大人オリジナル小説
- その人の花は枯れていく。
- 日時: 2013/05/06 18:38
- 名前: 来夏
その人の花は、枯れていく。
傷によって、その人の花は枯れていった。
完全に枯れたら−−その人は死んだ者だと思う。
花はその人の人生なのだ。
◆詳細
この小説は、“虐め”ものです。
フィクションとノンフィクションが入っています。
過度な暴力表現などが苦手な方は、ご覧にならない方がいいと思います。
この作品は
“暗闇の世界で、翼は溶けていった”と同じ舞台です。
ですので、その作品に出ている人物も登場します。
■目次
学校説明→>>1
登場人物→>>2
登場人物U→>>15
■話のまとめ
第1章『A組の生徒』 >>10
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- Re: その人の花は枯れていく。 ( No.19 )
- 日時: 2013/08/20 21:08
- 名前: 来夏 ◆2ZBHn0dH/Y
episode 中館美鈴
ああ、やっぱり暴動みたいなのは起きてしまった。
学校へ来て思った事は、まずそれだった。
「美鈴ー! 今日はブレザー?」
「希……。今、その場合じゃない……」
うん、確かに私はブレザーを着てるけど。
でも今は、そんな場合じゃない。
「え、何でこんな人?」
あるクラスの教室前で、みんな騒いでいた。
抜け出した何人かが、先生達に知らせに行ったり、響く怒声に全員びっくりしたりなどと、様々な反応を見せていた。
私はというと、来たらこうなっていた。
あるクラスで仲が良い、っていう人物はいない。
そんな時希が来たのだ。
希は誰かを捕まえて話を聞いていた。
―――黒澤達も、これを見てどう思うんだろう?
四之宮すらも見下してたけど、あの人は割と努力していた方だとは思う。
親が結構厳しい人らしいが。
四之宮の方が明らかに順位は上だったし。
所詮、あいつ等もあいつ等だ。
きっとあいつ等がやっている事もバレるだろう。
「―――音原、歩けるか?」
「歩けるわよ。大丈夫」
私の近くを、女子と男子が通った。
確かあれは、音原と矢上だ。
どちらも黒い髪を靡かせながら、どこかへと消えて行った。
「……」
ついに起きてしまったこの暴動とかは、はたしてすぐに収まるのだろうか。
いや、収まらないか。
―――先生達が力無さすぎだし、優等生を信じすぎだしね。
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