大人二次小説(BLGL・二次15禁)

ハイキューBL
日時: 2014/11/07 17:50
名前: 鑑識

はじめまして、鑑識と申します。腐男子です。
高1なのでそう大した文は書けないかとは思いますが、リクエストなどは随時募集です。めっちゃ募集です。

ここの利用は初めてなのでなにかおかしいとことかマナー違反とかあったらガンガン言っていただきたいです。思いつきで始めたのでだいぶ緊張してます。

内容としてはハイキュー!!、中でも大地さん受け、ぼくあか、及岩あたりが中心になるかと思います。最近は音駒にも手を出したがってうずうずしています。
更に月島も手を出してます。幅広げすぎてよくわからん。

文章の特徴としては、読んでいただければわかると思いますが無駄にめちゃんこ長くくどい地の文。オチがない。ありがち。そのあたりが上げられると思います。

ガシガシ声かけてください。どうぞよろしく。



11/?すいませんいつかわからないですが閲覧数10000オーバーありがとうございますありがとうございます!!これからもがんばります!


※荒らしは絶対にスルーしてください!

構わず私とのお話または小説に没頭してください。対応は絶対に私がします。みなさんの優しさと正義感を、悪い方向に取られることがないように、対応には気をつけて。
ひとまずの注意喚起、削除依頼等は責任をもって私がします。サイトの説明にも書いてある通り、このサイトには荒らしが来て当然だと私は思っています。ひとつひとつに目くじらを立てず、大人な対応をよろしくお願いします。

みなさんの理解と協力、どうかどうか。



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ぼくあか ( No.1 )
日時: 2014/07/26 14:40
名前: 鑑識

ぼくあか。








がたんごとんと小気味よい揺れに身を任せながら、厚めの窓にそっと頬を寄せた。真っ暗な窓には、見慣れた自分の顔が映っている。

少しだけ肌寒い車内で、ずっと前に買って冷めきってしまったコーヒーに口をつける。なにかと意外だと言われがちなこの甘いコーヒーも、あの人はお前らしいと言ってくれたっけ。
少し緩みそうになった口元を、眉を寄せることで引き締めた。




がたんごとん。コップの中の黒い液体が静かに揺れた。








去年の春。




俺よりも一年だけ早く生まれた彼は、その分だけ俺より早く、学校から居なくなった。

たまには顔を出すと言った彼は、県外の大学に行くらしい。それも、九州の田舎の方の。



どうやってこっちまで来るつもりだ、なんて質問は無駄だと知っているけれど、言わずにはいられなかった。予想通り、どうにかなると押し切られたけれど。
そんな慣れきったやりとりも今日で終わりなのかと、すこしだけ、泣きたくなった。



今日で終わりじゃないだなんて、どうせはじめのうちはやりとりがあっても、そのうち自然に、何事もなかったかのように、あんなやつもいたなぁと思い出される程度の存在になるのは明白なのに。それでも俺は、その言葉にすがることでしか自分を取り繕うことができなかったけれど。



考えれば考えるほど泣きたくなってしまって、行かないでと引き止めたくなって、少しだけ俯いたところを目敏く見つけられた。

ちょっとこっち来てくれ、なんて我侭なあの人にしては随分珍しく、真摯な表情で語りかけられて、俺はついていくしかなかった。

見慣れないきっちりと着こなした制服に案外似合うじゃないかなんて感想を抱きながら、振り向くことなく歩き続ける彼のあとをついていくのだ。







今まで気にしたことのなかった背中が、随分と広く見えた。



















なんですか、とつとめていつもどおりに出した声は随分と震えていた。




振り向いたあの人は今までに見たことがないような優しい顔をして、俺を見る。




なくなよ、なんて、今一番泣きそうなのはそっちだろ。





軽口を叩けるだけの余裕もなかったらしい。
いい勝負じゃないかと自嘲気味に笑うと、その程度の衝撃でぽろりと涙が溢れた。




それを皮切りにしたように、力強く飛びつかれる。ぼふりと背中に感じた柔らかい衝撃で、ようやく中庭に連れてこられたのだと認識した。

ずびずびとみっともなく鼻を鳴らすのはどちらなのかなんてわからなくてどうでもよくて、ただひたすらに泣いた。



「なくなっていっただろぉ」

「るさい、ですよっ...あんたのが、ないてますしっ」

「うああああ卒業したくねえよおおおお」

「しなきゃいいじゃないですかぁ!俺はあんた以外のエースっ、なんて、嫌ですからねっ!」

「我侭いうなよぉ!」





声にならない声で、息切れしながらひとしきり笑いあって、その間もぼろぼろと涙はこぼれ続けた。

自分よりもいくばか大きな体にのしかかられて、ぎゅうぎゅうに締め付けられて苦しいけれど、その苦しさがどうにも愛おしくてしょうがなかった。




相手の肩に鼻先を埋めて鼻水を拭うと、律儀に静止の声が届いてまた笑う。






のしかかっていた重圧がごろりと横に転がった。もそもそとはい上がってくると、俺の右横に並んだ。

まだ夕方とは程遠い空の青さに目を細める。ごそりと何かを探していた右側の何かを捕まえると、安心したようにぎゅっと握り締められた。
いたいいたい。




「はぁー、好きだぁ」

「はは、雰囲気とかタイミングとかってわかります?」

「俺は今が一番いいタイミングと雰囲気だって判断したの」

「あながち間違ってないかもしれませんね」

「だろぉ!?」

「揺れるどころか完全に傾いちゃってますよ」

「それってつまり!?」

「言わせるんですか」

「なに、照れてんの?かーわーいーいー」

「はいはいはいはい、好きです好きです俺も好きです愛して」



言葉を遮るように唇を寄せられた。べろりと唇を舐められて、バードキスをいくつか落とされる。
いつの間に起き上がったんだなんてひとりごちなからくすぐったさに身をよじると、かわいーなんてゆらゆら呟かれて、かわいくないですよっていう反論は舌に押し込まれた。

ひとしきり口内をまさぐって本来の位置に戻ろうとするそれを、追いかけるように自らの舌で絡めとった。
お互いに後頭部を押さえつけ合いながら、激しく絡め合わせていく。
口の端から溢れだした唾液を舐めとると、涙混じりで塩辛かった。




へへへなんておどけて笑ってみせたあの人があまりにもかわいいものだから、今度は自分から抱きついた。

嬉しそうに首筋にすりすりと擦り寄ってくるのを感じて、こそばゆい。







ふと、左手が握られる。
手のひらに感じる金属質に首をかしげた。





「俺の部屋の鍵。持ってて」

「え、」

「待ってるから、ずっと持ってろよ。なくすなよ」

「...どうでしょうね」

「そこは持ってるって言えよ!」

「筆箱にでも入れておきます」

「うーんまぁいい」

「いいんですね」




いつもの軽口を叩きあって、よっこいしょと野太い声で立ち上がった彼を見上げる。
差し出された手を握ると力強く引っ張られて、よろめいたところを軽く抱きとめられた。

まったく、かっこいいんだかなんなんだか。







その日は彼の家で一夜を明かした。
何があったかは言うまでもないと思うけれど、涙も枯れて喉も枯れて、すっかりへとへとになった俺は次の日の学校を休むハメになった。

同じ日の夜のうちに彼は九州へと立ってしまって、涙混じりに駄々をこねたのが今更恥ずかしい。
駅のホームまで繋がれていたまだ暖かい手の平をさすりながら、寂しくなったとなりを気にしないように、急いで家に帰った。







そのあとはただ泣いて泣いて、なんとか1年過ごそうと決めて、新しいエースに冷静にトスをあげたり少し寂しさを感じてそれをチームメイトに宥められたり。なんとか彼のいない生活に順応する努力をして過ごした。正直、死にそうだった。












それから1年。




がたんごとんと静かに止まった電車を降りると、とてもとても田舎らしくさびれた無人駅がそこにはあって、都会とは違ったやさしい空気に深呼吸を一つ。あぁ、おいしい。






俺は今、九州にいる。



彼に教えられた住所へと見慣れぬ土地を歩いた。なるほど、彼に合いそうな、静かで力強い土地柄のような感じがする。あくまで雰囲気だけれど。


駅で買った土産を手にしばらく歩くと、彼が住んでいるのであろうアパートが見えた。案外と大きくて小奇麗だ。






コンクリートの階段を、なんとなく音を立てないように登って、えぇと、右に曲がった先の月当りからひとつ手前の部屋。
番号を二回確認して、インターフォンを鳴らす。確かに来客を告げたそのベルから、がちゃりと音がした。




『へーい』

「お久しぶりです。来ましたよ」

『はいはいよー!』






彼のことだからばたばたと駆けてくるのかと思ったのだけれど、そんな様子はない。

一瞬不思議に思って、それからおそらく彼がしたいのであろうことを察した。

尻ポケットに入れた財布から、丁重に紫色のお守りを手に取る。

交通安全と安臭い字で書かれたそれの紐をするりと解くと、少しほこりをかぶった銀色が顔を出した。




右手に落ちたそれを手で払って、鍵口に差し込む。
かちゃりと右に回すと、やはり鍵は閉まっていた。開いたことを確認すると、胸ポケットに鍵をしまう。






ドアノブに手をかけて、ゆっくりと前に押し出した。





あぁそうそう、このあとに続く言葉はもちろん、







「ただいま、木兎さん」
「おかえり赤葦!」







扉の前で待ち構えるミミズクに、抱きしめられるまであと2秒。





研磨と黒尾 ※死ネタ注意 ( No.2 )
日時: 2014/07/11 23:58
名前: 鑑識






暑い暑い、夏の日のことだった。








なんてことはない帰り道。いつもどおりの交差点を、いつもどおり暑さにうだりながら、前を歩く赤いジャージを目印に着いていくだけだった。
部活と暑さに汗でぐっしょりになったシャツに、それでも日焼けはヒリヒリするからジャージを羽織って。のそりのそりとチカチカ光る端末片手に。



あれ。ぴたり足を止めた。俯いても見えるような位置にいたはずの赤が、いつの間にか見えない。
顔を上げる。




上げた視界に写ったのは、走るクロ、それから黒い猫と、





あ。








そこまで認識できたところで、赤いジャージがトラックに撥ね飛ばされた。

勢い良く衝突した大きな体は、それでもトラックよりはずっと小さくて、いとも簡単に遠くへと吹き飛んでいく。
硬い硬いアスファルトに強く叩きつけられると、少しだけ身をよじって、それから少しも動かなくなった。


トラックは道路を塞ぐように急停止すると、中からは四十代くらいのおじさんが出てきた。額に汗をにじませ、なにか叫んでいる。







それをぼんやりとただ見つめるだけの自分は、呆気ないなと、ただそれだけの感想を抱いて立ち尽くしていた。
人の死というものは、これほどまでに呆気ないものなのか。
知らなかった。
知る由もなかった。



救急車を呼べば、という考えはすぐに霧散した。それはトラックに跳ね飛ばされたからとか、ぶつかる位置が悪かったとか、もう動いていないからとかそんな観測的理由ではなくて、ただの直感ではあったけれど。







なんとなく、外れる気はしなかった。











徐々に人が集まっていく。誰かが救急車を呼ぶ声が聞こえる。ちだまりはどんどん広がって、ついに足元まで届いた。


はっと、夢から覚めたような感覚がした。もちろん目の前に映る景色は夢ではない。人ごみも、トラックも、血が流れ続けるクロの赤いジャージも、全て現実だった。ただ、足元まで流れ出してきたと感じていたちだまりだけは、未だに倒れた赤いジャージを中心に留まり続けていた。







叫ぼうと、思った。

クロの名前を叫んで、表面には一切現れることなく目の奥にたまり続ける涙を一斉にこぼして、それでクロの体にすがりついて、それから、それから、










それから?












足元から小さな声がする。それから、するり足に擦り寄る感触も。
にゃあと呑気に鳴く姿がどことなく、誰かに似ている気がして、拾い上げた。

首輪はついていない。野良なのだろう、毛がボサボサだ。

綺麗な黒色を胸に抱えて、人ごみに背を向ける。











「かえろうか、クロ」

「にゃあ」













あついあつい、なつのひのことだった。







黒大←菅さんもやもや ( No.3 )
日時: 2014/07/12 18:07
名前: 鑑識





なんとなく、薄々感づいてはいたのだ。


彼を見るお前の視線が、ほかの誰に対するとも違った色気の満ちたものだったから。
きっとお前は彼を選ぶのだろうと、そう覚悟してはいたつもりだったのだけど。





「やっぱつれぇなぁ」







誰もいない中庭に腰を下ろす。だらだらと暑い夏の空の下、園芸部が育てるオクラがそろそろ食べごろに見えた。


ひとつため息をついて、寝転がる。手を伸ばしても届かない雲と彼の姿が重なって、涙が浮かんだ。

嫌にポエミーな表現だけれど、なるほどしかし、感傷的な気分になると多少してき表現に身を投じたくなってしまうものなのだな。

くだらない考えと共に溢れそうになる涙を袖で強く拭うと、ひりひりして逆に泣きそうになった。



「まぁ、」



選ぶっていうか、もともと俺のことはそういう対象として見てなかったんだろうなぁ。




一方的で、その割脈ありげで、諦めにくい鬱陶しい恋だった。
めんどくさくてやめてしまいたくてでももうちょっとだけ、そう思えるようなめんどくさい恋だった。
甘酸っぱくて典型的で、少女漫画なら主人公なんじゃないかなんて思えるような、そんな恋だった。

あとはー、あぁもうネタ切れ。




「俺のが歴長いんだけどなぁ」




もちろん彼を好きになった歴が。
彼に好きになられた歴は依然として0年0ヶ月0日だけど。




ぽっと出のくせに、あのトサカ野郎。今度会ったら水でもぶっかけてしんなりさせてやろうか、なんて。想像してくすりと笑って、その後の彼の表情を想って溜息をついた。




オクラの葉をもそりもそりと這うイモムシに少しびっくりして、ごろんと右に一回転。陽にさらされた草がいい絨毯だ。





溜息がまたひとつ。見上げた太陽がようしゃなく照りつけて、干からびそうだ。



恋愛感情で、セックスとかキスとかしたいっていう意味で好きだって言った時の彼の顔は、きっと一生忘れられない。とても見ていられないほど歪で、哀しげだった。


特に言う決心が固まったとか、嫌われる覚悟ができたからとかそんな理由で言ったわけではなくて、なんとなくぽろりと、首をもたげたそれに感情を支配されて、そのままぼんやりと、ただぼんやりと話は終わっていた。

何を話したのか、鮮明には覚えていないのだけど。

あいつがよくて、俺がダメな理由がねぇべなんて身勝手なことを、いくつも何度も口にした。気がする。いや、した。

一つ一つの言葉を投げかける度に傷ついていくのが目に見えるようで、視線を地面に向けた。

やめてくれと、もういいだろと、彼の声はとてもじゃないけど弱々しくて、溢れだした醜い恋心を塞き止めるには全く足りなくて。気づけば目の前に、彼はいなかった。

こんなはずじゃなかったとつぶやく声は意外に冷静だった。膝をついて地面を強く打ち付けて、それでも心は冷えきったままで、熱くなった拳だけがいやに記憶に残った。





あーあ。






「明日からどうすんべ」








ぼんやり閉じたまぶたの隙間から、汗が一粒溢れた。








Re: ハイキューBL  ( No.4 )
日時: 2014/07/12 21:37
名前: ゆかりぃ

初めまして!
腐女子のゆかりぃ(中一)です。
小説、とっても面白かったです!
私もハイキューの小説スレ持ってるんで、良かったら来てください!
仲良くしてくれると嬉しいです。

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