大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 野球部の秘密。-R18-
- 日時: 2013/09/16 12:47
- 名前: みるきんぐ
えと、はじめましてです!
この物語は、主人公総受けです!
好きなプレイを教えてくださったら、要望に答えて書きます!
コメント待ってまs((殴
よろしくお願いします(*´∇`)ノ
●人物
[主人公]
野井崎 辰
ノイザキ タツ
高1。野球大好きで、元ヤンだけどいい性格。ゲイではない。黒髪。
[部長]
篠山 珀
シノヤマ ハク
高3。部員とはめったに会わず、冷たい。でも辰をいじるのは好き。黒髪。
[部員]
城田 奏
シロタ カナデ
高3。元気で、お兄ちゃんのような存在。子供っぽいけど辰より背は高い。茶髪。
[部員]
雄山 美弥
オヤマ ミヤ
高3。面倒くさがり。可愛い系の顔立ちで、背は普通。黒髪で片方にピアスをしている。
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- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.16 )
- 日時: 2013/09/08 18:19
- 名前: みるきんぐ
#9
翌日。
俺は昨日のことにぐったりしながら、登校していた。
あの後、部長さんが慣れた手付きで掃除してくれた。肝心の俺は…イった後の独特の疲労感により、ぐっすりと眠ってしまっていたらしい。
個室から出るとき、部長さんが俺に何かを投げてきた。
キャッチは得意じゃないから危うい動きでそれを取って見ると、それは至極シンプルな鍵だった。
「それ、ココの合鍵。俺しかいないから、来たいときはいつでも来なよ」
部長さんの言っている意味が一瞬わからず、首を傾げた。
言葉の内容を理解したときには、もう声を発する。
「合鍵?いいんですか、こんなの。大体なんで俺に…」
「君のこと気に入ったんだよ。名前、なんだっけ?」
「野井崎 辰です」
「じゃあ、タツな。俺は 篠山 珀(シノヤマ ハク)だ。覚えとけよ」
「はぁ…」
なんか、気が狂う。
優しい一面があるなんて、そんなのズルい。
「あ、部活終わったら絶対ココには来るんだよ。じゃまた明日」
「……はい…」
「そんなに落ち込むなよ。調教はするけど、もう乱暴なことはしないから」
「別に乱暴じゃなかったですけど…」
「あ、そう?良かった」
部長さんはあどけなく笑った。
これが野球部の部長だとは、到底思えない。
………そんなこんなで、現在に至る。
「今日も行かなきゃか…」
別に行きたくない訳じゃない。
不思議だ。
でもなんか、恥ずかしいというか、気まずいというか。
せっかくの野球ライフが、部長さんの所為で真っピンクに染まりそうだ…。
キーンコーンカーンコーン
「HR終わりー」
「礼」
「あざっした〜」
俺がぼーっとしていると、そんな声が聞こえて、えっ、と時計を見た。
時刻は、放課後を告げている。
「…もう放課後!?」
悪夢がやってくるのは、とてつもなく早い……。
俺は重い足取りで、部室へと向かった。
「おータッちゃん!来ないかと思ってたぁ〜」
部室に着くと、一番に見えたのは奏先輩だった。
何事もなかったかのように、俺にヘラヘラと笑う。
でも何故かイラつかないのは、まァ奏先輩があどけないからだろう。そうだと信じたい。
「……昨日、奏先輩どこ行ってた
んですか?」
「ん?」
「俺が…その……部室さんに………されてたとき、もう奏先輩…いませんでしたよね?」
「…ああ!あの時ね」
奏先輩は納得したようにして、ポン、と手を叩いた。
俺より少しだけ高い奏先輩を見つめる。
「隠れ場所があるから、こっそりそこから見てたよ〜。あっ、ついでに、タッちゃんがあまりにも可愛く喘いでたから写真とっちゃった☆」
「はぁ……ってえぇぇぇぇぇ!!??」
撮ったんですか!?
撮っちゃったんですかこの人!!?
「いっ…今すぐ消してください!それか携帯貸してください!!」
「やだー。どうせこれからもああいうのされるだろうから、消しても意味ないよー?」
「…っでも!とにかく消してくださいっ!!」
「いやだ!これは俺の!!」
「子供か!!」
ありえないこの先輩ありえない。
人の情事を盗み聞き&こっそり撮るなんて…最低だ!
てへ、と奏先輩が舌を出したので、俺は呆れて、「もういいです…」と肩を落として部室の中にあるベンチに座った。
「はは、ごめんって!でも誰にも見せないから」
「わかりましたよ…」
「写真見る?」
「見ませんっ」
どこまで子供なんだこの人は…。
俺は呆れながら、重いため息をついたのだった。
- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.17 )
- 日時: 2013/09/08 21:07
- 名前: みるきんぐ
#10
「おい野井崎ー、次こっち掃除して」
「あっ、はい!」
部活は、部活というよりは本当にただの雑用だった。
部室を隅から隅まで雑巾掛け、野球道具の磨き、グラウンドの石拾いなど。
せめてマネージャーが居ればと思うが、この高校ではそんな制度はいらないらしかった。
「俺、掃除のおばちゃんになってない?あ、違うか。掃除のおじちゃんか。……いやなんだソレ。」
部室の掃除を放棄してそうやって一人でボケて一人で突っ込んでいると、どこからか、クスクスと笑い声が聞こえてきた。
え、と辺りを見渡す。
「こっちだよ。こっち」
そんな声が聞こえて振り向くと、そこには勧誘の時に奏先輩と一緒に居た、美弥先輩だった。
「あ」と俺が少し頭を下げると、美弥先輩は笑いを堪えながらこっちへ来る。
「恥ずかしいところを…」
「……ふふっ。ていうかさ、何でその…三角巾?みたいな奴付けてんの?」
「ああ、これですか」
美弥先輩の視線の先には、俺が頭に付けた三角巾があった。
家から引っ張り出してきたもので、昔懐かしい模様だ。
「掃除、といえばこれしか浮かんでこないんです。あ、あとエプロン?」
「何それ。面白いんだね、キミ」
「え?い、いやぁ…」
ちょっと嬉しかった。
そんなこと言われたのは初めてだし。
美弥先輩はピアス開けてるけど、なんだか優しそうだ。
しかも、可愛い系の美少年というヤツだろうか。ヘタすれば女子よりも可愛いかもしれない。
黒髪にピアスだから、男とはわかるけど。
「先輩、練習しなくていいんですか?」
「練習?面倒くさいからいつもサボってる」
「えぇ…。大丈夫なんですか?ソレ」
「大丈夫なんじゃない?」
大丈夫なんじゃない?って……。
ホントに野球部なんだろうか、この人。
そんな心配をしてしまうほど、美弥先輩は意外に野球に対してあっけらかんとしていた。
「あ、そーだ。そんなことよりさ、僕すごいの見ちゃったんだよね」
「すごいの、ですか」
突然の美弥先輩の言葉に俺が反芻すると、「そう」と美弥先輩が言った。
何だろうか。少し気になる。
「何ですか?」
俺が訊くと、美弥先輩は口を開いた。
「奏から、辰のえろい写真見せてもらったんだよね」
俺は固まった。
えろい写真…?と復唱する。
「そう。えろい写真。」と美弥先輩が繰り返すので、俺は奏先輩を、とりあえず頭の中で恨んでおいた。
「うわーっ最悪!あの人最悪だ!悪魔だ!!」
「ね、奏とヤったの?それとも他の人?」
「え…」
美弥先輩は、相手が部長さんとはわかってないのだろうか。
それなら…言わない方がいいのかもしれない。
俺は奏先輩ということは否定して、でも部長さんということも言わずに、曖昧に答えて紛らわした。
「わかんないけど…とりあえず、男とヤったのは確かなんだ」
美弥先輩が鋭くそう言ったので、俺は言い逃れが出来る筈もなく、「は、はい…」と頷いた。
多分今の俺の顔は、真っ赤だ。
「…ッチ、処女は絶対僕が奪ってやるからな…ムッツリスケベ野郎……」
………ん?
今、美弥先輩の口からとんでもない言葉が聞こえたような…。
急に声が低くなったので、びっくりした。
俺が驚いていると、美弥先輩がそれに気付いた紛らわすように明るく振舞った。
「あっ、気にしないで!そ、掃除頑張ってね!じゃ!」
「………?」
美弥先輩はわざとらしくそう言うと、頭を抱えながら、部室を出て行った。
嫌な予感すらも感じず、俺はただポカンとしていた。
「なんだったんだ今の…」
- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.18 )
- 日時: 2013/09/11 21:17
- 名前: みるきんぐ
#11
そしてそんなこんなで部活が終わり、ついに、この時が来た。
俺は貰った鍵を握り締め、昨日あったことは無理矢理忘れるようにして、鍵を開ける。
カチャ…と静かに音がして、何故かこっそりと、扉を開いた。
「………部長…さーん…」
中をそろりと覗くと、部長さんは居なかった。
あれ、いつも居るって言ってなかったっけ。
俺は首を傾げて、ポケットの中に鍵をしまって中に入った。
昨日と同じくソファがあり、昨日のことを思い出して自然に顔が赤くなる。
なんか女々しくなってきてる気がするので、首を振り、雑念を消した。
(俺はゲイじゃない!うん!)
そう言い聞かせて。
ソファの所へ行くと、やっぱり誰も居なかった。
少しだけ寂しいと思ったのには気が付かないフリをして、辺りを見渡す。
誰か…誰でもいいから誰かいないの?
俺が重いため息をつくと。
カチャ、と扉を開く音がして、俺は主人を見つけた犬みたいに、素早く振り向いた。
でも扉を開けたのは 部長さんではなかった。
「…美弥…先輩?」
「あ、辰だ」
美弥先輩がきょとんとそう言って、「あれ?」と首を傾げた。
俺は来たのが部長さんじゃなかったことに少しだけ寂しさを覚えながら……って、寂しくなんかないし!
俺が一人で葛藤していると、美弥先輩が「まァいいや」と面倒くさそうに言ってソファの前にいる俺の方に向かった。
「部長さんに用事だったんですか?」
「うん。でも珀はいないみたいだから、ここで待ってるよ」
「それがいいですね」
俺は美弥先輩に、なるべく優しく笑った。
美弥先輩に悪い印象は与えたくないから。
すると…美弥先輩が、驚いたように目を丸くして俺を見た。
え?と俺も美弥先輩を見る。
「どうしたんですか?」
「いゃ……別に」
「……?」
心なしか、美弥先輩の顔が赤い。
うん。自惚れすぎだ俺。ばかめ俺。落ち着け俺。
「…と、とりあえず、座りましょう。ね?」
気を取り直してソファをぽすぽすと叩くと、美弥先輩は無言でソファに座った。
顔赤いのに無言って…熱か?熱だよな?熱だと言わせてくれ。
「先輩、熱あるんですか」
「えっ?なんで…?」
「いやなんか赤いから」
「ちっ…ちげーよ!お前絶対アタマ悪いだろ!」
あ、照れた。
今のは絶対照れたな。
なんだか美弥先輩が可愛くて、俺は笑いながら美弥先輩の横に同じように座った。
二人分の体重で、ソファがゆっくり沈む。
そういえば昨日も、こんな感じだったな。
でも美弥先輩は背が高い方ではないから、俺と同じくらいかな。いや、俺よりもうちょっと小さい…?
だからか、部長さんのような恐怖は全然感じなかった。
横に誰かが居る。
それだけで、結構落ち着く。
そう思っていたら、うとうとと眠気が襲ってきた。
(眠たい……)
「……………」
「………、ん…」
「………えっ?」
俺が眠たさから少し出てしまった声に、美弥先輩はそう反応した。
俺は頭が大分ぼんやりしていて、はは、と笑う。
「すみません、眠たかったんで」
「…ぁ、そーなの」
「はい。……ふぁぁ…」
つい出てしまったアクビに、あ、ヤバ、と口を塞ぐ。
だがそれはもう遅く、眠気が更に増してしまった。
いやしかし、先輩の横で眠るわけには……
「寝ればいいじゃん」
「……え?」
美弥先輩は、当たり前のように自然にそう言った。
寝て…いいの?
「え、いいんですか」
「いーよ。寝ちゃダメっていう方がおかしいでしょ」
「はぁ…じゃ、すみません……」
不思議な空気になったけど、とりあえず早く寝たくて、俺は意外にすんなりと眠りに入ってしまった。
辰が寝息をたてる頃には、美弥が、辰の身体を眺めてごくりと緊張で喉を慣らした…
- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.19 )
- 日時: 2013/09/14 17:02
- 名前: 蜻蛉
お久しぶりです!
読み方はかげろうで正解です!
コメありがとうございましたorz
やっぱみるきんぐさん文才があって羨ましいです、、、
つ続き楽しみにしてます!
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