大人オリジナル小説
- ショコラにはコーヒーを添えて完結(BLR18)
- 日時: 2022/11/17 20:22
- 名前: 白楼雪
ショコラにはコーヒーを添えては、BLR18短編です。
ただただ、作者が好きに書くものなので、その辺ご了承下さい。
とある大型犬系ショコラティエとドライ系サラリーマンの恋愛です。
2021/10/3 閲覧数500突破 いつも読んでくださりありがとうございます。
今年の9/7から少し多忙な日々を過ごしておりまして、なかなか更新出来ずに申し訳ありません。
あともう少ししましたら落ち着く予定ですので、それまでお待ち戴ければ幸いです。
2022/2/10 ショコラにはコーヒーを添えて。完結いたしました。
甘甘なラストとなりましたが、まあまあ王道かなと。
今後は官能小説の方で主従NLR18を書いていく予定です。
過去作今作共々新しい作品もぜひよろしくお願いします。
2022/11/17 閲覧数1000突破 何時も皆様読んで下さり、ありがとうございます。
最近は私自身筆のペースも落ちてしまい、現在更新中の
官能小説やBL小説の進みが遅くなり申し訳ない限りです。
ですが、今も誰かが読んでくれている事を幸せな宝物として、
これからも頑張ろうと思います。
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- Re: ショコラにはコーヒーを添えて(BLR18) ( No.13 )
- 日時: 2021/06/03 20:57
- 名前: 白楼雪
黒の薄いカーディガンに、白のシャツ。濃紺のロングデニム姿の麻生を、宮谷は眩しく見えた。
見なられている白の制服と、腰に巻いていた焦げ茶色のエプロン姿とはまた違う。少し緩やかな服装の麻生は、何時もより近く感じて見えたのだ。
店員と客ではない。知人、欲を言えば友人のような距離だなと、宮谷は心の奥で呟いた。
そんな呟きが聞こえるはずもないのに、麻生は少し照れたように言葉を発する。
「なんか、新鮮ですね。いつもと距離が近いというか」
頬を指先で掻く麻生の表情に、宮谷の心が脈を打つ。
恋人と別れたあの日、麻生と短い会話を交わした時から、宮谷は麻生と親しくなりたいと思っていた。
それは恋愛感情などではなく、あくまで一人の人間として興味を持ったからだ。
だが、今宮谷の心に燻るこの熱は、恋のそれに良く似ている気がした。
麻生は男で、宮谷も男である。
過去に幾つかの恋愛を重ねてはきたが、宮谷が同性に恋した経験は一度もなかった。
そんな自分が、今目の前の一人の男を思う感情は…。
(いや、違う。こんなのは一時の気の迷いだ)
宮谷は小さく首を横に振り、改めて麻生へと向かい合う。
「今日は、お休みなんですか?」
心の奥に響く鼓動を無視するように、宮谷は僅かに微笑みを浮かべ冷静な風に問いかける。
「いえ、今は休憩時間で、これから遅い昼食を食べに行くんですよ」
そう話す麻生の様子に頷き、宮谷も腕時計を見た。
時計の短針は昼の二時を過ぎている事を示しており、ふと宮谷も微かに空腹を覚えた。
「お昼、ご一緒しても良いですか?俺も軽く何か食べたくて」
ここで麻生と離れる事に名残惜しさを覚え、宮谷が一歩踏み入るように問いかける。
すると麻生は瞳を僅かに見開き、しかしすぐに柔らかな微笑みを浮かべた。
「はい!俺、食事もコーヒーも旨い店を知ってるんで、そこに行きましょう」
満面の笑みを浮かべる麻生の右手が、宮谷の左手を掴み急かす。
そんな些細な事で、宮谷は麻生との距離が近づいた。そんな気がして、宮谷の頬が薄紅に染まる。
きっと麻生にとってこの距離は、なんの事はない。普通の事なのだろう。
しかしそれでも良いと、宮谷は思った。
「お店はこの近くですか?」
浮足になりそうな気持ちを抑え、宮谷は歩を進め話しかける。
「ええ、ここから徒歩数分ですよ」
麻生も歩を進めながら、けれど手は離さず宮谷に言葉を返した
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