大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【BL】プロセカで色々
- 日時: 2022/01/13 21:17
- 名前: 薫
初めてここを使わせて頂きます、秋葉(あきは)と申します。
主にプロセカ、自分の好きな版権でBLを書いていこうと思います。
R指定の他、色々なバース設定や年齢操作等も入る事になるかと思いますので、キャラ崩壊やそういった物が我慢ならないという方は、閲覧をお控え下さいませ。
【作品】
<プロセカ>
天馬司×神代類『甘い薬で喰らう罠』>>14-20
神代類×天馬司『人の熱に当てられて』>>26-31
『恋して触れて、その後は』>>40-47 ※成人パロ、飲酒シーンあり
『クズはクズ同士』>>48-56 ※未成年喫煙描写あり
青柳冬弥×東雲彰人『共犯』>>21-25
『不安と切望』>>32-39
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- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.51 )
- 日時: 2022/01/06 12:25
- 名前: 秋葉
神代類×天馬司
『クズはクズ同士』4
空き教室の隅、ちゅ、と唇の重なる音が響く。静か過ぎるこの空間では、そんな小さな音すら激しく鼓膜を揺らすようで、何だか落ち着かない。
舌で相手の唇をこじ開け、そのまま強引に口内へと滑らせる。すると腰を抱く類の手にびくりと力が入り、そのままぐっと握って必死に刺激を逃そうとした。
絡める舌から独特な葉の香りや苦味が広がる。いつもなら嫌悪感しか湧かないこんなキスも、気持ち良いとか、好きだなんて到底言えないけれど、それでも自分から仕掛けた上、この煙草の味も含めて嫌でない事だけは鮮明だった。
また「らしくもない」と言われてしまうだろうか。そんな余計な事を考えながら口を離すと、類は薄く色付いた頬で喘ぐように酸素を取り込む。
「は、っふ…流石、キスも慣れているね」
「適当を言うな、舌噛むぞ」
「ふふ、それは恐ろしい」
少しも思っていないだろうにわざとらしく肩をすくめる類が癪に障って、思わず眉間に皺が寄る。
何だか今日は苛立ってばかりだ。そもそも誰と居ても、こんな風に感情が動く事があまりない。まして誰かの為ではなく誰かのせいで、自分だけの感情で怒ったりするなんて尚の事。普段と違う、自分が乱されていく感覚が、不思議な気分だけれど、これも大して嫌だとは思えなかった。そして嫌だと思えない事が、何より一番不思議で仕方がなかった。
類の手が制服の中へと入り肌を撫で、擽ったさで少し体が跳ねた。しかしそれ以上は何もせずに素直に手を離され、何だと思い訝しげに見つめる。
「そうだ司くん、脱がせて」
「何故だ、自分で脱げ」
「後学の為だよ」
「何の」
「勿論、君に触れる事の。普段女の子にするみたいに、やって見せて欲しいな」
お願い、と両手をぎゅっと握られる。更に少しだけ顔を傾け、自分の方が身長も大きい癖に、屈んで上目遣いで此方を覗くのだ。きっと何を言っても丸め込まれるだけだろうし、そんな事に時間を食う位なら従っておいた方が賢明だろう。
先に自分のカーディガンだけを脱ぎ、床に敷くように置いてそこに座れと示す。だが首を横に振り冷たい床に腰を下ろすので、そのまま端に寄せられた机の上に放り投げた。
嫌な態度は隠さずに、でも手つきだけは優しく、触れるだけのキスを繰り返しながら「それ」にするのと同じように布に触る。釦を一つずつ外して、灰色のカーディガンを取り払う。次はネクタイを片手で解き、しゅる、と音を立てて傍らに。女性相手であればここで服の中に手を入れ、ホックを外したりなんて作業があるが、その必要もない為シャツの釦に手を伸ばした。
類はふ、ふ、と合間に息を吐きながら、俺の手の感覚を追っている。口を離して、今度は見せるように外していく。そして片方ずつゆっくりと腕を抜いて上半身を露にし、シャツを畳んでネクタイと纏めた。
「君の手管が分かった気がする」
一見すればいつもとそう変わらない余裕そうな雰囲気だが、類の口から出て来たその言葉は、先程よりもずっと熱を孕んでいる。
「お前だって、大分地が出ているだろう」
それに気付いてしまったから、此方まで熱くなるのを誤魔化すように、また挑発的に返すのだ。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.52 )
- 日時: 2022/01/24 19:00
- 名前: 秋葉
神代類×天馬司
『クズはクズ同士』5
類のベルトに手をかけようとするが、良いよ、と押さえられ自分でバックルを掴んでしまう。するりとベルトを抜き、スラックスを下ろす様子をじっと見つめていると、居心地悪そうに顔をしかめた。気付けば類は下着だけ、それに対して此方はカーディガン以外は何も脱いでいない。だから脱ぐのを待っているのだろうと察し、シャツも何もかなぐり捨てて、類と同じ状態になる。
「司くん、自分の番になると途端に色気がないね」
「お前相手に繕っても仕方がないだろう」
雰囲気作りなんて、本当は御免なんだ。苦手だし、ただ確かめられれば、それだけで構わないと思っている。愉しみを錯覚する為のものだったから、こいつには、それをしなくて良いのは正直楽だった。相手に優しくするのは当たり前だが、それで自分の方にまで気を遣ってなんていられない。
類の顔が首筋に寄って来る。は、と息がかかる所まで近付いて、何か思い出すようにぴたりとそこで止まった。
「…触っても?」
静かに頷くと、そのまま一つ唇を落とされた。そして横に置いておいた自分のシャツを掴み俺の後ろに広げる。折角畳んだのに、と思うのも束の間、押し倒されて背中が敷かれたシャツに触れる。そんなに厚い生地ではないから床の温度が伝わってひやりとして、しかしそんなのはもうどうでも良かった。他にもっと、頭を回すべき事がある。
「ちょっと待て類、俺が下なのか…?」
「だって女の子の中で満足感を得られないんだろう?僕が下になったとして、そんな冷めた気持ちで腰を振られたくはないからね」
類の指の腹が首筋から鎖骨を這い、慣れない刺激で思わず体に力が入る。
「気持ちの問題もあるのかもしれないけれど、新しい快感なら、もしかしたら何か変わるかもしれないじゃないか」
喋りながら脇腹を触り、また次は上に戻って胸元に。爪の先で蕾をかり、と擦られて体が勝手にびくりと浮く。が、その後は焦らすように周りだけを緩く触られ、もう一度感じたいと思ったそれは中々来てはくれなかった。
「どうだい司くん。これで、初めて同士とするのは」
そう言う彼は、彼の表情は、自分の事を抱きたいと、切に訴えるようだった。
頷いてしまったら、肯定してしまったら、俺はどうなってしまうんだろうか。
…駄目だ、想像が出来ない。これでまだ分からないままだったらと、仲間さえ気持ち悪いと感じてしまったらと、考えれば考える程怖い。
怖い、のに。
気付けばそんな理性や恐怖は後ろに下がり、分かった、と口に出してしまって。類は満足そうに笑った後、すっかり固くなった乳首を執拗に弄り始めた。
爪と指の腹を使いながら、先程の一度だけの感覚を、今度は両方、何度も繰り返し与えられる。こんな所で感じたくないと思うが、その意に反して吐息や声は絶えず小さくこぼれていく。
目をぎゅっと瞑りながらひたすら、どうにか気を逸らそうと考える。だがそれも虚しく、暖かくぬる、とした感触に反射的にまた体がびくつく。
「ふふ、ここ好きなんだね。…ねえ、君はこんな事で、本当に女の子なんて抱けていたのかい?」
顔が少し上に向き、伸びて来た腕にくしゃりと頭を撫でられてかっと頬が熱くなった。
何で、こんなの、俺だって知りたい。
だって、こいつとこうするまでは、つい先日までは抱いていたんだ。こんな声だって、少しも出した事なんてなかった。
こんなに思い通りにいかないのは、これが初めてだ。
何も言えずにいると、また舌が胸に近付く。つんと当たればそれだけで、ぞわりと背筋から知らない何かが降りて、股に熱を集めていく。唇を噛みながら必死に息を吐いていると、牽制するように類の右手の人差し指と中指が口の中へ入って来た。
嫌だ、これじゃあ、声が抑えられない。
舌をぐにぐにと押しながら、口内を指が動き回る。その間にも、じゅ、と乳首を吸われ、舐められ、塞ぐ事の出来ない口からは自分の物だなんて信じられないような嬌声が溢れた。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.53 )
- 日時: 2022/01/08 00:42
- 名前: 秋葉
神代類×天馬司
『クズはクズ同士』 6
「るぃ、ッも、いたい…っ」
漸く放ったその一言に、舌と指が離れていく。ぷっくりと腫れた箇所を見て、何か愛おしむように目を細める。
「本当だ、赤くなってしまったね」
謝罪を付け加えるが、言葉だけで本当に悪いと思っているようには見えない。それならあってもなくても変わらないと思うのだけれど、それを口に出す気力はもう残っていなかった。
じゃあ次は、と下着をおろされる。ふるりと揺れながら顔を出したそれは既に先走りでどろどろで、下着の中心から糸を引いて床を汚した。
「ああ、もうこんなだったんだ。でも、申し訳ないけれどこっちはお預けだよ」
にこりと笑って類はカーディガンのポケットからハンドクリームを取り出し、中指に多めに乗せて後孔に当てる。
ああそうか、男同士は此処を使うのか、と。そこまでは理解が追いつくのは簡単だったが、クリームを塗りゆっくりと指を押し込まれる感覚に、また頭が置いてけぼりにされた。
何、何だこれ。
異物感が、体の中を蠢く。
苦しい、息がしにくい。
浅くなりそうな呼吸を、何とか落ち着かせようとする。吸って、吐いて、少しずつ。それでも無遠慮に、何かを探るように類の指がぐちゅぐちゅと音を立てる。
「司くん、力抜くの上手だね。良い所見つかるまで、気持ち悪いのもう少し我慢してね」
穏やかな声色と、それに似合わず傍若無人に中で動き回る細めで長い指。早く終わって欲しいと願っていると、それが中の一箇所に触れた瞬間、大袈裟な程腰が反った。
「ぁ゛ッ…!?嘘、っなに…」
「ん、これがそうかな…司くん、今のもう一度やっても良いかい?」
「待っ、やだ、無理…ッ!」
頭を横に振り抵抗するも、だーめ、と甘く語尾を上げながら擦り始めた。じゃあ訊くなと言ってやりたかったが、一文字発するより先に同じ刺激が来て、吸った息から言葉にならずに母音だけが抜けていく。
ひたすら体を捩り耐え続け、中のきつさにも慣れて来た頃。まだ拙いが一応息も整い、やっと楽になったと思えば、また質量が変わった。再び襲い来る圧迫感と快楽に、自然と涙が滲む。
「司くん頑張って、まだ指二本だけだ。これじゃあいつまでも僕のは入らないよ」
俺の足を押さえ見下ろす類。ショーの演出の事を考えている時とはまた別の嗜虐心を、隠し切れていない。…いや、隠そうとしていないのかもしれない。
自身はにっこにこで余裕そうなのに、此方には一つもそれを与えてくれず、寧ろ涙でぐしゃぐしゃで。こんなに苦しいのにそれすら快感として拾い上げてしまう上、彼曰くまだ前戯の序の口だというのだ。
「柔らかくなって来た。また指増やすからね」
「や、ッまだ、ーーーッ!!」
待ってくれ、と言う前に三本目の指を捩じ込まれ、はくはくと口が開いたまま閉じられなくなる。それと同時に視界が一瞬ブラックアウトして、すぐに次は白くなる。
何が起こったのか、分からなかった。ただ、下半身から急に、今までと違う快楽がせり上がって、体も震えて止まらなくなって、そうしたら、腹が温んだ。見ると濃い白濁が不規則に散って、腹筋の上に溜まって動く度ぷるぷると揺れている。
一度も中心を触られずに、後孔だけで、イった。
「…あは、ッ司くん、才能あるねえ」
羞恥がない訳ではないけれど、相手の今日一番の興奮した笑い声を聞いて、もう何でも良いか、なんて考える事を放棄する。放棄してしまう位には、こいつに絆されているのかもしれない。
- Re: 【BL・GL】おそ松さん、プロセカ等 ( No.54 )
- 日時: 2022/01/08 14:25
- 名前: 秋葉
神代類×天馬司
『クズはクズ同士』 7
ずる、と指が一気に引き抜かれ、ひくりと再び体が震える。類も息を吐きながらボクサーを下ろして、窮屈そうに押し上げていた局部を寛げた。対面したそれは自分のものよりも少し大きく、本当に今からこれが入るのかと不安になる。クリームを追加した後ぴたりと当てられた熱に身構えて、生唾を飲みごくりと喉を鳴らしてじっと見つめた。しかし覚悟を決めたのに、窄まりを亀頭で擦るばかりで、中々挿れようとはしない。どうしたのかと思い類の顔を見ると、彼は徐に口を開いた。
「司くん、欲しいって、言って」
「え、…?」
言っている意味が分からない。ここまで来て怖気付いたからわざと焦らすのかとも考えたが、どうもそういう感情ではなさそうだ。
「君は今、好きでもない男とセックスをしようとしているんだよ。…だから、君がはっきりと、君の意思で、僕を欲して。そうしたら君がこの後口先だけで何を言っても、満足するまで抱いてあげる」
出て来た言葉に、目を見開く。
蕩けきった頭の時に、理性がほぼ残っていない時に、そんな事を言うのは卑怯だろう。
そう思っても、逆らえない。
だって仕方がない。こんなに中途半端に終わらせられたらもどかしいなんてモンじゃない。逃げようにも、きっともう足も震えて上手く立てやしないし、そもそも、そんな覚束ない状態では、服を着るのも難しい。
そうやって、幾らだって言い訳は出来る。自分が納得するだけの材料は揃っている。
なのに第一に頭に浮かぶのは欲ばかりで、劣情も望みも、無理矢理引きずり出される。
ああもう、もう知らない。
全部、類のせいだ。
「ッ、もっと、気持ち良くなりたい…お前のが、欲しいっ…」
気付けば、少し起き上がり自分で類のそれを掴んで当てがって、きゅう、と穴を収縮させていた。
「…有難う、司くん」
それを肯定や準備が整った事の目安にするように、一際嬉しそうに笑った後、ゆっくりと腰を進めていく。
苦しいなんて言葉じゃ済まされない。指とは比べ物にならない質量の塊が、中をぎちぎちに埋め尽くしていった。
「…ッ中、熱い…持って行かれそ、…」
体温で、興奮が筒抜ける。しかし熱いのは、此方だけじゃない。手を伸ばして類の横髪をさらりと耳にかけると、小さな吐息と共に肩が軽く跳ねた。
「…はは、るい、耳真っ赤。何だ、俺は色気がないんじゃなかったのか?」
「ふ、…君こそ、そんな戯言をいつまでも気にしていたのかい?」
互いに余裕がない癖して、軽口だけは叩き合う。こういう状態でなければ素直にむかつく事も出来たのだろうが、今は挑発すら昂りへと変わってしまっていた。
ぱん、と肌と肌が当たり、指も届かなかった場所を一気にこじ開けられる。また体が痙攣して、びゅ、と自身から精液が勢い付いて出た。
「まだ軽く突いただけだけれど…大丈夫かい?張り詰めていた糸が切れたのかな」
「ひ、ッぅ゛、るいだめだ、っ今うごくな…!!」
「駄目じゃないだろう、君が欲しいって言ったんだから」
ぐち、ぱつ、と律動と共に水音を立てられる度、絶頂を迎えているような感覚に陥った。手加減なんてしてくれない。的確に抉られ、突き上げられる。
「お腹側、ッここ。君が好きな所、前立腺っていうんだよ。ちゃんと覚えてね」
「やだ、ッむり、も、やめ…っ!」
ぐりぐりとそこを責め立てられ、死にそうな程の快楽に襲われる。また達したものの、出る液体は色が薄くなってきていて、一度目より勢いもない。飛ぶというよりもこぼれると表す方が近い位だ。
これ以上は本当に駄目になると思った。限界だった。
愛されるというのが、こんなにつらい事だなんて思わなかった。
類とのこれはただの肉欲なんかとはまるで違う。ぐずぐずに甘やかされて、内側から溶かされて、全部どろどろにされる。そんな苛烈な程の行為を知ってしまった今、例えばこいつが居なくなって、生きていられなくなったら、なんて依存心すら顔を出す。
「ねえ、ッ司くん。かんじてる、?」
丸く優しい声で、わざとらしく訊かれる。
これの何処を見たら、感じていないように見えるんだ。こんなにぐちゃぐちゃで、だらしなく口の端から唾液も伝って、類の顔すら上手く捉えられないのに。
それでも、自分ばかりが与えられるのは嫌で、上手く回らない頭で何とか伝えようとする。
「っ…きもち、良い」
「…身体じゃなくて、心の方の話なんだけれど」
トン、と奥を類の亀頭が叩き、またぞくぞくと全身に力が入る。足の先をぎゅっと丸め、手で押さえる心臓の辺りは、皮膚を引っ掻いてしまいひりついていた。それに気付いた類が慌てるように手を剥がすので、そのまま類の手を掴み返して引き寄せる。自然と顔が近付く体勢になり、触れるだけのキスを一度、しがみつくように背中に手を回した。
「分かんな、っけど、欲しい、こわい…ッ」
「…今は、その答えだけで許してあげる」
舌たらずに求める俺に、類は少し低く喉を締めながら、切なげに声を漏らした。
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