大人オリジナル小説

明日の自分  
日時: 2011/05/14 09:59
名前: ユカ
参照: http://www.raitonoveru.jp/howto/c1.html#06

こんばんわ。
少しづつ書いていきますので更新はあんまり早くないかもしれないけど応援してくれればうれしいです☆

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Re: 明日の自分   ( No.54 )
日時: 2011/05/19 20:49
名前: ユカ
参照: http://blog.livedoor.jp/goromai/archives/2703882.html

【第12話】


「プッ・・・」

裕也君がなぜか笑った。

「何で笑ってるの?」


彼はまだ笑っている。

そして数秒後、彼が口を開いた。


「森野先生が面白いからっ」


(はっ!?)

(何、私何か面白いことした?)

ぶつぶつ、心の中で考えた。

彼の言ってる面白いがわからない


もしやこの子、頭いかれてるんじゃ・・・



「今、こいつ頭いかれてるって思っただろ?」

―――――――――グサッ


彼の思いもよらぬ言葉が鋭いナイフのように飛んできた。

「・・・何でわかったの?」

「俺、人の心が読めんの。便利だろ?」


得意気に彼は言った。

少し、鼻につく言い方だった。

でも、人の心が読めるのがうらやましいと思う自分がいた。

我ながら、子供っぽい・・


「確かに便利ね!それより私、知りたいことがあるんだけど。」

「知りたいこと?」


「あなたがさっき、私が面白いから笑ったって言ったじゃない。」


「そんなこと言った?」

「言ったから、」

「記憶にないんだけど。」

「私の記憶には存在します。」

「先生、しつこい。」

「よくいわれる。」

「そんなんじゃ彼氏できねぇよ?」

「余計なお世話だからっ!!」

「何?彼氏いないの?うわー、かわいそー。」

「あなたに言われたくないんだけど。」

「俺、前に彼女いたし、一人、二人・・・」

「あなたの彼女履歴には、興味ない。」

「そんな事言って心の中では嫉妬してるくせに。あー怖い怖い。」

「嫉妬してないし、それより私の質問に答えてよ!」

「ちっ、まだ覚えてたか。仕方ない答えるか。」




あぁ、やっと聞けるのか。



そして彼は口を開いた。



「・・・ここにきてから、先生みたいに俺にあんな事言うやついなかったから、なんかよくわかんないけど笑っちゃってさ。」


――――私、何言ったんだ?





「あんまり大人をなめると・・痛い目にあうよ・・・?」



あっ、そうそう。これ、これ!

あの時、言ってた言葉だ。

こんな言葉で笑えるなんて変なの。


あの発言は、ただの逆切れみたいなものだったのに。



「じゃあ、さいなら。」

「えっ、ちょっ!」


彼がドアのほうによっていく。

バタン

そして・・・


ドアが閉まってから2秒後に思ったことは・・


「何?今のは・・」








ドアを開けた瞬間の彼の・・・のことだった。


                           《つづく》

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