大人オリジナル小説

ショコラにはコーヒーを添えて完結(BLR18)
日時: 2022/11/17 20:22
名前: 白楼雪

ショコラにはコーヒーを添えては、BLR18短編です。
ただただ、作者が好きに書くものなので、その辺ご了承下さい。

とある大型犬系ショコラティエとドライ系サラリーマンの恋愛です。


2021/10/3 閲覧数500突破 いつも読んでくださりありがとうございます。
              今年の9/7から少し多忙な日々を過ごしておりまして、なかなか更新出来ずに申し訳ありません。
               あともう少ししましたら落ち着く予定ですので、それまでお待ち戴ければ幸いです。

2022/2/10         ショコラにはコーヒーを添えて。完結いたしました。
              甘甘なラストとなりましたが、まあまあ王道かなと。
              今後は官能小説の方で主従NLR18を書いていく予定です。
              過去作今作共々新しい作品もぜひよろしくお願いします。

2022/11/17 閲覧数1000突破 何時も皆様読んで下さり、ありがとうございます。
               最近は私自身筆のペースも落ちてしまい、現在更新中の
               官能小説やBL小説の進みが遅くなり申し訳ない限りです。
               ですが、今も誰かが読んでくれている事を幸せな宝物として、
            これからも頑張ろうと思います。

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Re: ショコラにはコーヒーを添えて(BLR18) ( No.11 )
日時: 2021/05/20 23:52
名前: 白楼雪


 1話 エスプレッソのような



毎週日曜日の午後。麻生の店に通いつめて二ヶ月が経とうとしていた。
今日は土曜日で、宮谷が麻生の営むショコラ専門店に行くのならば明日と決めていた。
本音を言うならば、平日の夜や休日である土曜日も通いたいところだが、あまりに頻繁に通い詰めるのは距離を詰めに行き過ぎだろうと、週に一度の頻度に抑えているのだ。
自室のソファに腰を落ち着け、宮谷は静かに瞳を閉じる。
宮谷は個人の時間が好きな男だ。
人間嫌いというわけではないが、それと同じくらい自分の時間を大切にしたいと思う。
そのため恋人ができたとしても、宮谷から恋人に時間を割いて欲しいとは思わないし、恋人から無理に多くの時間を求められるのもあまり好まない。
恋人同士の時間と個人の時間は別なもので、無理に合わせる必要はないと昔から思っていた。
それなのに何故だろうか。
読みかけの小説を片手に、ソファで寛ぐこの時間が、今は凄く退屈で物足りない。
大切にしていた一人の時間が、どこか空虚に感じて堪らないのだ。
「出掛けるか」
物足りないのは家で過ごしているからで、外に出れば気持ちも変わるだろう。
買い物ついでに夕飯を外で済ますのも悪くはない。
読みかけのページに和紙の栞を挟み、小説を閉じる。
コーヒーカップを手にキッチンへゆっくりと向かい、軽く洗い物を片付ける。
ついでに一人暮らしには少し大きな冷蔵庫を開け、必要な物を確認すると、宮谷は上着と財布。スマホを手に玄関を出た。

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