大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【BL】プロセカで色々
日時: 2022/01/13 21:17
名前: 薫

初めてここを使わせて頂きます、秋葉(あきは)と申します。
主にプロセカ、自分の好きな版権でBLを書いていこうと思います。
R指定の他、色々なバース設定や年齢操作等も入る事になるかと思いますので、キャラ崩壊やそういった物が我慢ならないという方は、閲覧をお控え下さいませ。

【作品】

<プロセカ>
天馬司×神代類『甘い薬で喰らう罠』>>14-20

神代類×天馬司『人の熱に当てられて』>>26-31
      『恋して触れて、その後は』>>40-47 ※成人パロ、飲酒シーンあり
       『クズはクズ同士』>>48-56 ※未成年喫煙描写あり

青柳冬弥×東雲彰人『共犯』>>21-25
         『不安と切望』>>32-39

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Re: 【BL】プロセカで色々 ( No.59 )
日時: 2022/07/21 03:39
名前: 秋葉

お久しぶりです
一月頭で更新が止まっていたドムサブがボツになってしまったので削除をしたかったのですが、1話目だけ記事作成時にパスワードを間違って入力していたらしく、削除が出来ませんでした。
残すしかないので諦めて、このまま次から別の物を書いていきます。

シリーズ物として書いていた短編が二つあるので、それをまずは載せようと思います。続きは執筆中です。

Re: 【BL】プロセカで色々 ( No.60 )
日時: 2022/07/21 04:06
名前: 秋葉

青柳 冬弥×東雲 彰人
『それらのたちの悪い思想』
#1「東雲 彰人の場合」


そういえば、いつからこうなったんだっけ。
何がどうなって、こんな事をしているんだっけ。
ああ、もう、やめだ。考えたって出て来ない答えもあるだろう。
折角自宅で、珍しく絵名も居ない、二人きりなのだ。このタイミングで、我に帰ったって仕方がない。
今はただこいつに酔って、こいつと貪り合う事だけで良い。

「は、ぁっ…冬、弥…」

冬弥の指がゆっくりと、秘部をこじ開ける。
この異物感にも大分慣れて、上手く息も吐けるようになった。享受する余裕が出てきた。
それは彼も同じようで、中の良い所を攻めるのに指が迷わなくなった。最初こそ何処がどうだと探り探りで大変だったが、優しく触れてくれるからか、一度目にも痛みはそんなに感じていなかったと思う。
自分ばかりでは癪だと、冬弥の局部に舌を這わせる。すると中に入った指がびくりと動き、その分此方への刺激も強まった。
先を中心に舐め上げて、尿道にもぐり、と舌を押し付けて刺激した後、口いっぱいに咥えてやる。
シックスナイン、とは、片方は口を使っていないから違うのだろうか。ただ相手の上に跨って眼前に尻を差し出すような恥ずかしい体勢なのは確かだし、回数を重ねる度にどんどん冬弥の要求が過激になってきている気がしている。
それでもそれが嬉しかったり、こいつの思う通りの反応を身体が寄越してしまうのは、こいつから離れられない事の表れだった。

「ぁ、とうや、っそこ…ッ」

「ここか?ここが、どうしたんだ」

前立腺を優しく触られる。どうした、なんて、分かっている癖に、どうしたって此方から口を開かせようとするのだ。
それ位、冬弥は欲しがりだ。今までじっと我慢していた分、タガが外れてきている。対象は自分。自分だけ。セックスの最中に見せる彼の表情は、気持ち良くて仕方がないと熱っぽく歪んでいたが、同時に世界に二人きりになりたいと、それを渇望しているようでもあった。
急に指の動きを速めて早く言えと促される。言葉で言わないのに、行動だけでこうして嫌でも分かってしまう。冬弥もそれを承知で全く隠していない。行動の方がずっと雄弁で、ある種、口が軽い。

「そこ、気持ち良いッ…もっと、して」

「…ああ、分かった。ちゃんと言えたな、彰人」

ずるりと指が抜かれる。分かったんじゃなかったのか、と一瞬考えた。しかし体を起こし、今度は此方を寝かせて正常位に。何をされるか、どうされるかが分かってしまえば、先程の思案も野暮だった。
指で解され開いた後孔を、冬弥の亀頭が焦らすように擦る。それだけで中が、知った快感を早くと強請るように、きゅんと疼く。小さくいれて、とこぼせば、優しく不器用に笑うのだ。

「ぁ、ッあ゛、ーーーッ…!は、っ…ぅ゛ん…ッ」

中に冬弥がゆっくりと入り込み、欲しかった質量と熱さに思わず大きな声が出た。奥まで埋め尽くされた後は、出て行って、また入って抉られる。激しい律動にパンクしそうになりながら、必死に背中に手を回してしがみついた。

「待て、っとおや、おれとびたくな、…ッ」

「そのつもりだが、保証は出来ないッ…すまない彰人、止まらない、っ気持ち良いんだ、」

腰を打ちつける彼の目は、興奮しきってぎらついていた。
これだって、最初はもっと怖かった。まる一日以上食物を与えられていない肉食獣のような、何かを狙ってじっと伺うような。今よりも数段気圧される雰囲気があった。
きっと少しずつ、我慢をしなくなってきている証拠なのだ。要求がエスカレートしているのも、同様に。
多分、俺が本気で嫌がる事には、こいつは踏み込んでは来ないのだろう。だからこそ、何だかんだ許してきている今までの事が、「ここまでは何をしても良い」という目安になって冬弥の中に刻まれている。それを俺がどんどん広げて、その結果がこれで。
だって、身体一つで冬弥を繋ぎ止めておけるなら、随分安い支払いだと思ったんだ。
ずっと、自分の人生に縛り付けておけるだけの理由を探していた。
だから、これで良い。…これが、良いんだ。

「あきと、あきと…ッはは、自分でさわるの、我慢出来なくなってしまったな、…可愛い、…」

涙をぼろぼろ溢れさせながら、右手で自分のモノを扱く。それを見て愛おしそうに笑うものだから、余計にぞくぞくと背筋から快感が駆け上がってくる。
その間にも冬弥の局部が奥に押し当てられ、何度も何度も執拗に突き上げられた。
ぐちゅぐちゅと後孔から響くだらしのない音すら興奮を煽るようで、喉からは甘い嬌声が勝手に出ていく。

「もうむり、ッいきたい、とぉやだめいく、い゛、くッ…!!」

「…っ良いぞ、たくさんイこう、な」

びくびくと身体が跳ねて、びゅ、と自身から白濁が出る。それでも尚、冬弥の動きは止まってはくれなかった。

本当に、堪らない。
こいつの顔も、声も、手つきも、激しいのに優しい抱き方も。
情欲は未だ鳴りを潜めず、ずっとそこに居座り続ける。
思春期真っ只中、性に多感な自分達に、取り憑くように。
今日が終わっても、二人を監視している。
ずっと、ずっと変わらないし、終わらない。
だからこれが続くなら、付き合っていなくても、依存があれば十分だ。
もうどうせ、離れられないんだから。

ただもっと、その獣のような目で、独占してくれ。

Re: 【BL】プロセカで色々 ( No.61 )
日時: 2022/07/21 04:03
名前: 秋葉

青柳 冬弥×東雲 彰人
『それらのたちの悪い思想』
#2「白石 杏の羨望と懸念」※杏こは要素あり


「あっ…ごめんこはね、忘れ物しちゃった!ちょっと戻るね」

「分かった。待ってるね、杏ちゃん」

そう言って、こはねに見送られて、ただスマホを取りに中に行っただけだった。一人だった事は、気の持ちようとしては失敗だったと思ったけれど、状況的には、此処にこはねも一緒に居なくて本当に良かったのかもしれない。

出演者側、ステージ裏。棚の上に置いてあった自分のスマホを掴んだ所で、見知った影が二つ揺れているのが見える。名前を呼ぼうとした声は、姿をしっかりと捉えた途端に喉につっかえて出せなくなった。
何か声をかけてはいけない雰囲気が二人を纏っていたから、思わず棚の陰に身を潜める。そしてそれは的中した。的中、してしまった。
冬弥の唇が、彰人の唇と重なって。離したと思えば、互いに口を開けて、舌を突き出して味わうように絡め合って。そして冬弥が彰人の頭を押さえ込んで、舌を今度は口内に滑らせている。

(…な、に。これ、なんで……)

「先に行っていてくれ」と言ってから中々来ないと思えば、理由はこれか。
足がすくんで、動かない。見てはいけないものを見たと直感的に分かっている。のに、目がそれから離れてくれない。
奪い合うように何度も何度も唇が触れ、舌が触れ、その度に二人の表情もとろりと溶けていって。大して明るい場所ではないけれど、それでも分かる程に、目には熱が宿っている。
フロアの音がガンガンと響いて声は聴こえなかった。周りにも人は居なくて、今歌っているチームも、まだ戻って来るような気配はない。
だからといって、なにもこんな所で。

キスを繰り返しながら、冬弥の手が彰人の服の中に入り、肌を撫でる。これ以上は本気で不味いと考えていると、ふと、冬弥の視線が此方に向く。瞬間、ぶわりと汗がふき出すのを感じた。
「これは自分の物だ」と示す、明確な敵意。少なからず、同じチームの人間に向ける目じゃない。
早く逃げてしまいたくて、でもゆっくりと、重い足を引き摺りその場から離れる。目立たないように、気付かれないように、静かに踵を返して。いや、音楽で掻き消されてしまうし、もう冬弥には気付かれている。だから足音を立てないようにしたって、そんなもの意味を成さないのだけれど。
二人のキス位でこんなに動転するなんて、自分でも呆れ果てる。
けれどあの時、私は、何を考えた?

「杏ちゃん?どうしたの…?」

漸く外に出ると、可愛い相棒の声が近付いて来る。
見てしまった事なのか、見てしまったのを隠そうとしている事なのかは分からない。けれど後ろめたくて、こはねには見せたくなかった。
だって、駄目だったんだ。
変だとか、同性なんて馬鹿げてるとか、そんな事を考えた訳じゃない。寧ろ、そう考えられたらどれだけ気が楽だっただろう。
それが、羨ましい、なんて。
あんな風に相棒の頭を押さえつけて、苦しがるのも全て無視して、舌を無理矢理捩じ込んでやりたいと、思ってしまっているから。こはねが蕩けたら、あんな感じなのかな、とか、想像を巡らせてしまったから。
目を見られればそれが相手に筒抜けになる気がして、声の方に振り向いたってどうしても視線は合わせられなかった。

「杏、ちゃん、?」

こはねの声が思考を遮る。今すぐ"ああしてやりたい"と、情動に駆られそうになるのをぐっと抑えて、こはねを見て笑いかけた。
大丈夫。こんな考え、顔を合わせただけでは伝わる筈がない。こはねは人の心を読める訳じゃないんだから。
大丈夫、大丈夫。

「…ッなんでもない、ごめんごめん!
二人共遅いね!私連絡しとくからさ、先セカイ行ってカフェで待ってよ!」

人の居ない路地裏へとこはねの手を取り、急ぐようにスマホからUNTITLEDを再生した。
光に包まれながら、またあれを思い出してしまう。
それ程、強烈だった。あの冬弥と彰人、二人だけの世界が。揶揄う事すら出来ない。する気にも、ならない。
最中此方に気付いた冬弥に、彰人の頭を抱えながら向けられた冷たい目が、ひたすらに怖かった。
ただそれだけ、どうしようもなく。
ずっと、頭の中に張り付いている。

Re: 【BL】プロセカで色々 ( No.62 )
日時: 2022/07/24 00:54
名前: 秋葉

青柳 冬弥×東雲 彰人
『それらのたちの悪い思想』
#3「天馬 司と神代 類の見解」



「こういう方法で外堀を固めていくのは、正直感心しないぞ、冬弥。お前は、一人でどうなりたいんだ」

「青柳くん。…僕も司くんと同意見だ、こればかりは賛成出来ない」

此方が真剣な表情をしているにも関わらず、冬弥は目を細め、口角を上げた。
糾弾のつもりはなく、ただ先輩として、…友人として、物申しただけだった。だからそこまで重く捉えられなくても良いとは思っていたが、まさか微笑まれるとも想像していなくて。
何がしたいのか分からない。こいつは、怖い。




この間ショーの相談に乗ってくれたお礼をしていなかった。それを思い出した放課後、冬弥の教室に向かっていただけなのだ。時間のある日に昼食を共にする約束でもして、ゆっくりと話す時間を取ろう、と。途中で類も合流したから、聞かれて困る話題ではないし、成り行きで二人で。
教室の前、扉を開きかける。しかし何やら大きめな声が聞こえて、それ以上扉を動かす事を躊躇った。
喧嘩かとも思ったが怒鳴り声、ではない。苦しげで少し高くて、でも、女性とも違う気がする。そんな事を考えながら、そろりと少しだけ開いた扉の隙間から二人で中を覗いてみる。

「…取り込み中、だね」

類は静かにそう言うが、当の此方は頷く事しか出来ず、すぐにそれから目を逸らした。
そこには確かに冬弥が居た。彰人も一緒だ。ただ、…平たく言えば、情事を目撃してしまった。
偏見はない。ショックもない。ただ、此処でなくても良いだろうと思った。しかし同時に、見られる事を、人が来る事を想定していなかった訳ではないのでは、とも感じた。
こいつは自分のものだと知らしめているように見えたのだ。
声は抑えているらしく籠っているが、先程少し扉が開けられたように鍵もかかっておらず、あまりにもあからさまだ。どうやら類も同じ事を感じ取ったようで、怪訝そうに眉を顰めていた。


結局そこで声をかける事は叶わず、そのまま踵を返した。次の日少し冬弥と話そうと思う、とか、そんな話を類にしながらえむ達の元へ向かって。ショーの練習に集中は出来たが、休憩を挟むとどうしても光景が浮かび、その度それを取り払う事に必死になった。
しかしこんな秘め事は、自分には重すぎて。類が居てくれて、一人じゃなくて良かったと、少しだけ狡い事を考えてしまった。

それが、昨日の話。そして話の通り昼休みに冬弥に声を掛け、冒頭に戻る。


「あのな、冬弥。悪い事だと言いたい訳ではない。ただ、お前達のやっている事は誰かに見せたり、辿らせたりするようなものでもないだろう」

「…ご助言、痛み入ります」

冬弥は笑顔を崩さないまま口を開いた。いつも通り礼儀は正しいが、声色は平坦で字面程の熱量はない。どうでも良いと思われているような気にさえなる。
自分達の声は、まるで響いていない。
それだけ本当にブレのない人間だ。誰よりも彰人の事を理解している。それはもう、誰が見たって揺らがない程に。
それが、こいつの強みなのだと。
据わった目も、それにそぐわず不自然に上げ続ける口角も、情報量の極めて少ない言葉も。青柳冬弥を形成するこれらは、青柳冬弥の本質は、自分達には到底理解し得るものではなかった。
そして釈然としないまま昼休みの終わりを告げるチャイムに席を立ち、当たり障りのない挨拶しか出来ずに教室へと戻った。



「なあ天馬、まだ残るならこれ図書室に返しといてくんねえ?」

放課後、類と話し合った演技についてのメモを纏めていると、同じクラスの男子生徒に声を掛けられた。差し出された手を見れば、小説が二冊握られている。
神様が何処かでタイミングでも見計らっているのだろうか、嫌な事は続くもので。
今日は確か、冬弥が当番の日だった筈だ。
断ろうかとすっと息を吸ったが、教室の外から男子生徒を呼ぶ声が一つ聞こえ、その後すぐに取り敢えず宜しくな、と机に小説を押し付けてさっさと出て行ってしまう。
行かなければならない、か。
少し遅くなったからもう生徒もそんなに残っていないし、もしかしたら帰ってしまっているかもしれない。だからそんなに気を重くする事もない。大丈夫だ。
そう、思いたかったのだけれど。


まるで予感でもしていたように、そこには二人が居た。
開けようと手を伸ばしかけた図書室の扉は既に少し開いていて、その向こうからは昨日と同じ声が聞こえる。
開き直りか、それとも当てつけなのかは分からない。ただ昨日は抑えていただろう嬌声は、全く籠らず鼓膜にしっかりとまとわりつく。
二人の関係を知っているとはいえ、流石にこの中に入っていくような図太さは持ち合わせていなかった。何が行われているかなんてもう見たくもなかったから、扉から少し離れて顔を伏せる。

「司くん」

ふと後ろから、聞き慣れた柔らかな声が近付いてくる。それに一瞬安堵したが、また扉の向こうの二人に邪魔をされた。

「教室に迎えに行ったのに居ないと思ったら、こんな所で何を」

「るい、」

言葉を最後まで聞けずに、思わず食い気味に口を開く。いつになく真面目な顔付きに類は目を丸くしたが、すぐにいつも通りの落ち着いた様子に戻った。そしてゆっくりとまた此方に歩いて来るから、庇うように片腕を浅く広げて今度は真っ直ぐに見つめる。

「類、…来ない方が良い」

「……ああ、成程ね」

ここまで言えば察してくれたらしく、類も呆れたように眉を下げた。
今此処に居ると知られたくなかった。知られれば相手の、冬弥の思うつぼのような気がしてしまったから。
何処まで計算に入れているか分からない。何処からが偶然なのか分からない。その分からない事が、とにかく恐ろしかった。
それは類も共通の考えだったらしく、これ以上何も言わずに頼まれていた本は諦めて鞄にしまい、黙りこくった類の方へと静かに足を進める。

呂律の回らない言葉達の中、「彰人」「冬弥」と名前を呼び合うそれだけが鮮明で。
首を突っ込まなければ良かった。黙っていれば良かった。
そう、酷く後悔しても、もう遅い。

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