大人オリジナル小説

死んでしまったあなたに伝えたかったことですが、
日時: 2013/11/17 22:55
名前: noeru


あんなにブラックな話書いてるくせに実は社会派もシリアス・ダークも書いてなかったnoeruですー!自己紹介長いっすー!!
二次小説じゃないと長続きしないからですかね?
そのせいで二次小説がお先真っ暗な絶望集になってるのはメカクシしときましょー

何かあると書いてる小説にそれが影響して話がどんどんどん底に落ちていくのが悪い癖なので
嫌な事があったり書きたくなったり→ここに書く!とにかく小説にするのだ!!→安定したシナリオで二次創作!!→全体的にスッキリ!!
という、まあ短編や思ったことの書き溜め的役割です
どっちかって言うとエッセイに近いかな?
もちろん全部タイトルに関係することでっせ


!※※※!
・よく分かりませんが鬱症?とかパニック障害?な気もします、多分。本当にそういう方申し訳ござらん
・ガチで極限で書くときは誤字脱字酷いかも(後日暇な時直すかもです)
・似たような話ばっかだったらスマソ

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自殺の話 ( No.22 )
日時: 2014/08/11 01:48
名前: noeru


さて、提出用のイラストも描き終わって、まだ時間もあって、書こうか書こうか―――と掲示板にやってきた。
自殺についての話や評論が多いのに気付いて、そうかそういえば(運営により削除)細胞の(運営により削除)氏が自殺で亡くなった、痛ましいことが起きたのだっけ……ご冥福をお祈りします。
まず亡くなった人のことを考察するなら、こういった一言は必要であろう。考察はしないけど。

自殺というと、小学校のときに幾度なくしようと考えていた。
学校でいじめられていた、鮮明に憶えている自殺の瞬間。なんだか全部どうでもよくなって、勉強机のカッターを出して、手首に当てようとした。
馬鹿だったと思う。純粋に馬鹿だった。水で流し続けてもあまり成功率がいいと思えない方法を、ちょっとした思いつきでやってみようかと考えた。「手首切ると落ち着くよう……ふえぇ……」といったファッションメンヘラはまだ知らなかったし、手首を切れば落ち着くなんて考えは微塵もなく、ただ「切ったら学校に行かなくていい、いじめられなくていい、許してもらえる」『許してもらえる』と考えていた。

私は誰に許しを求めていたのだろう?何に救済を求めるでもなくて、ただ「許して」と思っていた。もはや、存在しえない許しに対して恋慕すら抱いていたのではないか。

でも今でも―――今は家族に対して「怒られたくない」『関わらないで』と感じているが―――自分が惨めったらしく死ねば、相手は指を指して笑い、ただ純粋に喜ぶのだという発想が離れない。
むしろ第三者に指摘されてやっとそうではないと気付いたのは最近のことだった。

だって考えてみてほしい。逆に自分が加害者側に回ったとき、被害者が「許してください」と地面を這いずる姿。絶望ではなくそれが『当たり前』として、ただ素直に従順に。そして死ぬのだ。何の考えも思想も想いも崇高な志も将来の夢も愛する者との未来も輝かしい希望も―――何もかも忘れてしまって、自分の悪意に蝕まれていったら、それはもう麻薬でないか。


だから『今の私たち』は希うのだ。愛しいものが苦しんで、苦しんで、自分からの苦しみで頭がおかしくなってしまった後も……一般人に溶け込んで生きるのを。時に些細なことで生きる希望を抱き、些細なことで「あのとき死んでいればよかった」と絶望に嘆く、愛しい人が見たいのだ。無理矢理関係を結ぶとか、そんな野蛮なものではなく、相手の価値観人格生き方人生全部自分の傷跡の後遺症で染め上げて、「死」が付きまとう余命を愛してほしい。
たとえ自分達が愛されなくたって、それは確かに間接的な両思いだ。

悪意こそ、この世で最も完成形に近い好意なのだ。
だからこそ、究極の悪意である死はこの世でも最も崇高な愛情なのだ。


私の後遺症を、かさぶたを剥がしてどろりと溢れた膿を啜ったのはあなただ。
だから私はあのいじめっ子との間に間違っても愛情などないし、家族との間になどもっとない。
悪意の後遺症は、そのままではだめなのだ。何の意味も持たない。相手が忘れないだけではトラウマだ。そこから更に、更に深く進行させる必要がある。

一番簡単なのは自分自身が「死」として相手に寄り添うことだ。
だって、安心するでしょう。いつどこで自分の身を襲うか分からない「死」が身近に、目に見える形でいれば。もう怖くなんてないでしょう。誰かに「死」を、余計な悪意を植え付けられずに済むのだから。「死」は誰にでも平等に一つあるのだから、その一つ以外の「死」から、自分専属の「死」は守ってくれる。だって、「死」はあなたの生死与奪権を、あなたから預かっているのだから。
あなたが受けた絶望が、牙をむき出しにして、あなたの心を呑み込んで、あなたがその生を終わらせるのから、「死」はあなたを守ってくれる。「死」があなたを手放すまで、あなたは「死」の掌で生き続ける。つまり、「死」があなたを永遠に想えば、あなたも「死」も双方が死んだその後も、あなたが「死」に対して抱いた怯えと愛情、「死」があなたに対してぶつけた悪意と愛情は、いつまでもいつまでも、あなたを縛り付けて逃がしはしない。
死んだ後、もしも無限の暗闇に打ち捨てられるのがあの世だとしても、「死」に縛り付けられたあなたが、暗闇で迷い朽ちることはない。


人は一人で生きられないとみんな口を揃える。
じゃあ誰と生きるのか……家族や親しい者と生きて、そして死ぬ。永遠なんてありえない。永遠は一度途切れるのだ。死によって。
あなたが自殺を考えているのなら、まずその手を止めてみましょう。それから、あなたが大人なのならば、周りの人の為に保険をしっかり整えて遺産を遺しましょう。あなたが子供なのならば、大丈夫、未来はあります。大きくなって幸せな家庭を築いて、子供が成人したら夫婦でゆっくり旅行に行ったらどうですか。
周りの人を損なわないで。その人たちから受けた傷が、膿んでぐしゃぐしゃになってボロボロになったとき。
実在する人か、私とあなたのようにそうでない人か―――あるいは本物の死が、あなたを愛してくれていることに気付く。


誰が現れようとも、「死」に寄り添われてあなたは、手を取って歩いて、いけるようになるから。

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