大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 野球部の秘密。-R18-
- 日時: 2013/09/16 12:47
- 名前: みるきんぐ
えと、はじめましてです!
この物語は、主人公総受けです!
好きなプレイを教えてくださったら、要望に答えて書きます!
コメント待ってまs((殴
よろしくお願いします(*´∇`)ノ
●人物
[主人公]
野井崎 辰
ノイザキ タツ
高1。野球大好きで、元ヤンだけどいい性格。ゲイではない。黒髪。
[部長]
篠山 珀
シノヤマ ハク
高3。部員とはめったに会わず、冷たい。でも辰をいじるのは好き。黒髪。
[部員]
城田 奏
シロタ カナデ
高3。元気で、お兄ちゃんのような存在。子供っぽいけど辰より背は高い。茶髪。
[部員]
雄山 美弥
オヤマ ミヤ
高3。面倒くさがり。可愛い系の顔立ちで、背は普通。黒髪で片方にピアスをしている。
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- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.1 )
- 日時: 2013/08/30 19:13
- 名前: みるきんぐ
#0
「……っん…!?」
突然のキス。
驚く自分。
甘くしびれる脳。
ぞくり、と背がしなった。
「……っ、ん、ん……」
吸い付かれて、声が出せないほどもう酸欠になってしまう。
口の中で舌と舌が絡み合い、湿った音と声が漏れる。
押しのけようにも手錠を掛けられてて、形だけの抵抗しかできない。
「触って欲しい?」
頭がくらくらする。じれったくて、じれったくて。
視線が熱くて目を逸らすけど、その人は意地悪に俺を見つめて低い声でそう囁く。
ぶる、と身体が震えて、身体中が熱かった。
「……っ…、……はぃ……」
……なんで?
なんでこんなことになったんだっけ?
- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.2 )
- 日時: 2013/08/31 12:53
- 名前: みるきんぐ
#1
俺は野井崎 辰。
ノイザキ タツと読む。
小さな頃から野球が大好きで、背は175cmだから野球関係にしては普通身長だけど、高校生になったら絶対に野球部に入って甲子園に行くと決めていた。
唯一の武器は……力任せのピッチング?
こんなに野球が好きなのに、何故か実力なんか一般人と変わらない。
上手くなるように毎日毎日特訓して、これでも上手くなったつもりだ。
そしてこんな俺がーーーついに、今日から高校に入学することになった。
野球部は、漫画とかで見る限り、熱血で、努力家で、楽しそうだ。
そう思うと、入学式の定番の校長の話なんか聞いていられなくて、ずっと野球部の楽しさを想像してにやけてしまっていた。
部活の勧誘が始まると、すぐに野球部が勧誘する場所へ直行した。
だって楽しみで、仕方ないんだ。
早く入部して早く朝になって、部活動生になれないかな。
「野球部ー入りたい人ー楽しいぞー!」
「………汗くさいけどな」
「おまえっ!それは言っちゃダメだって!ほらぁ、新入生俺たち避けてんじゃんっ!!」
野球部の勧誘場につくと、『野球部』と書かれたプラカードを持った2人組が居た。
一人はプラカードを持った背の高い茶髪で、もう一人はピアスを片方だけ開けた、面倒くさそうに勧誘する黒髪の人。
二人とも、野球部員なのだろう。そうには見えないけど。チャラいし…。
「…あのっ!俺入りたいです!!」
人混みを割って入ってその2人組の所へ駆け寄ると、2人が「お?」と同時に振り向いた。
茶髪の人はにかっと笑って、「ヤッタ!!入部希望か!?」と嬉しそうに声を弾ませる。
「はい!」
「おっ、威勢いいな!身長は…普通で大丈夫だろうけど。もう本入部で入れr「バカなのお前。」…なんだとっ!?」
茶髪の人の声を遮ったのは、ピアスの黒髪の人。
…ていうか髪の色で人を判断するのはどうかと思うので、一応名前は聞いとこう。
「あの…名前教えてほしいです」
「…ああ!俺は、城田 奏(シロタ カナデ)だ」
「僕は雄島 美弥(オシマ ミヤ)」
茶髪の人は奏先輩、ピアスの人は美弥先輩か…。
「俺、野井崎 辰です!野球大好きなんで、よろしくお願いします!」
なるべく気前のいいように自己紹介をすると、2人は「よろしく」とまた同時に声を発した。
性格は反対っぽいのに、気は合うんだな…。
「ハモるなよ美弥!」
「それ僕のセリフ」
楽しそうだ。
俺はもうすぐ来る仮入部に胸を踊らせながら、なんだかんだ言って仲の良い2人を見ていた。
ーーー野球部の実態が、どんなものかも知らずに。
- Re: 野球部の秘密。-R18- ( No.3 )
- 日時: 2013/08/31 13:03
- 名前: みるきんぐ
#2
「おおお俺、野井崎 辰です!よよよよろしくお願いします…っ!!」
俺はアガリ症だ。極度の。
仮入部での自己紹介ってだけなのに、この間の勧誘の時には全然感じなかった緊張感が、皆を前にすると急に出てきた。
そんな俺に、横にいた奏先輩が「タッちゃんってシャイなんだな〜!可愛い」と笑いながら俺の背中を叩く。
「…タッちゃん?」
「おう、辰だからタッちゃん」
何と無く理不尽な気がするセリフに首を傾げながらも、奏先輩を見た。
奏先輩は笑って、前を向いた。
「…というわけだ!皆、こいつをよろしくな」
奏先輩は面倒見の良い兄のような存在らしく、慣れているのもあるのだろうが、俺とは違って皆の前で緊張なんかせずに、軽くそう言った。
俺は憧れを覚えて、奏先輩を見る。
「一年はお前だけだからな〜。しっかり頑張れよ」
「はい!…ってえぇ!?俺だけなんですか??!」
突然の奏先輩の衝撃発言に、目を丸くした。
そういえば、周りを見渡しても三年生の奏先輩と美弥先輩を含めて一年は俺だけだ。
ウソだろ………
「さぁて!始めるぞ!!」
奏先輩が元気良く言って、部員が一斉に返事をしたので、俺も 少し遅れて返事をした。
そのあと、無事部活が終わり、部員たちは解散していった。
やっぱり仮入部でも一年という扱いは変わらず、要求されるのは雑用ばかり。
ああしろこうしろと何様だと思ったが、すぐにこれが部活なんだと思って嫌な思いはしなくて済んだ。
俺ってば…いい奴…。
「よっ!おつかれタッちゃん!!」
俺が皆と同じように帰ろうとすると、急に背中をバシンと叩かれて「へっ?」と間抜けな声を出してしまった。
そこにいたのは奏先輩で、「もう帰んの?」とあどけない笑顔で訊いてくる。
「あ…ハイ。今日はありがとうございました」
「イヤそれはいいんだけどさ」
「?」
「ちょっと来てほしいところがあってね」
奏先輩はどこか楽しそうな口調で、でもいつもと変わらずそう言った。
少し不思議に思いながら「?はぁ…」ときょとんと答える。
「部長が、呼んでんの。タッちゃんを」
「部長?ぁ、そういえば会ってなかった…」
「でしょ?だから、部長は見とかないとね」
ね?と奏先輩が微笑む。
あまりにも子どもっぽくて、俺は笑いながら、「はい」と返事をした。
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