大人オリジナル小説
- シニタイ【打ち切り】
- 日時: 2013/08/23 19:55
- 名前: ミム
プロローグ
「シニタイ(死にたい)」
それは私にとって口癖だった。
近くにあって遠くにあるもの。
目の前に広がる私の世界はその言葉で(シニタイ)で曇っていた。
目次
登場人物>>1
一話>>2
二話>>3
三話>>4
四話>>7
五話>>8
六話>>9
七話>>10
八話>>11
九話>>12
一〇話>>13
一一話>>14
一二話>>15
一三話>>16
一四話>>17
お客様
アリア様
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- Re: シニタイ ( No.9 )
- 日時: 2013/08/31 08:34
- 名前: ミム
六話
寒い?
暑い?
冷たい?
暖かい?
分からない。
寒いのか暑いのかもわからない。
ただわかるのは心だけは冷たい事だけ。
―――ポトッポトッ
私が歩くたび床に水が落ちる。
トイレに呼びだれた私は何をされたかもうあなたはおわかりでしょう?
もう
「死にたい」
口し出した私は誰にも聞こえないように何度も唱えた。
「死にたい死にたい死にたい――――」
学校なんか糞だ。
あんな場所行きたくない。
もう死んだ方がいい。
いつの間にかマンションの屋上にいた。
足が震える。
死んだらどうなるんだろう。
痛いのかな?
もし生きていたら…
「はぁはぁはぁ」
呼吸が荒くなる。
怖い怖い怖くない怖い怖くない―――
黒と白が交差する。
私は白も黒も分からない。
生きることが黒なのかもしくは白なのか。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
誰か私を殺して。
お願い殺して。
早く楽になりたいの。
早く死にたいの。
「あああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
誰か私を助けてください。
六話 完
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