大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 文ストで色々。【3/15まで更新停止】
- 日時: 2017/03/03 14:39
- 名前: 七夜
初めまして、七夜と申します。
元は文ストのコミックを友達に7巻まで借りたことにより文ストにどハマりした者です。最近では暇があれば文ストの腐向け画像や漫画を漁っている始末。末期です←
漫画を描ける絵心はないので、小説書きたいなと思いスレ建てしました。
短編集的な感じになりそうです。
自分の推しCPは太中ですが、それ以外も書きます。
ネタが尽きたら依頼を募集するかもしれません。
2/10
ssのネタを募集します。詳しくは>>46をご覧ください。リクお待ちしております!
それではよろしくお願いします!
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- Re: 文ストで色々。【ssリク募集中】 ( No.48 )
- 日時: 2017/02/14 21:04
- 名前: 七夜
太中でバレンタイン(中也総受け関係ないです)
チョコレートとは甘い物だが、苦い物である。
甘ったるいだけじゃなくてほろ苦くて、そこに何とも云えない深みと旨みがあるものだ。
取り分け、葡萄酒と合うチョコレートは苦味の主張の強いものが好い。
...そのはずだが、口に含んだこのチョコレートは、勿論苦いが、何とも云えず甘くて優しいものだった。
***
「は?ばれんたいん?」
「そうじゃ...って若しかして知らぬのか、お主?」
ポートマフィア本部、会議室。幹部による会議(通称ゆるふわ会議)が行われる場所である。
姐さんこと紅葉さんが呆れた様な顔を俺に向けた。深く溜息を吐いては、「時代遅れじゃの...」と嘆く。...何か姐さんに時代遅れとか云われるとムカつくな。年増の癖に...おっと危ねェ何でもねぇ。
姐さんは「善し」と呟くと、床に置いてある紙袋をがさがさと漁り、綺麗な包装(ラッピング)の箱を取り出す。
「これはチョコじゃ」
「チョコ?...買ってきたのか、姐さん」
「そうじゃ。作るにはちと手間が掛かるでのう」
「誰かにあげるのか?態々そんな綺麗に包んで」
「これは首領用じゃな。義理だが」
「義理?」
「本当に何も知らぬのじゃな...」
また心底呆れた様な溜息を吐くと、姐さんは俺に「バレンタインの何たるか」を十分以上は掛けて語り、その終わりに、
「まあ、だからお主も、想い人にチョコを渡したらどうじゃ?」
「...え?一寸待て、今の説明だと、チョコを渡すのは女性なんじゃ」
「ん?お主は女性側じゃろう。真逆、太宰が受けとは考え辛いし」
「...............」
最初からそうさせる気満々だっただろう。間違い無ェ。「そう云う訳じゃ、頑張るんじゃぞ。これはお主の分な」という台詞と首領用の物より一回り大きく綺麗な箱を残して、姐さんは去って行った。
そのチョコレートを食べてみたが、普通に美味かった。
そう云う訳で、俺は今家の近くの百貨店に居る。時刻は現在午後五時半。別にチョコを作っても善かったが、失敗したら面倒だし、今日は既に二月十四日なので、今から作ると時間が掛かる。それから、何時かに俺自身が食べたチョコレートが葡萄酒に善く合っていて美味しかったことを思い出したので、どうせ太宰に遣る物なら酒のつまみに為るようなそれが善いだろうと考えたからだ。それに、俺が美味しいと思ったものを彼奴が美味しいと云ってくれたら嬉しい。しかし、それが今でも売っているかは怪しいし、抑も何処で買ったか覚えていない。この百貨店内であることだけは慥かなのだが、割に大きい百貨店だし、虱潰しに探していってどれ程時間が掛かるか...。
と、そこで、ある葡萄酒が俺の目に留まる。
「...ペトリュス」
思い出した。彼のチョコレートはその時食べた物だ。何となく苦くて、渋くて、然しそれがあの時の感情と一致して、美味しかった。...チョコレートは少なからず甘い物だろうが、それは非常に苦かった。まるで甘さが抜けた様な、ぽっかり全て何処かに行って仕舞った様な、そんな味がした。
「........買っていくか」
少々小さめの瓶を持ってレジに向かうと、その途中、幸運にもあのチョコレートを見つけた。如何やらこの店だったようだ。そのチョコレートも合わせて葡萄酒(ペトリュス)を買い、その店を出る。今の時刻は午後六時。後は適当に他の店で野菜でも何でも買ってって夕飯にすればいいだろう。...蟹缶も買っていってやるか。
***
「お帰り中也。今日は一寸遅かったね」
「野暮用でな」
心なしかにこにこした太宰が珍しく玄関で俺を出迎えた。
流れるように台所に向かい、チョコレートと葡萄酒は仕舞って、ちゃっちゃと夕飯を作る。酒を呑むつもりなので軽めに。太宰は特に何も云わずに夕飯を食べて、その後も特に何も云わなかった。俺の予想としては、太宰はバレンタインを知っているだろうから、もっとチョコを欲しがったりするかと思ったんだが。如何やら俺から切り出さないといけないようなので、仕方なく声を掛ける。
「おい太宰」
「何だい中也?」
「今日は何の日k「バレンタインだよね」...ああ」
にっこにこ顔で食いついて来やがった。ウゼェ。
俺は仕舞っておいたチョコレートとペトリュス、二つのグラスを取りに行って、ついでに蟹缶も取って戻った。太宰は「君って本当センス無いよね...チョコは兎も角、蟹缶と葡萄酒って...」と笑いを噛み殺すのを見て、矢っ張り蟹缶は止めておくべきだったと後悔したが、それはまあ善い。
「そう云う訳で...チョコだ」
「それくらい見れば判るよ。これ、貰って善いのかい?」
「ああ」
「折角だから蟹缶も貰うよ。どんな酒と合わせても美味しい蟹缶は美味しいもの」
「そうかよ」
太宰はにこにこしたままチョコレートの包みを丁寧に取って、ひとつ食べ、「うわ、苦い」と云った。そして葡萄酒の瓶に手を伸ばして、一瞬手を止める。そこで薄い笑みを浮かべた後、何でもないようにグラスに葡萄酒を注いで、飲んだ。.........。
三つか四つ食べた後、不意に太宰は云った。
「中也、君も食べなよ」
「は?いや、それは手前に買ったもの」
「善いから。...これを買って来たのには意味が有るんだろう?あ、そうだ、中也口開けて。私が食べさせてあげよう」
「いや自分で食べる」
「善いから」
「...子供かよ」
云われて仕方なく口を開ける。太宰は特に勿体ぶらず、俺の口にチョコを入れた。...苦い。矢張りこのチョコレートは苦い。俺は空いている方のグラスを使ってペトリュスを飲む。.........。
「中也」
「何だよ」
「あの時私は君の元を去った」
「.........ああ」
「けれど今は君の元に居る。私は君の元に居るんだ」
「.........ああ」
「苦いなぁ、このチョコ...」
そこで太宰は俺の目をじっと見て、噛み締める様に言葉を続けた。
ふわりと柔らかく、優しく、甘い笑み。
「うふふ、でも、美味しいじゃない。このチョコ。...甘過ぎるくらいだよ」
「.........ああ」
チョコレートとは甘い物だが、苦い物である。
甘ったるいだけじゃなくてほろ苦くて、そこに何とも云えない深みと旨みがあるものだ。
取り分け、葡萄酒と合うチョコレートは苦味の主張の強いものが好い。
...そのはずだが、口に含んだこのチョコレートは、勿論苦いが、何とも云えず甘くて優しいものだった。
- Re: 文ストで色々。【ssリク募集中】 ( No.49 )
- 日時: 2017/02/14 22:12
- 名前: ルシア
初めまして、ルシアです。いつも楽しく小説を読ませていただいております。
私も太中好きなのでお話したいなと思いましてコメントしました。
・・・・・・ssって何ですか← すみません、馬鹿がここに一人います・・・。
リクしようとしたのですがそもそもssの意味が解っていなかった(´・ω・`)
教えて下されば嬉しいです。
中也総受けいいですね。続き待ってます!
バレンタインのも良かったです!
実は私学生でして・・・。明日からテスト期間なのでコメが遅れると思います。すみません。
お邪魔しました・・!
- Re: 文ストで色々。【ssリク募集中】 ( No.50 )
- 日時: 2017/02/15 20:48
- 名前: 七夜
ルシア様
コメントありがとうございます!初めまして(^ω^*)
説明不足で申し訳ないっっ((ssとはショートストーリーの略です。短編よりもっと短いお話のことですね。1レスに内容を収めきりたいと思っています。
返信の遅さなんて気にしません!むしろ私も亀更新なので!←
リクお待ちしております!
- Re: 文ストで色々。【ssリク募集中】 ( No.51 )
- 日時: 2017/02/15 21:56
- 名前: ルシア
またまたお邪魔します(^^♪
全然七夜さんの説明不足じゃありません!私がおかしいだけです(笑)
なるべく早く返信出来る様にします。勿論勉強の休憩時間に、ですよ♪←
すみません、脳が壊れました。
早速リクさせていただきます。新旧双黒の同棲パロ(旧双黒は太中寄り、新双黒はどちらでも)というのはおkですか??
すみません、細かい上に長くて申し訳ないです・・・。ssのリクとはこんな感じいいのか・・・?
無理そうでしたら無視してくださっても大丈夫ですので('◇')ゞ
失礼しました!
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