大人オリジナル小説

昔書いた小説墓場〜1作品投下済み
日時: 2023/02/18 10:44
名前: htk

昔書いた小説の墓場です
まんまですね
草案に毛が生えた程度の未完作品が主な内容となっています

とある小説界の最下層には、作品になりきれなかった活字達の怨念が渦巻いているという
なので基本は投下してその後一切手を付ける事はきっとおそらく、今後何かの拍子に読み返してみて新たなインスピレーションが突然湧き出してこない限りは無いと思います
ぶっちゃけ他作品を手掛けている内に熱が失われてしまい、その後放置されていたという曰く付きの事故物件ならぬ、事故作品となっていますので扱いはくれぐれも慎重且つ丁寧に

尚、今後幾つ作品を投下するかは未定です
こうやってまた報われない作品が増えていくんですね



以下〜〜

〜〜魔女先輩は転移後即日死したおれを甦らせたい!?
(※12話投稿済み。言うまでもなく未完です)
>>1、目次

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Re: 昔書いた小説墓場 ( No.2 )
日時: 2023/02/18 11:07
名前: htk

プロローグ〜〜序話



 呆気なかった。
 向かいの恐怖が張り付いた表情を見て、振り返った直後だった。
 重く叩きつけられる、側面からの一撃ーー。
ーー目端に何かを確認した時、おれの意識は混濁した。
 視界がぐるぐると錐揉んだのを見て、先程まで正面にしていた顔が驚きに目を丸くするーー。
ーーパラパラ漫画みたいだ。
 何度も何度もその顔が映し出されて、徐々に絶望へと塗り変えられていくのを見てるだけなのは、正直ーー居たたまれない。
 あれーー?
ーーおれ、この人の為に異世界に来たんじゃ無かったっけーー?
 そうだーー。
 この、現実では痛々しいまでに常人と一線を画する、人呼んで魔女先輩ーー。
ーー学校の屋上を不法占拠して日夜怪しい活動に邁進していた彼女は、校内非公認の闇サークルを創設したんだった。
 ツバ付きの三角帽子を被り、ローブを身に付けた姿はまさに異世界の魔女ーー。
ーーさしずめ、そんな彼女に誘われたおれは魔女のナイト様を気取っていた。
 怪しげな喚術陣やら、よく分からない成分のインクで描かれた奇妙な文字列は何の功を奏したのかーー。
ーー此処に来る直前ーーぐるりと円形に配された文字は少なくとも、魔女先輩の悲願を達成したと今なら言える。
 おれ以下、他複数名のサークル員達は始め、それが単なる転移じゃないかと疑った。
 学校の屋上から見知らぬ場所へーー。
ーーこれが事実ならそれだけでも十分な快挙だった筈だが、その時はまだ、此処が異世界である保証はまったく無かった。
 それぞれが別行動で異世界らしいものを見付けてくるまでに小一時間ーー。
ーーおれは身を以って、此処が少なくとも元居た世界とは異質な場所である事を示す事となった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「こ……。
……後輩君?」
ーーそう、いつものように彼を呼んだつもり。
 本当は下の名前で呼んだ方が良いのか、でも今更改まってそう呼ぶのも違和感あるしーー。
ーーなんて考えてたのが最近の悩みだった。
 呼び掛けた私の声に、視界から居なくなった彼の反応は無い。
 喉から出た響きが空気を震わせていない事に気付いたのは、さっきまで居た後輩君が目の前から居なくなった直後だ。
 普段なら、彼の姿を視線で追っていただろう。
 最近の私は少々ながら、これがーー。
ーー少々どころではないぐらいに後輩君の姿を無意識の内に探していて、例えば朝早くから登校中の学生服達の中を探していたりする。
 運良く中肉中背のやや寝癖がかった後ろ頭を見て、にっこり微笑んでいるぐらいには重症だ。
それを数少ない同性の友人に見られて根掘り葉掘り聞かれるのが分かっていても、その時ばかりは忘れているのだから仕方無い。
 そう、今日は記念すべき日ーー。
ーー校内非公認ながら異世界への様々なアプローチ及び、異なる世界への到達を目的とする我が〈ワルプルギスの集い〉は本日をもってこの現世をオサラバする日なのだ。
 だからーーいつにも増して背後への警戒が無さ過ぎたのは計画で頭がいっぱいになっていたからに他ならない。
 脇を伝ってそのままもにゅーー。
ーーとでも擬音で表現すべき二つの膨らみに手を伸ばしてきた魔の手は、真後ろからのものだった。
「今日も隙だらけだね〜?うへへ〜
堪能堪能」
「あなたねぇ……」
ーー肘で後ろの顔を押しやった私は振り返る。
 茶髪の中に金のアクセントを塗した髪色の女子と、その隣には見るからに凶悪そうな眼帯ヤンキーーー。
「朝っぱらからイチャついてんじゃねえよ、真島ァ、、
この駄肉がァ」
ーーよもや言う人次第では、セクハラ発言だ。
 しかし眼帯をこちらに顔を背けてる彼は目の保養にすら値しないとでも言いたいのだろうかーー?
ーー見かけに寄らず紳士な態度だが、ある一点を除けばヤンキーそのものだ。
中二病ーー。
ーーと彼を罵ってはいけない事は、我が校の生徒のみならず近隣の学生達でさえ知っている。
 そしてーー。
「うへへ〜、いや〜
今日もイイ揉み心地でしたな!眼福眼福」
ーーそう言ったのは、数少ない同性の友人でありながらその特権を存分に堪能するオヤジ女子だった。
 因みに、私の胸部の膨らみがいつの間に彼女の占有になったのかは、私自身も知らないーー。
ーーオヤジ女子はニヤけた表情のまま、一点を指差す。
「イイのかな〜、リン?
彼、行っちゃうよ?」
「え……?
べ……!?別に打ち合わせならお昼にでもすれば良いじゃない!?
……って言ってもあとは最後確認だけだし、出来る準備は全てしてきたつもりなのだわ?」
ーー危うく素が出掛けたが、どうにかその場を取り繕った。
 普段から学生服に身を包んでいるのは世を忍ぶ仮の姿ーー。
 異世界の記憶を持ち、遥かな次元を隔てた遠き現代に転生してきた魔女ーー。
ーーそれが今生の名前である真島リンこと、本来の私だった。



>>3、次の話

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