大人なりきり掲示板

【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】
日時: 2019/02/20 23:06
名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)

風貌も年齢もタイプも全く違った8人の男。その中から貴方の好みに沿ったお相手を選び貴方のものに。どんな設定でどう進めるかは貴方の自由です。

さあ、お好きな彼をどうぞ___



・イケメン眼鏡中年
・びっち清掃員さん
・人工たらしなチャラ男
・死にたがりの大学生
・独占欲の塊
・変人美大生
・一途なわんこ
・バーの行き遅れキューピッド

...詳しく >>1


貴方の事も詳しくお伝えください >>2 (キャラシ)



注意
・今回のスレはBLのみとなっております。他はご遠慮ください。
・返信の催促はお控え願います。不定期ですが必ず返すので気長に。
・顔文字やwのご使用はお辞め下さい。
・台詞のみや豆ロルでなけばロルの長さは問いません。こちらは参加者様にできるだけ合わせますが基本短~中になるかと思われます。ばらつきがありますがご了承を。
・なりの掛け持ちをされている方等このスレの返信は後回しでも全然構いません。マイペースにやっていきましょう。
・キャラシはよく読んで記入して下さい。
・指名キャラは一人まで、なりきりは一人につき2つまででお願いします。
・キャラクターはオリジナルのみです。





Curro様 >>8


腐猫丸様 >>18


framboise様>>82


さり様>>89

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Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.44 )
日時: 2019/01/07 16:18
名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)

あんまり好き好き言わないで。そんなに真剣な目で、トーンで俺を呼ばないで。求めるから傷付くんだ。もう欲しがらないって決めたのに、そんなに欲しがられてしまったら俺だってお前が欲しくなってしまう。

「すて、ない...で」

薄く唇を開け、涙でぐらつく視界で立花を捉える。懸命に探したのにそんな縋るような言葉しか出てこない、どこまでも幸の薄い自分に笑ってしまう。愛を囁かれているのに返せるのは、懇願するのはこんなことばかり。
霞がかりながらも映る立花の顔が酷く優しくて、好きだって目でも訴えかけてくるものだから火照る顔をどうやって顔を逸らせばいいかわからなくなってしまった。

___


駅方面へ走り、葛西さんへメッセージを送って間も無く唐突に電話がかかってきた。息が上がり切羽詰まって今にも終わりだというような、震えた声の主は勿論葛西さんで

「葛西さん、どこにいますか!!すぐ行くから、動かないで其処に居て!」

事情を聴いたところで意味はない。緊急事態だということだけが葛西さんの焦りや恐怖を目一杯を含んだ涙声と壁を激しく叩く様な鈍い音から伝わる。壁を叩く音、それに微かにがしゃんがしゃんと金属が擦れる様な音...壁と金属、鍵、...?...トイレ?もし外で何か誰かが襲って来たとして逃げ込むのに最適な場所。きっと間違いない。丁度もう少しで公衆トイレがあるはず。
我ながら感心する判断力で近くの公衆トイレの方へ全力疾走すれば、バラバラに散らばった参考書の類。それに葛西さんが持っていた手提げ。

「トイレ、いますね!?もう着きます、っ」

半ばスマホからの音などもう聞こえないけれどそれでも一応繋がったまま握りしめ走る。公衆トイレの小さな建物が見える位置にはもうドンドンと乱暴にドアを叩く音が聞こえて、もう少し、もう少しだけ耐えてくれと心で何度も祈った。

「...ッ!!、てっめぇこのやろ、っ」

トイレへ乗り込めば其処には先日の痴漢野郎の姿があった。気色の悪い笑みをこぼし、夢中になって壁を揺すり叩く其奴を後ろからひっ捕まえるのは力の強い俺にとって容易な事だった。手首を後ろに捻り上げれば悲痛な叫びを発した其奴をトイレの外まで引き摺り出し、決してトイレにいるであろう葛西さんには聞こえないよう、耳元で小さく威嚇の言葉を吐くと竦み上がって逃げて行ったのを確認し再びトイレへ戻り極めて優しく声をかけた。

「葛西さん、もう平気ですから出ておいで」



Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.45 )
日時: 2019/01/07 18:09
名前: 腐猫丸 (ID: 3xnkBRQd)

涙が滲んでいる白谷さんの瞳が、キラキラと照明を反射する。やっと紡がれた言葉は、俺を拒絶していなくて、安堵に頬が緩む。
「白谷さん、其れ、拾ってもらうこと前提の台詞って受け取っていいですか?というかそう受け取りますね」

『捨てないで』
紡がれた言葉は、自分が拾われた後のことを案じているようだ。つまり、俺に拾われるのは厭じゃないってことだろう。
自分にとって都合の良いように解釈をすることにする。そう解釈しないと、此れ以上押せなくなってしまう。
更に一歩踏み出すと、白谷さんが直ぐ目の前にきて、彼の後ろには扉があるものだから所謂壁ドンのような状態になった。
そして、ほんの一瞬だけ、唇を触れ合わせた。

「捨てません。絶対に。初めて本気で好きになった人を、物のように棄てるなんて、無理です」

___


動かないでなんて言われても、そもそも動けそうにない。扉を開ければ最後、何をされるか分からない。振り切れたとしても、足が震えて走って逃げたところで勝算はゼロ。現状八方塞がりな訳で、東雲くんを待つより状況を脱する手は無いんだよね………
そんな所まで考えて、ふと自分が冷静になっていることに気付いた。多分、東雲くんの声を聞いたからだろう。彼が駆けつけてくれる。だから、待っていれば大丈夫。依然として身体の震えは止まらないけど、繋がった儘のスマホから時折聞こえる東雲くんの声と荒い息遣いで、冷静になりつつあった。

ガチャッ、ガチャガチャガチャ……
外の男が激しく扉を揺する。嗚呼、そんなに揺すったら鍵が壊れちゃうよ……
そんなことを思い乍ら、ボロボロの天井を仰ぎ見た。
「ぁ___っ!!!」
全身から血の気が引いていく音が聞こえた気がした。扉の上から男が此方を見下ろして笑っていた。
再び、極度の恐怖が身体を侵食する。ガタガタとまるで洗濯機か何かのように震える身体を叱咤して、僕は扉を思い切り蹴りつけた。恐らく、男はドアノブに片足をかけている。当然足元がフラつけばバランスを崩す訳で、男は扉の上から消えた。硬い床に何かが落ちる音も続く。
_ハハッ、どうだざまぁみろ!
……なんて調子に乗ったのも束の間。大したダメージが無かったらしい男は直ぐに扉を揺らし始めた。合わせて、さっきよりずっと強い力で扉を叩かれる。耳の奥でドンドンと鳴り響く音が反響して、堪らず両耳で手で塞いだ。
……東雲くん…早く、早く来て……助けて…………

死ぬ程長く感じた時間は、突然終わった。ドンッと扉に何かが強くぶつかった音と同時に、男の悲痛な叫び声が聞こえた。其の声が段々遠くなっていって、全く聞こえなくなった後、扉越しに東雲くんの声が聞こえた。

「し、ののめ…くん……?」
彼だ。助けに来てくれたんだ。
鍵を外し扉を押し開けると、心配げに眉尻を下げた東雲くんが立っていた。彼を見た途端、身体の力が抜けてしまって、抱きつくように東雲くんの方へ倒れ込んだ。壊れた洗濯機か何かのように全身が震えて、栓が抜けたように涙が止まらなくなってしまった。
あんなに怖い思いをしたのは初めてだ。
そして、こんなに安心したのもまた初めてだった。

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.46 )
日時: 2019/01/07 21:49
名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)

言われて気づく。嗚呼、これじゃあ俺、拾って欲しいって口に出したも同然だ。けど、どうして今更人恋しいなんて、拾って欲しいなんて思ったのか___半分上の空でそんなことを考えながら立花の話を聞いていれば不意に距離が狭まって、立花の腕が俺の真後ろの扉を支えにする様に着く。
近い、近い近い近い!!
吐息がかかりそうな程近づいたものだから、たじろいでしまって瞬間唇に触れた柔らかな感触に気づくのが遅れたのだ。

「......!?お、ま」

落とされた一瞬の感触にも紡がれた言葉にも理解が追いつかなくて唇に手の甲を押し当てて上気した顔を俯かせれば分かりやすく反応してしまう。何、これ...今までされてきたキスと勝手がまるで違う。

___


「大丈夫、大丈夫だから」

出てきたと思えば崩れる様にして此方へ倒れ込んだ相手を受け止めると少し戸惑ったが震える小さな体をゆるく抱きしめ、あやす様に声を掛ける。葛西さんの顔が押し当てられた胸の辺りがじわりと暖かく湿っていくのを感じる。あれ程怖い思いをしたのだ。無理もない。怪我やら何やらがなくて本当に良かったと手触りの良い髪の毛にぽんと軽く手を載せただひたすらにもう心配ない、大丈夫、俺がいますよと小さく耳元で聞かせることしかできなかった。

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.47 )
日時: 2019/01/08 00:42
名前: 腐猫丸 (ID: 3xnkBRQd)

「白谷さん。俺、本気ですよ。社で色々俺の噂聞くと思いますけど、白谷さんは俺にとって噂に出るような相手とは次元が違うんです」
頬を赤く染めて俯く白谷さんに合わせて腰を屈め、口元を隠すように添えられた掌にキスをした。コツンと額が触れ合って、超至近距離で白谷さんの瞳をじっと見つめた。

___


僕は東雲くんが今日連絡先を交換したばかりの人ってことも、未だマトモに名前の付く関係でもないってことも忘れて、ぎゅうっと彼に抱き着いた。大きくて温かい東雲くんの腕の中は心地好くて、トクトクと打つ鼓動は静かに僕を安心させた。
身体の震えが落ち着いて涙もやっとこさ止まって漸く、おずおずと顔を上げた。ずっと抱き着いていた所為で東雲くんの服がびしょびしょのぐちゃぐちゃだ。申し訳ない……クリーニング代払わないと。
「あの、東雲くん。有難うございます。もう大丈夫です。お仕事中に呼び出してすみませんでした……」

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.48 )
日時: 2019/01/08 01:53
名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)

もし、この甘い言葉の全てが真実だとしたら俺は、この身を立花に預けても良いんだろうか。
耳に届く声が何時もよりも低くてそれが背中を這う甘い痺れを生む。胸をぎゅっと締め付ける。自分にだけ向けられるこの熱視線を嬉しいと思ってしまうのだからもう隠してはおけない。
デスクで盗み見る真剣な横顔に胸を打たれて、白谷さん白谷さんってくっつく回られるのが嬉しくて...けれど立花を決して好きだと思ってはいけないと社内女性の噂を耳にする度にバーへ行って他の男に抱かれた。
無意識に好きという感情を避け必死に隠してきた箱をいとも簡単に開けてしまわれてはもうどうしようもない。

「すき、」

こつんとぶつかった額に鼓動があり得ない程速くなって、爆発するんじゃないかと馬鹿なことを思った。一呼吸して、それからぎゅっと目を閉じて消え入りそうな声で呟く。もう二度と出会うことのないと思っていた感情。やっぱり立花には敵わない。

___


「いえ、元はと言えば一人で帰らせる様な自体にしてしまった俺が悪いんです。謝らないで」

顔を上げた相手は真っ赤に目を腫らして酷い涙声だった。申し訳なさそうにしゅんとする姿に極めて優しく返事をした。確かに少し、胸元が冷たいけれど貴方に何も無かったのなら他に問題はない。
名残惜しいけれど何時迄もこうしている訳にはいかないと緩く相手を包んでいた手をほどく。人肌が離れると冬の夜は一気に寒く感じられた。

「鞄と中身、拾いに行きましょうか」

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.49 )
日時: 2019/01/08 22:34
名前: 腐猫丸 (ID: 3xnkBRQd)

恋に気付いた時からずっと望んでいた言葉が、白谷さんの口から零れた。
トクンと胸が高鳴って、項から耳にかけて、かぁっと熱くなった。
「へっ……え、…………」
真っ赤になった顔を見られては格好がつかない。
俺はクルリと白谷さんに背を向けて蹲り、両手で顔を隠した。

『好き』なんて、陳腐な言葉だと思っていた。微笑みかけた人間は、男女に関わらず皆俺に『好き』だと言った。抱いた女は頬を染め乍ら世界で一番幸せみたいな顔をして『好き』だと言った。
そんなありきたりな言葉に、俺の心が動かされたことは今まで一度たりともなかった。
それなのに、唯一人の、目の前の人に、小さな空気の揺らぎにすら掻き消えそうな『好き』を言われただけで、天地がひっくり返ったような喜びを感じた。

_____


恐らく気を使って言ってくれた東雲くんの言葉が、胸に突き刺さった。情けなくて、居た堪れなくなった。
幼い頃から体が小さくて、両親に守られてばかりだった。中学ではずっと、幼なじみの女の子が守ってくれた。もう守られるだけなのは厭だと少し遠くの高校に進学したら、自分の身一つ守れないのだと思い知らされた。
守れないならせめて自分の弱さ隠そうと、嘘を吐くようになった。嘘で塗り固めて、隠してしまえば、あんなに情けなくなることはないと思っていた。

だのに………………

「そうですね」
目尻に残っていた涙を拭って、東雲くんに微笑んだ。離れていった彼の体温は、あっという間に冷たい風が攫っていってしまった。

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.50 )
日時: 2019/01/08 23:34
名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)

「た、ちばな...?」

何故だか急に背を向いて小刻みに震える立花の背をくいと軽く引っ張ってみる。
何か可笑しかっただろうか。
やっぱり好きだなんて言ってはいけなかったんだろうか。
ぐるぐると頭の中でいろいろな考えが飛び交ってショートしそうだ。もう何が正解なのかもわからなくなって、扉に寄りかかったまま自分の言ってしまったことの重大さに頭が痛くなるばかりだ。

___


トイレを出れば一段と寒さは増して、街頭も少ない道は心なしか寂しい様な気持ちになる。先刻あったばかりのことを感じさせない様な葛西さんの笑みも何故だろう、寂しい様な気持ちになった。

「...、少しだけ、貸してください」

歩みを数歩進めた時、そう言って掬うように掴んだのは葛西さんの手で。指と指を絡め小さな手をきゅっと握る。強引に迫るのは卑怯だけれど、これくらいは許して欲しい。冬の空気に連れ去られてしまいそうな葛西さんを少しの間だけでも繋ぎ止めさせて。

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.51 )
日時: 2019/01/09 00:45
名前: 腐猫丸 (ID: 3xnkBRQd)

背中の辺りの服を引っ張られた感覚がして、指を開いてチラリと背後を盗み見た。白谷さんは扉に背を預けて俯いている。それも、淋しそうな、悲しそうな顔をして。
白谷さん、そんな顔しないで下さいよ。好きって言った後の顔じゃないですよ、其れ。
胸がぎゅっと苦しくなって、俺は白谷さんを抱き締めた。細い腰を抱き寄せると、白谷さんは腕の中で身体を固めた。
「嬉しい……白谷さん、好きって言ってくれたよね…!すげぇ……嬉しい…!」
白谷さんの肩にグリグリと額を擦り付けて、湧き出る思いを口からだだ漏れにさせた。

___


貸して、と言われて何をですかと訊く前に手を取られた。冷えた東雲くんの骨張った長い指が僕の指に絡んで、所謂恋人繋ぎになった。東雲くんの服、濡らしてしまったし、若しかしたら寒いのかもしれない。というか、寒いよなぁ…此の格好じゃ……

「……寒いですねぇ」
フゥっと吐き出した息は白く薄闇に消えていく。確か今日は一段と冷え込むってお天気お姉さんが話していた気がする。そうだ、缶珈琲でも買って懐炉代わりに……財布、ばらまいた荷物の中だった……。

Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.52 )
日時: 2019/01/09 19:06
名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M (ID: k8cJIfhT)

「ふぁっ、!?」

悶々と一人考え事をしていると急に身体が自分の意思とは関係なく扉から浮く。驚いた次の瞬間には自分が置かれた状況と心底嬉しそうで幸せそうな立花の声でふわふわとした感覚に陥る。それに精一杯応えられるよう、おずおずと背中に手を回す。小さく頷くけれど懸命に肩口に顔をぐりぐりと擦る立花にはきっと伝わっていないから

「俺、も嬉しい...好きだ」

やっぱり声は震えるけれどさっきよりも少し声量を上げて言う。額をくっ付けた時とは違い全身で立花の温もりを感じていると、不思議と不安は無くなっていくようで。

___


拒否されることなく繋がったままの手から葛西さんの温度が流れてくる。俺が奪っているみたいで申し訳ない気持ちと少しの優越感。

「ええ...本当に」

散らばった鞄の中身がオレンジ色の少量の街灯に浮かび点々と見え始める。きっと彼処まで辿り着けばこの手はすんなりと離れてしまうんだろうが、そりゃあそうだ。だって拾わなければならないのだから繋いだままなんて訳にはいかない。
一人の夜は寂しくて寒い、人と居れば温かい。当然にそういうものだと思っていたが今は全くの逆だ。一人の夜、帰り道は何も考えないで黙々と歩いているから寒さも段々と大して感じなくなるし冬はこういうものだと思える。だが今は掌から伝わる僅かな熱をもっと、と欲しがる体は余計に寒い。もどかしいような距離にもっと触れたいと願う自分が憎らしい。その気持ちを吐いては消える白い息をぼぅっと見つめる葛西さんを横目に見て押し殺した。


Re: 【BL】お好きな彼をどうぞ【募集中】 ( No.53 )
日時: 2019/01/09 21:30
名前: 腐猫丸 (ID: 3xnkBRQd)

「白谷さん」
此方に向いた瞳に笑いかけて、問う。
「未だ、帰るなんて言いますか?」

___


「あ、」
少し遠い所に僕のバックや参考書が散らばっているのが見えた。走っていこうとしたら、微かに東雲くんに手を握られる力が強くなった気がした。
振り返るとしまったというな表情を浮かべた東雲くんが俯いた。妙に子供を連想させる其の顔がなんでか面白くて、殆ど無意識に東雲くんの柔らかい黒髪を撫でた。くっ……背伸びしないと頭に届かない…………

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