大人オリジナル小説
- 〜格差ライフ〜
- 日時: 2012/07/20 16:06
- 名前: 水玉シュシュ♪
「わあっ、何コレかわいーっ!!」
「CMで見たことあるーっ!!」
今日も仲川さんの周りにはたくさん女子が集まっている。
私はそこをじっと見つめる。
どうやら今日は---------
「校則オッケーのマスカラよ。試供品でよければどうぞ」
昨日はリップ。一昨日はマニキュア・・・。
「いいの〜っ?!」
「ありがと〜〜〜っ」
仲川さんのお母さんは化粧品会社の部長を務めている。
だから、最近のコスメグッズは何でも持っている。
そのうえきれいで頭もいいからいつもみんなの注目の的。
仲川さんの周りにはいつも人が集まって、キラキラ輝いて見える。
それに比べて私は・・・
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- Re: 〜格差ライフ〜 ( No.24 )
- 日時: 2012/08/13 17:47
- 名前: 水玉シュシュ♪
*沙織side*
時刻は6:23。
今、真紀の家からの帰り。
右に陽菜。
左に加奈、と一列に話しながら歩いている。
「でもさあ、今日はマジでやばかったねぇ〜」
と甘ったるいしゃべり方をするのは陽菜。
「ね〜。七海、ノート捨てたかな?」
と話を振る加奈。
「っつーかぁ、何で真紀は七海をグループにいれたのかなぁ?」
「それ。謎だわー。七海ってあんま目立つ方でもないしね〜」
「あ〜確かに!莉央いじめるにしてもさぁ、七海いなくてもよかった、ってカンジ〜?」
「だね。・・・沙織、何だまってんの?」
加奈が聞いてくる。
でも、答えない。
「あ、もしかして今日の真紀の話にビビってんのぉ〜?」
・・・!
私は立ち止った。
今日の真紀の話は衝撃的だった。
ガセかもしれないけど----------------
「!!ねえ、あれみてよ、陽菜、沙織ッ」
「わあ〜お!!見なって、沙織!!」
二人がうるさくて私はのろのろと顔を上げた。
すると目の前には、手をつないで走ってゆく七海と莉央がいた。
だが二人は私たちに気づかず、走って行った。
ふと横を見ると、加奈がスマホをかまえていた。
「何してんの・・・」
「撮ってんの♪」
「やめなよ?今日真紀にあんな話されたばっかじゃん」
「はぁ〜?やだぁ、沙織信じてんのぉ?あんなんガセガセ!」
二人は否定するけど、私は-----------------
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