大人二次小説(BLGL・二次15禁)

※題変更文スレ 太芥 置き場 R18あり
日時: 2016/07/31 12:31
名前: 黒兎

まず初めに観覧ありがとうございます(^^)
この作品はR18指定・多少の暴力・緊縛シーンなど多々はいる予定です

気分を害される恐れのある方は申し訳ございませんが観覧をお控え下さい
それでも構わない方はごゆるりとお楽しみいただければ幸いです(*´∀`*)


文才皆無・キャラ崩壊・誤字脱字等ございますが何卒生温かな目で応援していただければ励みになります
だから石は投げないで…:(´;Д;`):

いつの間にか観覧1000突破!ありがとうございます

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



Re: 文スレ 太芥 腕に抱かれ R18  ( No.36 )
日時: 2016/06/06 13:37
名前: 黒兎

薄暗い錆びれた懐かしい部屋へと続く階段を降りる
幾度となく貴方の手により繋がれた鈍色の枷が取り付けられた支柱

決して僕にとって良い記憶とは言えぬ幼き日の記憶を懐かしむ
僕の躰に心に魂に消える事のない傷跡を残した愛しい貴方との何にも代え難い記憶

その懐かしい枷に今貴方が繋がれている

………やっと2人っきりになれた

あの日から思えば貴方を見つけ出すのに四年もの月日が流れていた
僕の時は既に止まっているのに外界である季節の移ろいは速くあれから貴方を追い求め数多の偉業を成し遂げた
そんな僕の事を巷ではを【ポート・マフィアの悪しき禍狗】なんて安易な通り名の殺戮者だと噂していた


数々の大規模な噴煙を伴う狼煙は僕の存在を知らす唯一の貴方への合図だとカンの良い貴方は気付いていただろう
無心で狂気に身を躍らせ惨殺を繰り返し死地を駆け抜け無数の屍を築いた結果嘗て貴方が居た5大幹部と言う地位に僕は追いついた

然しそれだけでは足らないのだ
それだけでは貴方は僕を認めてはくれない…現に枷により壁に貼り付けにされた貴方は鼻歌を歌い僕の姿など眼中にすら無い

それに苛立ち悪獣で貴方の首を喰らう普通の人なら即死だろう攻撃も異能力を無効化する貴方に傷一つ付ける事は出来ないがそれでやっと貴方の気を引くことが出来た
僕を見ると余裕釈然と小馬鹿にしたように「あー君居たの?」と嘲笑う

「ここに繋がれた者が如何なる罰を受けるか…知らない貴方ではないはずだ」
「君が新人の頃を思い出すよ」
「 貴方の罪は重い忽然と任務の放棄そして失踪天津冴敵側としてポートマフィアに盾突くとても元幹部の所業とは思えない」
「そして君の【元上司】の所業とは如何に…」

元上司……その言葉に酷くイラついた
貴方の中では全て過去の出来事で僕にとっては世界の全てを否定された様で不遜な態度をとる貴方の右頬を思いっきり殴りつける
呻き声と共にポタリポタリと赤い雫が床を汚しても貴方は別段気にした様子はない
「貴方とて不遜不滅ではない異能力に頼らなければ毀傷出来る…その気になればいつでも殺せる」
「そうかい…偉くなったねぇー今だから言うけど君の教育には難儀したよ飲み込みは悪いし独断先行ばかりするしおまけに…あのポンコツな能力だ」

貴方は口端から血を滴らせて遠回しに僕を出来損ないだと揶揄する

Re: ※題変更文スレ 太芥 置き場 R18あり ( No.37 )
日時: 2016/06/10 12:54
名前: 黒兎

僕は誰よりも貴方に恋焦がれ貴方だけを瞳に写しこの身で感じてきた
洞察力推理力ありとあらゆる事柄に対し傑物である貴方は嘘を言わない

確かに僕は飲み込みが悪かっただろう現に貴方に幾度となく折檻された
貴方が望む行動とは裏腹にから廻り失望される自分が悔しかった生きる理由を与えてくれた貴方に認めてもらいたい捨てられたくない一心で無我夢中だった

然し捨てられてから4年経った今でも貴方にとって僕は出来損ないでしかない……眼が僅かに霞むのを隠すように俯いた僕に貴方は追い討ちをかけるようにたった一言残酷な事実を突き付ける

「私の新たな部下は君なんかよりよっぽど優秀だよ」

その言葉は僕の内側を刳りズタズタに引き裂くには十二分な威力があり同時にこの方に認められ僕の知らない温もりで安穏と過ごすあの人虎への殺意と憎悪がその質量を溢れんばかりに増幅させ行き場のない行き道理を貴方の左頬に殴りつけた

夕日の朱に照らされた貴方は表情一つ変えぬ儘僕を侮蔑を含ませた涼しげな眼差しでまたも嗤う
ヒリヒリとする拳を痛いほど強く握りしめる爪が食い込み血が滴るのも気にする余裕が無いほど激昂していた

「何故だ!!!何故貴方は僕を見ない?何故僕を認めない?あの人虎の何がいい?僕があの人虎に劣ると言うのか?許さない断じて認めない許さない今の僕を見よ太宰さん!!!」
悲痛な叫びは薄汚れた壁に虚しく吸い込まれるだけで叫んだ反動で気管が弱い僕はゴホッゴホッと乾いた咳を掌に隠しながら貴方を睨みつけた

Re: ※題変更文スレ 太芥 置き場 R18あり ( No.38 )
日時: 2016/06/14 10:27
名前: 黒兎

嗚呼ーーー…この陶磁器の様に繊細で脆く儚げな美しい彼の子は未だ過去の【私】と言う幻影に囚われた侭だと再度思い知り私は内心ほくそ笑む

その醜く歪んだ感情も悲痛な叫びも全て私だけのモノだと実感する度
彼の子の内側には私以外何一人たりとも触れさせたくないと我ながら子供じみた身勝手で我儘な独占欲に嗤ってしまう
従順で無知故に淡麗な彼の子が私は愛しい

然し、美しく清らかな物ほど自らの手で穢したいと真逆端とも思える私の言葉や行動に彼の子が悲愴を讃え憂いを募らせ憎悪に燃えもがき苦しむその一つ一つの感情に私は別段愉悦に心踊らせるのだ

「嗚呼君は勝てないよ私にも敦君にも」
「何故!!!」
「他人に問うばかりじゃなくて自分の頭で考えてみたら?それとも…芥川君の頭は相変わらずただのお飾り物かい?」
「……っ………」

私の言葉一つで親に見捨てられた迷い子の様に戸惑い悲しみ動揺で大きな瞳を潤ませ小刻みに揺れる
悔しさに唇を噛み白い掌に爪をたて私を想う彼の子の痛々しい姿がなんとも愛らしい
手枷がなければこの手に閉じ込めてしまいたい身勝手な衝動に駆られるも今は縛めで抱きしめることは叶わない

Re: ※題変更文スレ 太芥 置き場 R18あり ( No.39 )
日時: 2016/06/14 10:30
名前: 黒兎

今も彼の子を虐めてあの頃のような泣き顔が見たいと思う程に彼の子を心から愛しているが力なくてはこの裏社会で生き抜く事は出来ない故に「常に強者であれ」と言葉で理解出来ない君の躰に一から叩き込んだのは紛れもない私だ

それは畏怖、それは苦痛、それは侮蔑それだけでは事足りず幾度となくその躰に悦楽をも与えてじっくりと私と言う存在を片時も忘れない様に
私なしでは居られないように【私】を深く深く刻みつけた
矛盾と私の利己【エゴ】だという事は痛い程分かっているものの彼の子にはどうしても歯止めが利かない
彼に魅入られていのが私の方だからなのだろう

齢18だった私は傷付けるだけで君を優しく守れる程強い大人じゃなくて未熟な君は私を理解できるほど利口ではなかった
…だから時間をかけゆっくりと遠回りさせた
きっとこの年月は私にとっても彼の子にとっても決して無駄ではなかっただろう

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。