大人オリジナル小説
- くそくらえっ!!
- 日時: 2011/09/27 18:00
- 名前: 憐夏
*プロローグ*
「あんた、私を誰だと思ってんの?」
いつものイジメをした後必ずあいつが言う言葉。
「ごめんなさい・・・。」
こんなふうに言えばあいつはすぐ笑う。
いいかげ疲れたし、もう我慢の限界なんだよね。
俺は、やられたら、やり返すタイプなんだよね・・・。
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- くそくらえっ!! ( No.15 )
- 日時: 2011/10/18 12:55
- 名前: 憐夏
さすがに俺も幻覚が見え始めてきた。
優が言うには楽しくてふわふわした楽しい世界が見れるって聞いていたけれど全然違った。
それは俺が自分の事を俺って言いだすことになったあの日の幻覚が見え始めていた・・・。
―10年前―
「ごめんなさい!」
「やーだよ聯夏ちゃん気持ち悪いんだもん」
「ヒソヒソヒソヒソ」
クラスの女の子全員が敵で男の子は見てみぬふり。
男の子の中にはいじめに巻き込まれたくなくて女の子と一緒に陰口をたたいている男の子もいた。
「やめろよ聯夏ちゃんいじめんの!!」
「あっ私の王子様優君じゃない」
「おまえの王子になるくらいなら死んだほうがましだ!」
「なんですって!」
その時助けてくれたのが優
かっこ良くて優しくて・・・。
「大丈夫?聯夏ちゃん」
「うん・・・ありがとう。優君」
「気にすんな!今日は一緒に帰ろうぜ♪」
「うん。」
それから一緒に帰ってる途中俺が泣き出した。
「・・ッヒックゥウワワワアアアアアン!!」
「・・!!どうしたの聯夏ちゃん!」
「女の子なんてもう嫌いだーーー!!」
「じゃあさ私っていうんじゃなくて俺って言ったら?」
「俺・・?」
「うん。」
「そっかーーありがとう優君」
また無邪気な顔で笑いながら、
「気にすんな」
そういって手をつないでくれた。
暖かかったあの手
もう一度だけ・・・
そこまで見ると幻覚から覚めてしまった。
懐かしいあの日を絶対に忘れたりしない。
優ありがとう。
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