大人オリジナル小説
- 〜格差ライフ〜
- 日時: 2012/07/20 16:06
- 名前: 水玉シュシュ♪
「わあっ、何コレかわいーっ!!」
「CMで見たことあるーっ!!」
今日も仲川さんの周りにはたくさん女子が集まっている。
私はそこをじっと見つめる。
どうやら今日は---------
「校則オッケーのマスカラよ。試供品でよければどうぞ」
昨日はリップ。一昨日はマニキュア・・・。
「いいの〜っ?!」
「ありがと〜〜〜っ」
仲川さんのお母さんは化粧品会社の部長を務めている。
だから、最近のコスメグッズは何でも持っている。
そのうえきれいで頭もいいからいつもみんなの注目の的。
仲川さんの周りにはいつも人が集まって、キラキラ輝いて見える。
それに比べて私は・・・
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
- Re: 〜格差ライフ〜 ( No.10 )
- 日時: 2012/08/06 17:35
- 名前: 水玉シュシュ♪
「おはよう七海さん。昨日は遅くまでメールしちゃってごめんなさいね」
仲川さんがにっこりほほ笑む。
うう!!
ま、眩しい!!
「う、ううん、いいの!いつもあのぐらいの時間まで起きてるし」
すると、仲川さんの取り巻きーーー
(ううん、私もこのグループに入った・・・じゃなくて、入るかもしれないから、名前で呼ぼう!)
ーーー沙織ちゃんと、加奈ちゃんと陽菜ちゃんが、
「私達にも七海ちゃん、じゃなくて七海のアド教えて!」
「今赤外線で交換しよ〜」
「ケータイ出せる?」
と私のほうを向いた。
慌てて携帯をバッグから引き出す。
「うん、交換しよう!沙織ちゃん、加奈ちゃん、陽菜ちゃん!」
「呼び捨てでいいって〜!」
「七海さん、もちろん私のことも呼び捨てで真紀って呼んでね!私も七海って呼ぶわね?」
今朝の登校は、ずっとしゃべり通しで、私はずっと笑っていた。
こんなに朝の登校が楽しかったのは、中学校初
いや・・・。
人生初かも。
「?七海?どしたの?」
考え事をしていたら、いつの間にか皆と距離が開いていた。
「ううん、何でもない!!!」
私はみんなのもとへかけていった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32