大人オリジナル小説
- ショコラにはコーヒーを添えて完結(BLR18)
- 日時: 2022/11/17 20:22
- 名前: 白楼雪
ショコラにはコーヒーを添えては、BLR18短編です。
ただただ、作者が好きに書くものなので、その辺ご了承下さい。
とある大型犬系ショコラティエとドライ系サラリーマンの恋愛です。
2021/10/3 閲覧数500突破 いつも読んでくださりありがとうございます。
今年の9/7から少し多忙な日々を過ごしておりまして、なかなか更新出来ずに申し訳ありません。
あともう少ししましたら落ち着く予定ですので、それまでお待ち戴ければ幸いです。
2022/2/10 ショコラにはコーヒーを添えて。完結いたしました。
甘甘なラストとなりましたが、まあまあ王道かなと。
今後は官能小説の方で主従NLR18を書いていく予定です。
過去作今作共々新しい作品もぜひよろしくお願いします。
2022/11/17 閲覧数1000突破 何時も皆様読んで下さり、ありがとうございます。
最近は私自身筆のペースも落ちてしまい、現在更新中の
官能小説やBL小説の進みが遅くなり申し訳ない限りです。
ですが、今も誰かが読んでくれている事を幸せな宝物として、
これからも頑張ろうと思います。
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- Re: ショコラにはコーヒーを添えて(BLR18) ( No.29 )
- 日時: 2022/01/04 08:14
- 名前: 白楼雪
※※※
麻生の言っていたとおり、喫茶店から彼の住むマンションまでは十分も掛からない距離だった。
外観も彼の住む部屋の間取りを見ても安くはないのだろうと思っていたのだが、部屋に向かうまでの道すがら聞いた話では、ここのマンションはセキュリティこそ確りしているが実は築年数は古く、駅からも少し離れているため宮田の住む部屋の家賃と其ほど変わらないとの話だった。駅から離れているのは不便だが、改装したマンションは綺麗で、部屋数も2DKとかなりの良物件に思える。近所にはあのシフォンケーキの喫茶店もあるので、その点も宮谷には魅力的に感じた。
「お邪魔します」
麻生が扉を開け、玄関で靴を脱ぎ廊下に進んだところで、宮谷も玄関に歩を進める。
玄関も廊下も物が整理されており、埃も目立たない。普段から彼はまめに掃除をしているのだろうと心の内に思いながら、宮谷も靴を脱ぎ揃え廊下に上がる。
「どうぞ。何か飲みますか?それとも」
麻生がふと距離を詰め、宮谷の手を握る。
近い距離に、触れる麻生の熱。試すような微笑みを浮かべる麻生の口元に、宮谷の鼓動が高鳴った。
ここではぐらかせば、彼が宮谷に迫るような事はしないだろう。
だが、それと同時に麻生の心が離れてしまうかもしれない。宮谷の覚悟が不完全燃焼してしまうかもしれないのだ。
同性との行為など、経験した事もない。知識などは薄らとしか知らない自分に、麻生と身体を重ねる事など出来るのだろうか。
ましてや麻生の言動を考えれば、ここは宮谷から積極的にしなくてはならないだろう。
不安、緊張、僅かな恐怖心。
それらを抑えても、麻生緑に触れたい気持ちが勝る。
「緑さん。もっと貴方に触れたい。まだ貴方の気持ちも分からないままだけど、決して緑さんの嫌がるような事はしません。なので、嫌ならばここで俺は帰ります。ですがもし緑さんが良いと思ってくれるなら、俺は貴方としたい」
気持ちを告げ、宮谷が麻生の唇に口づけを重ねようと距離を詰めた。
あと数センチで触れる。その時、麻生の人差し指が宮谷の唇に触れる。
「俺も、聡さんとしてみたいですから、寝室に行きましょう。ですが、キスは俺が聡さんを恋愛対象として好きだと思えるまでお預けです。なので、頑張って俺を好きにさせてくださいね」
そう微笑み告げる麻生の瞳は、初めて見る色を滲ませていた。悦楽と欲を交ぜた獣の色のような色だった。
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