大人オリジナル小説
- その人の花は枯れていく。
- 日時: 2013/05/06 18:38
- 名前: 来夏
その人の花は、枯れていく。
傷によって、その人の花は枯れていった。
完全に枯れたら−−その人は死んだ者だと思う。
花はその人の人生なのだ。
◆詳細
この小説は、“虐め”ものです。
フィクションとノンフィクションが入っています。
過度な暴力表現などが苦手な方は、ご覧にならない方がいいと思います。
この作品は
“暗闇の世界で、翼は溶けていった”と同じ舞台です。
ですので、その作品に出ている人物も登場します。
■目次
学校説明→>>1
登場人物→>>2
登場人物U→>>15
■話のまとめ
第1章『A組の生徒』 >>10
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- Re: その人の花は枯れていく。 ( No.12 )
- 日時: 2013/02/23 21:35
- 名前: 来夏 ◆2ZBHn0dH/Y
episode 和川麗
放課後、明日香と別れて校門へ歩こうとした時だった。
ちょうど大和と杏子、琳華、何故か古川と千原という異色なメンバーに出くわした。
「何が起きてそうなったの?」
あたしの第一声は、それだった。
古川はイライラしてるけど、千原は目が腫れていた。大和と杏子は寄り添うようにしてて。琳華は苦笑しながら、返してくれた。
「えーと……こうなったのは、偶然、かな?」
「……えっとさ、古川はイライラしてるのはいつもの事だとして――千原は?」
古川は舌打ちをしながら、こっちを見る。悪いが、青いカラコンでこちらを見られても、全然怖くない。
すでに大和で慣れてて、多少の不良なら喋れる。千原は身体をびくっと震えさせながら、あたしに返した。
「あー……ちょっと、真奈美達から……うん」
? 真奈美って誰だ。分からない。
「麗、真奈美って日村とか……ってわからねーか」
「ごめん。全く分からない。琳華以外は付き合ってるって事でいいの?」
真奈美なんて知るか。そんな事どうでもいい。
杏子達は付き合ってもおかしくない。あと、古川と千原も。
琳華、よくこの二組と一緒に居れたなぁ。
すると案の定、二組がしゃべる。
「麗っ、何を言ってるんだよ!」
「おいすげーイライラしてる時に、何言ってやがる!」
「ちょ、ま、古川とはそーいう……」
「えーと……?」
四人一気にしゃべったせいで、何が何だか分からない。
というかこういう平和でいいのにな、クラスも。
「……取りあえず一人ずつ喋って。五月蠅い」
「はは……」
琳華は笑ってるだけだ。そういえば琳華、このカップル組と帰ってて辛くなかったのかな。
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