大人オリジナル小説
- 〜格差ライフ〜
- 日時: 2012/07/20 16:06
- 名前: 水玉シュシュ♪
「わあっ、何コレかわいーっ!!」
「CMで見たことあるーっ!!」
今日も仲川さんの周りにはたくさん女子が集まっている。
私はそこをじっと見つめる。
どうやら今日は---------
「校則オッケーのマスカラよ。試供品でよければどうぞ」
昨日はリップ。一昨日はマニキュア・・・。
「いいの〜っ?!」
「ありがと〜〜〜っ」
仲川さんのお母さんは化粧品会社の部長を務めている。
だから、最近のコスメグッズは何でも持っている。
そのうえきれいで頭もいいからいつもみんなの注目の的。
仲川さんの周りにはいつも人が集まって、キラキラ輝いて見える。
それに比べて私は・・・
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- Re: 〜格差ライフ〜 ( No.7 )
- 日時: 2012/08/04 13:20
- 名前: 水玉シュシュ♪
「ただいま〜」
家の玄関で靴を脱ぐ。
いつもなら、このまま台所でお菓子をあさるんだけど、今日はすぐ2階にある自分の部屋へ向かった。
(莉央には悪いけれど・・・)
ちょっぴり罪悪感を感じるけど、それでも人気ブランドの新作化粧品は気になって仕方がない。
階段を駆けのっぼって、部屋のドアを思いっきりあける。
私の部屋は、パステルカラーを基調とした明るい部屋。
部屋の壁紙は、クリーム色。
時計とかの小物はピンクや白色。
結構気に入っている。
スクールバッグを肩からおろして、仲川さんからもらったマスカラの入った箱をを出す。
箱を開けると、例のマスカラと、メモ帳が入っていた。
(・・・?何だろう、この紙・・・)
不思議に思ってメモをみると、そこにはこう綴っていた。
『七海さんとは前からお話ししたかったの。今日はこの化粧品をかばって下さってありがとう。よかったらお友達にならない?』
そして、仲川さんのメールアドレスも書いてあった。
・・・こういうのは、メールするのが社交辞令だよね・・・。
別に莉央を裏切ることにはならないよね・・・?
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