大人オリジナル小説

シニタイ【打ち切り】
日時: 2013/08/23 19:55
名前: ミム

プロローグ


「シニタイ(死にたい)」
それは私にとって口癖だった。


近くにあって遠くにあるもの。
目の前に広がる私の世界はその言葉で(シニタイ)で曇っていた。


目次


登場人物>>1


一話>>2
二話>>3
三話>>4
四話>>7
五話>>8
六話>>9
七話>>10
八話>>11
九話>>12
一〇話>>13
一一話>>14
一二話>>15
一三話>>16
一四話>>17


お客様

アリア様

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Re: シニタイ【参照100突破!感謝^^/】 ( No.12 )
日時: 2013/02/16 21:07
名前: ミム

九話


「利奈今日も学校行かないの!?」


「うん、おなか痛いから。」


「もう、ホントあんたはいいわね。」


―――ガチャ


そのドアがしまる音とともに私はまた夢の中に入った。


―――かぁかぁかぁ


「んぅ。」


カラスの鳴き声が聞こえる。
もう夕方の5時だった。

カーテンからの光はもうない。


家にいるのも疲れる。


私はゆっくり起き上がるとお茶を1口飲んだ。


―――ピーンポーン


「!」


誰…?


―――ピーンポーン


先生かもしれない…
出るの嫌だ。


―――ピーンポーンピーンポーンピーンポーン


うるさいうるさいうるさいうるさい



ドアの穴を静かに覗くとそこには私はいじめたやつらがいた。


「あいつ、いないんじゃない?」

「つまんねぇの、帰ろ!」


あいつらこんなとこまで!


どこまで私を堕とせば気がすむんだ。
もう疲れた。


視界がクラクラする中私は目の前にあった鋏で自分の手首を切った。


「っく!」


初めてのリストカット。
こんなに心地いいなんて。


知らなかった。


あいつらにやられてたまるか!


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ」


痛くないよ、痛くない


すぐになれるから。

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