大人オリジナル小説
- その人の花は枯れていく。
- 日時: 2013/05/06 18:38
- 名前: 来夏
その人の花は、枯れていく。
傷によって、その人の花は枯れていった。
完全に枯れたら−−その人は死んだ者だと思う。
花はその人の人生なのだ。
◆詳細
この小説は、“虐め”ものです。
フィクションとノンフィクションが入っています。
過度な暴力表現などが苦手な方は、ご覧にならない方がいいと思います。
この作品は
“暗闇の世界で、翼は溶けていった”と同じ舞台です。
ですので、その作品に出ている人物も登場します。
■目次
学校説明→>>1
登場人物→>>2
登場人物U→>>15
■話のまとめ
第1章『A組の生徒』 >>10
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- Re: その人の花は枯れていく。 ( No.13 )
- 日時: 2013/03/14 21:00
- 名前: 来夏 ◆2ZBHn0dH/Y
episode 八神千沙
心配だなぁ。鹿島君達、大丈夫かな?
掲示板に貼ってある紙を見ながら、あたしはため息をついていた。
今日の部活は、自主練だからみんな遊びに行ったりしている。
けどあたしは、そんな気分になれなかったから、学校内を散歩していた。
「あ、鹿島君」
「八神」
鹿島君とは、あるつながりがある。
あたしは、この人の事が好きだ。けど、今は言わない。
鹿島君がどう思ってるかは知らない。でも、笑顔は見せてくれる。
「練習は?」
「練習してたけど、休憩もらったよ。ちょっと集中出来なかったし」
「珍しいね」
矢上君は、大丈夫なんだろうか?
元々同じ名字だから、何か親近感はあるけど。
「明日から、四之宮復活だからなー……。みんな、いつも通りシカトだろうけど」
そういう鹿島君は、ため息をついている。
――鹿島君は、巻き込まれないのだろうか。
「ねぇ、鹿島君。巻き込まれないの? ちょっと心配だった」
そんな言葉を口にしたら、鹿島君は驚いた。
掲示板の前で、立ち尽くす二人。幸いこの時間は、人はあまり通らない。
「え、俺の事心配してたのか?」
「うん。それに……四之宮さんが停学してから、調子に乗り出してる人達居るからさ」
鹿島君達のクラスは、はたしてどうなるんだろ。
その心配は、鹿島君としばらく会話してから――一日後に当たってしまった。
そんな事を知らなかったあたしや鹿島君は――自分のクラスのいじめについて、話していた。
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