大人オリジナル小説

シニタイ【打ち切り】
日時: 2013/08/23 19:55
名前: ミム

プロローグ


「シニタイ(死にたい)」
それは私にとって口癖だった。


近くにあって遠くにあるもの。
目の前に広がる私の世界はその言葉で(シニタイ)で曇っていた。


目次


登場人物>>1


一話>>2
二話>>3
三話>>4
四話>>7
五話>>8
六話>>9
七話>>10
八話>>11
九話>>12
一〇話>>13
一一話>>14
一二話>>15
一三話>>16
一四話>>17


お客様

アリア様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17



Re: シニタイ【コメ待ってます】 ( No.15 )
日時: 2013/02/25 21:15
名前: ミム

一二話


私達はすれ違った。


別に理由なんかなかった。
ただ嫌いなだけ…


私を愛してくれない人なんてもういらないから。


身内だけでもそうでいてほしかった。


だけどもうそれも無理なんだ。



だからもう




消えて。




「ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」



「利奈、やめて!」


―――ガシャーン


私は部屋を荒らしていく。


うるさいうるさい


「うあぁぁぁぁぁぁあああああ!お前が全部悪いんだよぉぉぉぉ!!」


「いやぁぁぁぁ。」


あんた(お母さん)の声と私の声が部屋の中に響く。



―――ガシャーン


もう倒すものはなかった。


なぜならすべて倒したから。


棚の上のチラシも、花も、写真盾もすべて…


みんなみんな


死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね


そうしてもう私は学校を3カ月も休んでいた。


もうどうでもいいんだ。


人生なんて。
どうせみんないつかは死ぬんだから。


別にもうどうでもいい…


―――ギリッ


そして今日も鋏を開いてまた私は切る。


「―――っっッく!!」


はぁはぁはぁ


心地がいい。


誰か心配して。


誰でもいいから、心配して。


―――ガラッ


その時突然ドアが開いた。


またババア(お母さん)かよっ!!


「うぜぇんだよ!」


―――ごくっ


私は息をのんだ。


そこにはあいつらが凶器を持ってそこに立っていたから。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17