに謝るって難しい。
素直な気持ちを伝えるって、すごく難しい。
あたしには、それがどうしても出来ないの。
お母さん、あたしはただ、お母さんの喜ぶ顔が見たいんだよ。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34
PR