大人オリジナル小説
- シニタイ【打ち切り】
- 日時: 2013/08/23 19:55
- 名前: ミム
プロローグ
「シニタイ(死にたい)」
それは私にとって口癖だった。
近くにあって遠くにあるもの。
目の前に広がる私の世界はその言葉で(シニタイ)で曇っていた。
目次
登場人物>>1
一話>>2
二話>>3
三話>>4
四話>>7
五話>>8
六話>>9
七話>>10
八話>>11
九話>>12
一〇話>>13
一一話>>14
一二話>>15
一三話>>16
一四話>>17
お客様
アリア様
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- Re: シニタイ【コメ待ってます】 ( No.14 )
- 日時: 2013/02/23 21:20
- 名前: ミム
一一話
どうして気づいてくれないの。
こんなに苦しいのに…
もうシニタイ。
「おかえりー。」
私は家に帰るとお母さんの言葉を無視して自分の部屋に向かった。
あなたはもう私の知らない人。
『愛されてない』
だから知らない。
「利奈〜、ご飯できたわよ。」
「………」
「利奈、聞こえてるなら返事してよ。」
「…………」
知らない人にはしゃべりません。
「利奈!」
―――ガラッ
私の部屋のドアを開けられると部屋に入ってきた。
「どうしたの…?」
「…………」
「利奈!!」
「………」
「返事くらいしなさい。」
「…………」
「あーそう。わかったわ。今日はご飯いらないのね。」
私は挑発されるように言われたことに気付き本当にいないかのように接した。
「あー、何か虫がしゃべってるんですけどー。」
初めての言葉遣い。
いや初めてではない。
本当の私はこれだ。
お母さんのことはこれからあんたと呼んであげる。
「その口のきき方はどうしたの!!」
「たくっ、うるせぇな!黙れよ。うざいんだけど。」
あんたは私を睨みつけるように見た。
「あんたなんか私の子じゃないわ!!!」
「だからなに!私もあんたから生まれたくて生まれたわけじゃないからさ!」
それから2人はすれ違った。
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