大人オリジナル小説

【第1部】さぁ、復讐を始めようか【完結しました!】
日時: 2013/07/05 14:55
名前: 杏里

初めまして。
いつもは、コメディ・ライト板に出没している、哀歌と申すものです。
書き始めて3年のひよっこですが、よろしくお願いします。

第一部 さぁ、復讐を始めようか。
プロローグ >>1
本編    >>2


〜お客様〜
藍永 智子様
しずく様
イロハモミジ様
Yu-Ta(元Yu-Ki)様
兎咲様
奇妙不可解摩訶不思議様
森沢美希様

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Re: さぁ、復讐を始めようか。 ( No.3 )
日時: 2012/12/27 15:42
名前: 杏里

涙を拭き、制服に着替え、その他色々と身支度を済ませ、親友の家へ行く。
そして、インターホンを押した。
「・・・寒っ・・・」
それから30秒後、親友が飛び出してくる。
髪の毛に、少量の猫の毛がついているが・・・気にしないでおこう。
「おはよ、麻子ちゃん」
「おはよ、詩織ちゃん」

彼女は、朝倉詩織《あさくらしおり》。
私と同じクラスで、卓球部に所属している。
文武両道、容姿端麗。誰もが認める天才少女・・・のはずなんだけど・・・
そんな彼女にも、欠点がある。

「あのね、フィガロがね、すっごーーーく可愛かったんだよ!!!」

・・・皆様はもう、お分かりだろう。
彼女は、猫バカなのだ。

「・・・読者様に変な紹介しないでね」

先ほどとは違い、殺気をまとった彼女が笑った。
・・・この人、テレパス?

「・・・はーい」

訂正します。
彼女は、猫バカじゃない。

ただ、猫を純粋に愛しているだけなのだ。


「・・・あーあ。今日、弁論読まなきゃ・・・」
「あのドロドロ?」
私が頷くと、彼女は楽しそうに笑った。

私は、「親友って・・・何ですか?」という題名で、弁論・・・いや、あの人達へのメッセージを書いた。
100枚にも渡る内容を、5枚にまとめたんだよ?
すごくない?
はいはい。そんな顔しなくても、話は進めますよ!

弁論を読む時間になった。(省略するなとか言わないで)
原稿用紙を持ち、教壇に立つ。
青い顔をした加害者が居るのを確認して・・・
礼をして読み始めた。

「私は2年前、笑顔を無くしました」
思いっきり、見てみぬフリをした人たちを睨みつけた。

『彼女・・・“仮に”Nさんとしておきましょう。Nちゃんと私は、3年前に出会いました。
どうして仲良くなったのかはよく覚えていませんが、気がついたら仲良くなっていました。
“友達”になり・・・“親友”になり・・・
気がついたら私は、5年間も一緒に居てくれた友達・・・Sちゃんを無視するようになっていたのです。

・・・それに気づいたときは、もう遅かった。

だって、私はあの子(N)と後2人・・・『AとH』に奴隷のように扱われ、抜けるに抜け出せない状況だったから・・・
殴る、蹴るなどは当たり前。モノを盗られたり、秘密をバラされたり・・・
ココには書けないほどの、酷い事をたくさんされてきました。
苦しかった。辛かった。何度も死を考えた。
でも、私は死ねなかった。

だって、私は弱虫だから・・・』

そこで、言葉を一旦切り、眼鏡を取り、目をこする。
眼鏡をかけ、見てみぬフリをしてきた人をにらみつけた。

『“誰も助けてくれなくて”、泣いていたある日。
ふと、思いました。

感情を無くせばいいんだ。
感情を無くせば、きっとあの子達は飽きるはず。

って・・・

次の日から私は、感情を封印しました。
苦しくない。哀しくない。辛くない。
楽しくない。嬉しくない・・・

楽だった。でも、楽しくなかった。
心にぽっかり穴が空いたように・・・何をしても楽しくなかった。
私はいつの間にか、笑顔を忘れていました。
どんなテレビを見ても、笑えない。
普通の人なら感動するドラマを見ても、全然泣けない。
Sちゃんの笑顔を見ても、嬉しくない・・・

そんな毎日が続いたある日。
Sちゃんが、こう言ってくれたんです。

『生まれてきてくれて、ありがとう』

その言葉を聞いて、私は決心しました。
もう、感情を消すのはやめよう。
Nたちと話さずに、笑顔で生きよう。
そして、いつかN達を見返すんだ・・・!

Sちゃんと別れ、教室に入ると何かが違いました。
いつもは駆け寄ってくるNたちが来ない・・・
ああ、そうか。

“無視”されたんだ。

1人になりたかったはずなのに、ものすごく辛かった。
自分が存在していないかのように、世界がまわっている。
すごく・・・哀しかった・・・


何で無視されたんだろうと思い、同じグループのHちゃんの所に行きました。
そしたら、Nがやってきて、Hちゃんを連れ去りました。
おまけに、私を睨んできた。

全然怖くなかったけど・・・むしろ笑えたけど・・・
胸が痛んだ。
この人たちは、本当の友達じゃなかったんだ・・・



































































ジャア ホントウノトモダチッテナニ?







































































































































「そこから先のことは、あまり覚えていません。
ただ、1つだけ覚えているのは、人をあまり信じられなくなったことだけ。

そこで、我関せずみたいにしている(加害者の)皆さん。
気をつけて下さい。
人というのは気まぐれなもので、いつ、どんな時に、私のような状況に陥るというのは、分からないのですから・・・」












































































その数週間後。
1人の女の子が、イジメによって退部に追い込まれたのは・・・また、別の話。

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