大人オリジナル小説

その人の花は枯れていく。
日時: 2013/05/06 18:38
名前: 来夏

 その人の花は、枯れていく。
 傷によって、その人の花は枯れていった。

 完全に枯れたら−−その人は死んだ者だと思う。


 花はその人の人生なのだ。

 
 ◆詳細

 この小説は、“虐め”ものです。
 フィクションとノンフィクションが入っています。
 過度な暴力表現などが苦手な方は、ご覧にならない方がいいと思います。
 
 この作品は
 “暗闇の世界で、翼は溶けていった”と同じ舞台です。
 ですので、その作品に出ている人物も登場します。


 ■目次


 学校説明→>>1
 登場人物→>>2
 登場人物U→>>15

 ■話のまとめ
 
 第1章『A組の生徒』 >>10

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Re: その人の花は枯れていく。 ( No.7 )
日時: 2012/12/04 20:48
名前: 来夏 ◆mEmTKV/S.k



 episode 田川颯


「……」


 俺の髪は、父親譲りの金髪だった。クォーターとか言うらしいけど、良く知らない。


 俺は、不登校だった。世間とか、そういうのからしたら「学校へ通え!」だ。
 いじめられた訳でもない。俺が通わない理由は−−



 あんな奴らが居る所に、行く必要なんてないと思ったから。



 父親と母親をバカにされ、さらに見た目までバカにされたから俺はぶん殴った。
 全員、右頬だけ本気で殴った。女子にも遠慮なく。


 それ以来、行かないと思って行かない事にした。


 親は「いつか、行きなさい」で終わった。俺はただ逃げてるだけかもしれないが、あんなのと居たらストレスが溜まる。
 そう思った。



「……吉野んとこ、行くか」



 身体が弱く、不登校状態に近い女子。
 たまに電話をしたり、見舞いには行ったりしている。きっかけは、病院で喧嘩の傷を見てもらっていた時だったけども。



「……行くか。様子を見に。学校と吉野を」


 俺はこの時知らなかった。
 学校で、虐め女王とか呼ばれていた女が、停学になっていた事を。

 
 そして、あいつ等が調子に乗り出していた事を。

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