大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【BL】プロセカで色々
- 日時: 2022/01/13 21:17
- 名前: 薫
初めてここを使わせて頂きます、秋葉(あきは)と申します。
主にプロセカ、自分の好きな版権でBLを書いていこうと思います。
R指定の他、色々なバース設定や年齢操作等も入る事になるかと思いますので、キャラ崩壊やそういった物が我慢ならないという方は、閲覧をお控え下さいませ。
【作品】
<プロセカ>
天馬司×神代類『甘い薬で喰らう罠』>>14-20
神代類×天馬司『人の熱に当てられて』>>26-31
『恋して触れて、その後は』>>40-47 ※成人パロ、飲酒シーンあり
『クズはクズ同士』>>48-56 ※未成年喫煙描写あり
青柳冬弥×東雲彰人『共犯』>>21-25
『不安と切望』>>32-39
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- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.31 )
- 日時: 2021/12/13 17:17
- 名前: 秋葉
神代類×天馬司
『人の熱に当てられて』5
「ぁ゛、ぅあッ…そこ、やだ、おく、…ッ」
司君の逃げようとする細い腰をしっかりと掴み、また水音を立てながら荒く動く。合間にキスを仕掛け、舌で唇を擽り無理矢理口を開けさせた。
歯列をなぞり舌を絡めながら突いてやると、白濁がモノをどろどろにしてぼたぼたと自身の腹を伝い、ベッドを汚す。
「ッほら、つかさくん、…ッこぼれているよ」
咎めるような言葉の出る口とは裏腹に、手は司君のそれを握り上下に扱く。
「や゛、ッいっしょに、だめ、また、またでる、いく、いく…ぅ゛ッ…ああぁ゛…ッ!」
「良いよ、ッ僕も、…出る……ッ」
僕の低く籠る声と、高く裏返るような司君の声が重なった。抱きかかえるように体ごと支え、一番奥に押し付けながら今までの我慢を全て注ぐ。出し切って司君の中からずるりと自身のそれを抜くと、ひくついた箇所からは精液が溢れた。
「つかさ、くん……平気かい…?」
頭が次第に冷え、流石にやりすぎてしまっただろうかと少し心配になった。それなのに相手はそんな事は余所に、小さくはは、と笑う。不思議に思いながら司君を見ていると、彼は此方に目をやった。
「すごく、しあわせだ……お前は、こうやって抱くんだな」
目を腫らして、汗に塗れて、そんな事を言うものだから。酷く扇情的で、体温が再び上がるのを感じる。
しかし、知られて嬉しかった、と途切れ途切れに発した所で司君は限界を迎え、そのまま意識を手放したよう。
初めてから激しくしてしまい、しかも本当にそれを全て受け入れてくれた。疲れてしまうのも無理はない。それに今日しか出来ない訳ではないのだから、これからゆっくりと、僕だけの体にしていけば良いのだ。
「司君、本当に有難う。お休み」
そう言って頭を撫でると、ふにゃりと子供のような笑顔を見せるのだった。
後日、青柳君に良かったですね、なんて声を掛けられて引き攣るような表情をしてしまった。
どうやら彼には全て悟られているようで、しっかりと襟を立てて隠していた筈の首の痕にも、チラリと見ただけで気付かれてしまったらしい。
「だって、神代先輩、ずっと我慢していたんですよね。俺には、到底出来ない事でしたから」
聞けば青柳君は、司君から相談を受けた時、「その気もない人間はあんなに熱を孕んだ視線を送る訳がない」なんて言ったとか。繕うようで気付いていなかったのは当人達だけ、なんていうのはお決まりのパターンだけれど、そんなに無自覚だったのかと酷い羞恥を覚える。
「…君には、感謝をしなければいけないね。司君の事、本当に有難う。良ければ、今度僕の話も聞いておくれよ」
ええ是非、なんて笑う青柳君にじゃあ、と背を向ける。幸せに緩む口元を押さえながら、僕は一緒にお昼を食べると約束した恋人の元へと急いだ。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.32 )
- 日時: 2021/12/18 12:55
- 名前: 秋葉
青柳冬弥×東雲彰人
『不安と切望』
初恋を知ったのは、相棒と出会った時だった。…否、正確には、相棒と出会ってすぐの歌を初めて聴いた瞬間だ。
彰人がすっと息を吸うと、そこには確かに空気が震えるような感覚があって。その上、ここは音が静かになるから声も抑えめで、そしてまた段々と大きくして、最後で一気に、引っ張り上げるように…なんて、観客の欲しいものを全て分かっているような歌声。それに熱を孕んだ目と体に滲む汗がやけに官能的で、一度その姿を捉えてしまったら中々目を離せなかったのを覚えている。
「おい、何突っ立ってんだ。お前も歌うんだよ」
そう急かす彰人は、辛くてつまらない世界しか知らなかった俺には眩し過ぎた。
当時は憧れ程度の認識だったのかもしれないが、今思い返せば、そこからずっとずっと彰人の事が好きだったのだと思う。
そして一緒に歌うようになって高校に上がってからは、彰人をちゃんと相棒として支えようと決めた。
しかし決めたけれど、こんな意味があった訳では、最初はなかった筈なのに。
「…冬弥」
声の方へ振り向くと、少しだけやつれた顔をした彰人が居た。充血して薄く隈の出来た目を擦り、はあ、と溜息を吐きながらふらふらと此方に寄る。トン、と胸元に彰人の額が触れ、ひりつくような緊張が走った。
相手に伝わってしまいそうな程はやる鼓動を抑える術は持っていなくて、此方に身を預ける彰人に何も言えず、されるがままとなる。
「今日、お前んち行きたい」
ぶっきらぼうなこの言葉が、彼なりのSOSなのを俺は知っていた。こうなってしまえばもう断る事は出来ないし、そもそも断る理由もない。
「分かった」
こんなたった一言で俺は、彰人の救いになれる。
その事実に、どうしようもなく依存していた。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.33 )
- 日時: 2021/12/17 12:39
- 名前: 秋葉
青柳冬弥×東雲彰人
『』2
「入ってくれ」
「お邪魔します」
家族が出払っていても礼儀正しくそう言う彰人は、何処か上の空で。
とは言え小豆沢や白石との練習中はしっかり集中していたようだった。それでも、上擦りや喉の締め方等、歌声は酷く苦しそうに表情を変えていく。
二人は気付いていないようで、今日も良かったね、なんて言っていた。俺が、俺だけが気付く相棒の不調に、悪い事だと理解しながらも少しの優越感に歪む口元を抑えるのに必死になった。
「彰人、コーヒーとお茶、どっちが良、…」
キッチンの方へ向かいそう問うと、肩に感じる今朝と同じ緊張に、じわりと汗が背中を濡らす。取り出しかけたケトルを元の場所に置き、首を傾け相手の名前を呼ぶ。すると声を震わせながら、抱き締めるでもなくただそこに佇むのだ。此方から抱き締めてやろうかとも考えるが、それは後のお楽しみ、一番安心に溶ける瞬間に取っておく。
「良い…どうせ、飲まねえ。から、早く、部屋連れてって」
それを知っているから、彰人もそうされたくて焦るように促すのだろう。
ならせめてこれを、とペットボトルの水だけ冷蔵庫から出す。この後の事を考えたら、あった方が絶対に良い。なのに彰人は、それすらいらないと突っぱねる。俺は無視して、ぱし、と彰人の手を取り自室へと向かうのだった。
廊下に二人分の足音が響き、これからの期待に胸が高鳴るような、…重苦しさもあるような。ドアノブに手をかけて下側に押すと、ガチャリと音を立てて室内が見える。それを合図にするように、強く背中を押されよろける。
「ッ、あ、きと」
前側に倒れる寸前の所でぐるりと身を翻すと、後ろ手で床に尻餅をついた。しかしそれだけでは飽き足らず、パタリと静かに扉を閉めた後、座る体勢となった俺の肩を思い切り床に押し付けながら上に跨ってくる。ゴン、と後頭部に強い衝撃が走り、広がる痛みと共にくらくらと視界が揺れた。
ああ、今日は、一層酷い。
頭の隅でそんな事を考えていると、今度は荒く唇を食まれた。ぺろりと唇を舐められ、知った快感に身体が段々と熱を思い出す。口を開けて舌を出すと、互いの口内でそれを動かし合うのだ。
あまりにも一度に色々な事が起き、情報量の多さに頭がついていかない。相変わらず彰人はキスに夢中になっているようで、苦しいと示すように背中を叩いても、気付いている筈なのに止めようとしない。完全に相手のペースだ。ふう、と合間に息を吐き、また吸ってを繰り返す。しかしそれにも限界が来て酸素が回らなくなって来た時、無理矢理引き剥がすように口を離すと、涙を溢す相手がそこには居た。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.34 )
- 日時: 2021/12/18 12:54
- 名前: 秋葉
青柳冬弥×東雲彰人
『不安と切望』3
もっともらしく心配するような声色で、彰人、と優しく呼んでやる。その俺の声に更に涙を溢れさせる相手を、優しく強く抱き締めた。
「……お前達が、居なくなる夢を見た。
素質のない俺なんて放って、別の奴が、お前の隣に立っていた」
ぽつりぽつりと震えた声を絞り出す彰人を、なんて生きにくそうな人間なんだろうと強烈に哀れに思った。
情熱も欲望も上手く出せず、かと言って消化もしきれずに人の何倍も内にしまって、何倍も溜め込んで生きている。
自分の恒久的な欠落に気付いていて、埋めようと努力をしても不安だけは取り払えず、その結果が"これ"だ。
たかが夢。でもそれだけの事に、こんなにも振り回されている。
「お前、すげえ幸せそうだったんだぜ。…はは、マジ面白え。今俺に向けてるモンが、全部そいつに向いててさ。
それで、ッ、それ…で…っ」
「彰人、もう良い。無理に話さなくて良いんだ」
上に乗られ抱き締めたまま、背中をさすって落ち着かせようとする。
しゃくり上げたりこそしないものの、ぐすぐすと鼻を鳴らしながら大人しく俺に身体を委ねていた。彰人の涙が吸い込まれ、シャツに湿り気と体温が移っていく。眼前ではオレンジ色の毛髪が揺れ、顎下を擽った。
こんなに弱みを見せるのは、きっと俺の前だけなのだ、と。実際、そうあって欲しいなんて願望に留まった話だけれど。
それでも俺に縋る、俺の相棒。
可愛い、かわいい、俺だけの彰人。
しかし、こういう時の彰人は泣きつく為だけに来た訳じゃない。その場凌ぎだろうが何だろうが、全て忘れて楽になる為で。
だから態々、ピアノがある防音の俺の部屋に来ている。
ここなら、自分が自分でなくなっても、赦されるとでもいうように。
「…彰人、今日は、どうするんだ」
分かりきった答えだが、形式上一応聞いておく。向こうから欲しがられたい、言葉にされたいのが真意だ。
泣き疲れたように更に赤くなった目が揺らぐ。そして何処か遠慮がちに俺の手を掴み、起き上がるようにぐっと引っ張られた。そのまま俺の手を自分の胸元に持っていく。随分と大きく脈を打つ心臓に触れ、此方も腹の底がざわついて落ち着かなくなる。
「どうでも良いと思わせて。からだも、喉も、全部可笑しくなる位」
それは思うよりも随分、欲の詰まった誘い文句だった。きっと抑えててこれなのかと思うとぞっとする。本質の部分に、あとどれだけの情欲が隠されているか分かったものではない。
「分かった」
彰人を退かせて床からベッドの端に移動し、腰掛ける。彰人の方に目をやれば、少し後ろめたさもあるような、熱い視線を俺に送っていて。
もし本当に全ての要望に応えてしまえば、明日の練習はきっと彰人は休みになる。しかしそれを言ってしまえばまた追い詰める事になる為、言わない選択を取った。
今はとにかく、俺の出来る限りを尽くし、俺の全てを与えなければならない。
「…おいで、彰人」
ぽんぽん、と右手でマットを叩き、隣に座るように誘う。すると何の迷いもなく同じように腰掛けるので、先にベッドに上がり静かに相手の体を寝かせた。
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