大人オリジナル小説

明日の自分  
日時: 2011/05/14 09:59
名前: ユカ
参照: http://www.raitonoveru.jp/howto/c1.html#06

こんばんわ。
少しづつ書いていきますので更新はあんまり早くないかもしれないけど応援してくれればうれしいです☆

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Re: 明日の自分   ( No.70 )
日時: 2011/06/21 22:40
名前: ユカ
参照: http://blog.livedoor.jp/goromai/archives/2703882.html

【第19話】


「ママー!噴水があるよー!!」

「ほんとね!すずしいわぁ」



そんな親子の会話が聞こえた。

ここは、噴水のある公園。

俺はその公園のベンチに座っている。


隣には後輩の加藤愛が座っている・・



「噴水が涼しげですね〜」

「うん。そうだね。」


「・・・」
「どうかしたか?」

「いーえ・・ちょっと昔の事思い出して、」

「暗い顔してる。よければ話し聞くけど?」

「えっ ホントですか!?」

「うん。嘘言ってどーなる。」

「あははっ そーですよねー ははっは・・」

 
少しの間をおいて




「本当に聞いてくれるんですね」

「もちろん。」

「くらーい話ですよ」

「そんな話聞くの慣れてっから!」

「そう、ですよね・・」



そうして加藤は切なげに目を細めながら話し始めた。



「私、孤児院で育ったんです。赤ちゃんの頃からずっとそこにいて、だから家族の温もりを知らないんです。もの心ついたときはいつもどこかで親を探してました。会えるはずもないのに・・
子供の頃の自分には毎日毎日孤独と寂しさがついてきました。今だってそんな状態になることだってあるんです。大人のくせに、子連れの親子見たりするだけで昔の事思い出して・・」


「そうだったのか。・・・!?」

おい、子連れの親子この公園にたくさんいるじゃないか・・
こいつなに考えてんだ。
これへたすりゃ自虐行為


「おい、いくぞっ」

「えっ」


俺は加藤の腕を引いてあの公園からすぐさま出た。
あの公園にずっといたら加藤が壊れる。
そんな気がしてならなかったから。


「加藤・・・おまえなんであんな親子連れが多い公園にいったんだ?」

「先輩といれば大丈夫かなって、みたいな・・」

「おまえアホか! 俺といれば体に何も起こらないって保証はないんだぞ?わかってるか?」

「すいません。本当にすいません・・」

「自分の体、少しは気遣えよ。それに何度もあやまんなよ」

「・・はい」

「大丈夫か?」

「まあ・・たぶん、あのっ」

「?」

「メルアド教えれもらえませんか?」


え?


「そのっ 相談とかのってもらいたいなってだけで変な意味はないですからっ!はい・・」

「いいよ。交換しよ」

「ホントですか!?」

加藤の顔がいっきに喜びの光で満ちていく

こいつ案外わかりやすい・・

「メールしますねー!」

「うん、じゃあな」



AM11時40分 2人の男女が半歩を踏み出した。

―――その半歩がどこへ行きどうなるのかは彼らしだい・・

                           《つづく》

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