大人オリジナル小説
- 人間なんて、大嫌い
- 日時: 2012/11/02 23:34
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
こんにちは、もしくははじめまして。
凛といいます。
社会問題系ははじめてですが、
よろしくおねがいします。
コメント、アドバイスは大歓迎です。
荒らしなどはやめてください。
文才ないですが、
それでもOKな方はどうぞ、よんでください。
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- Re: 人間なんて、大嫌い ( No.21 )
- 日時: 2012/11/14 20:30
- 名前: 凛 ◆DsGFCj9jkQ
渚ちゃんは泣いている私を見て思いつめた顔になった。しかし、泣いている私はそれに気がつかなかった。ただ、必死にコンビニのおにぎりを食べていた。空腹だったからだろうか、とてもおいしく感じた。
「沙弥香‥‥‥‥」
渚ちゃんは静かにそう言うとうつむいてしまった。私はおにぎりを食べる手を止めて、渚ちゃんを見た。渚ちゃんは小さくふるえていた。昔の私のように。
「どうしたの?渚ちゃん」
私の声を聞くと渚ちゃんは顔を少し上げて、真っすぐ私を見た。しかし、その顔は少し怖がっているような顔だった。どうして渚ちゃんがそんな顔をしているのか、渚ちゃんの言葉を聞くまでは理解できなかった。
「ごめん」
その言葉はとてもシンプルで、だが、渚ちゃんが必死にその言葉を伝えたいのだとわかっていたからだろう。何とも言えない感情だった。
「今まで、本当にごめん。これからはもうあんなことしないから。だから‥‥‥だから‥‥‥‥‥」
「許してって言いたいの?」
「ち‥‥‥‥ちがう!ただ‥‥‥‥‥私のことを、本当の姉妹だと思ってほしいの」
「え‥‥‥?」
「私、沙弥香の親のことも、学校でのことも知らなかったの」
私は渚ちゃんの言葉に少し驚いた。いじめのことはまだ知られていないと思っていたのだが、もう知っているようだった。
「いじめのこと、知ってるの?」
「え!?眠る前に沙弥香が全部話したじゃない」
「‥‥‥‥‥‥そっか」
私は少し残念そうな顔をしたが、渚ちゃんは話を続けた。私もすぐに渚ちゃんの話に集中した。
「私、自分が一番辛いと思ってたの‥‥‥‥‥‥‥。でも、沙弥香のことを聞いて間違ってたってわかった。だからやり直したいの!」
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