大人オリジナル小説

監禁教師(r18BL・閲覧注意)
日時: 2019/11/10 16:54
名前: 白楼雪

 その日、俺は後悔した。
 あの日、あの時、もっと違う答えを選んでいれば未来は変わったのかもしれないのに。



 ※更新は不定期か、頻繁か作者にも謎です。
  内容は二次作の方よりハードです。
  ちなみに、主はどちらかと言えばサディストらしいです((軽度)自他共に認めるレベルorz)



 ※今で閲覧してくれた皆さまへ。

  ここまで読んで下さっていた方々ならお分かりになると思いますが、最後二つのコメ文は私ではありません。
  今気づいたばかりなのですが、荒らされていたようです。

  今後はロックを掛けつつ書きますが、それでも何かしら荒らすような行為(更新の際ロックを解除している際等々)をするようなら、そのたび打ち切り。そして、最悪ここでの執筆を取り止める可能性もあります。
  
  なお、荒らしのかた、目的はなんです?お話があるなら、雑談にてたっぷり聞いてあげますよ?
  本当にいい迷惑です。


 なお、この小説は永久凍結となります。

 ※管理人さん。削除、ありがとうございました。

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Re: 監禁教師(BL・閲覧注意) ( No.9 )
日時: 2018/09/24 01:07
名前: 白楼雪



 *****

窓もない薄暗い倉庫。そこに雨宮は閉じ込められていた。
室温は一定を保たれているらしく、暑くも寒くもない。
カビ臭さも特に感じないのは、空調のよさとマメな掃除のせいだろうか。
目の前には唯一の出入り口だと思える、先程羽村が出ていった扉。
こうやってみると、悪意のある行動にはみえないが、だとするならばいったい彼の目的は何なのだろう。
「なに考えてんだろうな…」
疲れはてた溜め息と共に雨宮が呟くと、それと合わせたように目の前の扉が小さく音をたてて開いた。
「ほら、とりあえずこれでも飲め」
僅かに沈んだ声で羽村が手渡したのは、一本のミネラルウォーターのボトル。
扉から現れた時から彼は二本のミネラルウォーターを持っていたので、その事に特に不思議はない。ないのだが---。
「おい、…何で『いるはす』なんだよ」
雨宮の両手に渡されたのは某有名なミネラルウォーター。
なお、いるはすは雨宮が普段もっとも良く飲むミネラルウォーターだ。
しかし残念ながら大学の自動販売機にはないため、普段は近くのコンビニで買っているので、羽村が知っているとは思えない。
おそらく偶然好みが同じとかであろう。
だが、次の瞬間、羽村は雨宮の小さな希望を砕いた。
「ん?だってお前、それ好きだろう?」
さも当然のように答えた羽村に、雨宮は内心恐怖する。
「いや、好きだけど、何で知ってるんだよ」
指先が震えないようボトルを握り締め、無理に平常心を整えた表情を悟られないように顔を逸らす。
「言っただろう?俺はお前が、雨宮水城が好きだって。好きなやつの好きなものくらい、多少は知りたいと思うし、知っていたとしても普通だろうが」
呆れたように言った羽村の言葉の意味は、わからない事もない。わからない事もないのだが、片想いをしている者が偶然知るのと、好きな相手の後をつけて、意識を奪い拘束。そして監禁するような奴が好きな相手の好物を知っているのではかなり違うだろう。
ハッキリ言って怖い。凄く怖い。でもそれを追求するのはもっと怖い。
内に秘める恐怖と闘いながら、雨宮は必死に他の話題を探す。
すると雨宮はふと気づいた。
(あれ?そういやこのボトル、この状態じゃ開けられなくないか?)
拘束された雨宮の両手では、片手でボトルを掴み、もう片手で蓋を開けるのは困難に思える。
それどころか、不便な両手では上手く水を飲めるかも怪しい。
「あのさ、やっぱりこの手錠、外してくれないか?これじゃ水も飲めねぇよ」

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