大人二次小説(BLGL・二次15禁)

我が家のオリキャラ達が何かを始めたようです
日時: 2015/05/10 16:42
名前: 日輪



はい!あの(←)日輪です!今回はちょっと小説…小説?みたいなとこが多々あるかと思いますが暖かい目で見守ってくださると幸いです(^^;
更新は最初のうちそれなりになのにいきなり亀になると思います…それでもやってくので!はい!よろしくお願いしますっ!!
それではオリ達の紹介…は次にしますかね
色んなcpで色んなことしてくお話になる…予定です!

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Re: 我が家のオリキャラ達が何かを始めたようです ( No.188 )
日時: 2015/11/09 08:16
名前: 日輪

前編後編に分けるでござる!
『ちーたんHappy Birthday』



俺は自分の誕生日が嫌いだ、大ッ嫌いだ
ゼオの時も気乗りはしなかった
最後の最後まであんな気分にならなかった
だって俺は親父の誕生日ですら祝ったことなかったし
初めて祝ったのがあいつってのが癪に障る
そんなことは今更か
とにかく

俺は誕生日ってやつが嫌いなんだ
なんで生まれた日なんざ祝わなきゃいけないんだ
俺の本当の親でも出てくんのか
それに、エルが勝手に決めたであろう誕生日を祝われたところでありがたみなんてあるわけが無いだろ

俺が欲しいものなんていつも一つだけ

でもそれは絶対に現れることは無い

「欲がない」とよく言われるけどそんなことはない
俺だって腹は減るし喉は乾くし
ただそれを言わないだけ
誰かにしてもらうのは嫌だ
自分のことは俺1人でどうにかする
例え無理だとしても

1度だけ家中のカレンダーの日にち遅らせて騙したことがある
よく騙されたとか思ったけど
単純な親父とめんどくさがり屋の変態だけなら簡単に騙せるかと納得した

この日は嫌いだ

「大嫌いだ」

思わず、声に出た
まだ外が暗い朝だった

「俺の気配に気付いたの?」
ふと声のした方を見る
あいつがいた

嫌いって言われて自分のことだと思うコイツの脳みそも大嫌いだこの野郎
「…何しに来たんだよ」
気配に気付いてたわけでもなく、どちらかというと声が聞こえて驚いた俺はそれでも顔には一切出すことは無かった
赤いのはそんなこと知らない様子で
「ハッピーバースデー♪」
と撫でた

反射的に振り払った
睨みつけてやった
「祝わなくていいって言ったろ」
「そんなのやだよ、チトセ祝ってくれたし」
「…気まぐれだ」

俺が何を言っても動じないコイツが嫌いだ

蹴り飛ばしたくなった
抱きつくふりしてぶっ飛ばしてやろうか
「気まぐれでもさ、俺凄い嬉しかったよ」
俺がなんとなく話しかけたらこいつが起きてた
というのを思い出した
俺を騙すあいつが嫌いだ

嫌い、嫌い、嫌い
大嫌い

今日はかなり気分が悪い
何もする気が起きない
このまま寝てようか

「チトセー?」
ああ、喧しい

耳を塞いで毛布を被った
「ちょっ寝ないで寝ないで!」
「うっせぇなぁ…」
ほんと…なんなんだよ…

「はい起きてー」
「あぁ!?」

布団を持ってかれた
俺の必至の抵抗は意味もなくあっさりと持ってかれた
こいつと俺の差が嫌いだ
力で勝てた試しがない
一方的に殴ることならよくあるがあんなの本来のコイツなら普通に避けれるだろうし

「さっさとどっか行けよ…」
「…ねぇ、チトセ…」

俺がどっか行けって言ってんのにそいつは近づいてきた
話を聞かない所も嫌いだ
嫌い嫌い嫌い

「チトセと出会えてよかった」
「…は?」

思ってもなかった言葉が聞こえた
間抜けな声が出た

真剣そうな瞳に、少しだけ…
いや、なんでもない

「誕生日ってそういう日なんだって」
「…ふーん…」
こいつの言いたいことがわかった気がする
だけど言わない

「…飯作るからどけろよ」
「はいはい」
そいつはくすっと笑った


Re: 我が家のオリキャラ達が何かを始めたようです ( No.189 )
日時: 2015/11/09 20:19
名前: 日輪

後編でございます!!
チトセ大魔王がだいぶツンデレになりそうです







「あれ?なんか今日の飯豪華だね?」
…そうかもしれない
料理している間あいつのことばかり考えていた
親父に言われるまで気づかなかった
愉しそうにエルが笑った
「なんだ、やっと祝われる気にでもなったのか?」
ニヤニヤと、こいつのこの性格だけはどうにも好きになれない
「別に、考え事してただけ」
そういえば納得したような声が聞こえた
「まぁ…何考えてたかは分かった」
視線を料理へと向けたので俺も見てみる
…なるほど
俺も案外単純なのだろうか
今日の飯はなんというか…赤い
飯まで赤い、オムライス作ろうかと思ったけど他のもの作りすぎてやめた
あとはトマト煮とか
とにかく赤い
腹立ってきた
「全部棄てたくなってきた」
廃棄処分だこんなもの
「えー!ダメだよ!食べる!」
親父が俺を殴ってでも止めそうな勢いで言ってきたので棄てるのはやめることにした
棄てないにしても食べる気にはならなかった
今は何も食べる気が起きない
腹減った時に食べよう

早く終わんないかな

飯食ってるのを見ながら時間が早く進むのを願った
時間はまだ19時
今日が終わるまでまだ5時間ぐらいある
長すぎだ
さっさと寝よう
今日は掃除も洗濯もしていない飯作る時間に起きて、寝ての繰り返しだ

一日仕事サボるとゴミ屋敷にでもなるのだろうか
そんなことにはならないか
床も掃除したばかりのように綺麗だし





あれ…
途中まで考えて異変に気づいた
可笑しい
俺は食器すら洗ってない
なんで普通に使えたんだ?
汚れはなかった、綺麗だった
なんでだ

「やっと気づいたんじゃねぇ?」
はは、と笑う声にハッとした
「もし…かして…」
「そうだよー今日は俺達が掃除とかしたんだー!」
嘘だろ…
なんでそんなことしたんだ…?俺のやり方になんか不満でもあったのだろうか…思い当たる節があり過ぎて何も言えそうにない
「チトセの誕生日くらいゆっくり過ごしてもらいたいなぁと思って」
赤いやつが照れくさそうに笑った
「え…」
今の俺はきっと馬鹿みたいな顔してるだろう
驚いたんだ
こんなことされたことない
…こんなこと…したことない
どんな年でもいつも通り過ごしていた
休んだ日なんて無かったし
…なのに…
今日、初めて休んだ
掃除、洗濯、皿洗い…毎日やってることのほとんどをしなかった
飯だけ作って寝ていた
だらしがない生活というものを送った
誕生日くらい…ゆっくりしろなんて言われてもそんなこと出来ないって思ってた

思ってたのに

「…馬鹿かよ…」
ボソッと声が出た
お礼の言葉なんて俺は言わない
頼んでない
こんな風に思う俺が、素直になれない俺が
だい…
「大好き」
「ッ!!」
声がした方を反射的に見た
身体が一気に熱くなった
「大好き、愛してるよ、チトセ」
「〜ッ///」
上手く言葉が出てこない
やめろよ、お前のその声は嫌いなんだ
いっつも声高いくせに急に低くなんてするなよ…!
「生まれてきてくれて、ありがとう」
笑顔が眩しかった
たじろいでしまいそうになるくらい眩しかった
「嫌いだ…お前なんて」
そう呟いて、俺は赤いやつに抱きついた
精一杯の憎しみを込めて抱きしめた
そうしたら優しく抱き返された

「あーあーゴホン」

あぁそっか
「…すまん」
「因みにだチトセ君」
エルがなんかうざい口調で話し始めた
「俺を誰だと思ってんのかな?俺が過去を遡らないわけないだろ」
にんまりとどうだ驚いたかとそいつは口元に笑みを浮かべた

そうだったのか
じゃあ、今日は本当に…
俺が生まれた日…なんだな

少しほっとした
同時に罪悪感を抱いた
俺がしていた事はエルにも親父にも失礼な事だったんだな
謝りはしないけど
今更謝る理由にはいかない、どこかで礼はする
言葉ではなく行動でどうにかする

「ねぇチトセ?」

ゼオが俺の頭を撫でながら話しかける
嫌だったけどどこか心地良かったのでそのままにして聞く

「部屋、行きませんか」

「…本当にお前は…」
呆れた、けど…まぁ…いいか
特に抵抗をしない俺に理解したのかゼオは俺を軽々と持ち上げた
…重くなったはずなんだけどな



俺は素直になんてなれないしなろうとも思わないけど
ここまでしてくれたコイツに感謝の気持ちがないわけでもない
だから一つだけ、1回だけ言ってやろうと思う


「お前のことが大ッ嫌いだ」

嫌いで嫌いで仕方ない

赤いやつは嬉しそうに笑って
「チトセに執着されるなんて嬉しいなぁ」
と言った

部屋についた後のことは、言うまでもないだろう

これからは、心の中だけは素直で居ようと思う

そうしたらその内きっと、沢山言えるようになるから
大好きなあいつに、何回でも愛を伝えられるようになるから





Re: 我が家のオリキャラ達が何かを始めたようです ( No.190 )
日時: 2015/11/09 20:56
名前: noa

ダメだやっぱり…
勝てる気がしないです…

Re: 我が家のオリキャラ達が何かを始めたようです ( No.191 )
日時: 2015/11/09 21:03
名前: 日輪

渾身のツンデレです…(白目)
ちーたんはこうであるべき…(白目)
今日はお絵描きもした…
5、6時間目潰して(白目)←

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