大人オリジナル小説

明日の自分  
日時: 2011/05/14 09:59
名前: ユカ
参照: http://www.raitonoveru.jp/howto/c1.html#06

こんばんわ。
少しづつ書いていきますので更新はあんまり早くないかもしれないけど応援してくれればうれしいです☆

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Re: 明日の自分   ( No.60 )
日時: 2011/06/02 20:14
名前: ユカ
参照: http://blog.livedoor.jp/goromai/archives/2703882.html

【第14話】



とうとう、


始まる、



−――――――――――擬似家族が・・







「明日から擬似家族の生活をしなきゃいけないんだね。」




「あぁ、そうだな。」




「怖い?」




「まさか。」




「嘘つき。」





「なにが?」





「本当は怖いんでしょ。裕也君が。」





「そりゃあ、少しは怖いさ。」





「弱虫、怖がりッ!!」






「・・・・・・・・・」








「どうしたの?」










「弱虫で怖がりなのは」





「君だろ?」









――――――えっ?










「何を言ってるの?神谷。」









「わかっているんだろ。」







「なにが?」








「君だって殺人を犯した人間だろ?」









「わっ、私は殺人なんか・・・」








「同じようなことだろう?」












「私は・・・・・私は・・・・」










「若いときに君は、人の命を奪っただろう?」







「奪ってなんかない!しかたなかっ・・・・」





神谷の顔が豹変した





そして、見覚えのある顔に変わった











「お前は人を殺しただろう?なぁ、涼香。」












「啓介(ケイスケ)っ!」




「久しぶりだな、涼香。あの子は元気か?」





「っ、」





「元気なわけねえもんなぁ?お前が殺したんだからなぁ。」








「あんたにだって、罪はあるわっ」






「人のせいにするのはやめたほうがいいぜ?お前が判断したんだろうが、あの子を殺すってなぁ!」










「イヤあああああああああああああああああっ」






ごめんなさいごめんなさい




ごめんねごめんねごめんなさい・・・




「お前は今もそのことを悔やんでるんだろ?」




悔やんでる、そう、悔やんでる



私は悔やんでる、今も、毎日、ずっと、









悔やんでる











悔やんでも、後戻りはできない・・




この呪縛から離れられる方法はひとつ




死っ





「死ね。」






その一言が聞こえた瞬間に私は粉砕された





きっと私は啓介に殺されたんだ








体中が血でぬるぬるしてる







気持ちわるいっ







でも、これで呪縛から逃げれるんだ





うれしいなっ








うれしい・・・・









うれしい?







何が?










「ウッ」






耳がちぎれる





あの子の声が聞こえるんだ









大音量で聞こえるんだ









あの子の声が









殺してしまったあの子の声が











どうして?







私は死んだはず・・











なんで離れてくれないの?







呪縛がなくなってくれない





どうして?










イヤああああああああああああああああっ








ガバッ








「はぁはぁ・・」






渦を巻くシーツ




乱れる髪




荒い息





私は、夢を見ていたようだ。











長い悪夢を・・








体には大量の血ではなく、汗が流れていた









もう、あの夢を見たくない






何度もあの夢を見るのだ






責任は全部私にある・・









――――――――明日から、擬似家族生活が始まる





                          《つづく》

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