大人オリジナル小説
- 境界性人格障害製造過程
- 日時: 2010/08/01 22:45
- 名前: みやび
境界性人格障害と戦う私と、その私を支えてくれる私の大切な家族のノンフィクションです。
最近やっと「死神」と遠くなったので、自叙伝を書いてみたいと思って書き始めました。
幼少期から書き始めるので、長くなると思いますが、よろしくお願いします。
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- Re: 境界性人格障害製造過程 ( No.13 )
- 日時: 2010/08/02 15:52
- 名前: みやび
幸せな家庭を夢見て買った父の家から父が消えたのは、私が10歳のとき。
早生まれの私は小学3年生だった。
妹は幼稚園の年長だった。
小さな集落には瞬く間となく、我が家が離婚したことが伝わっていた。
しかし、私も妹も何事もなかったかのように、学校に通い、友達と遊んでいた。
父は、ローンは残っていたが家を母に渡し、養育費として月に10万払っていた。
母はパートを続けていた。
この頃はまだよかった。
ただ、パパがいないだけ。
そう。それだけのこと。
だけどそんな些細な幸せさえも、長くは続かなかった。
父が消えてしばらくすると、母は夜いつも出掛けるようになった。
そのせいか、昼間の仕事もしてないようだった。
そんなある日、母が言った。
「今度、お父さんになる人を連れてきていい?」
私は母に男がいることは感じていたし、
「お父さんになる人」
= 社会的に立派な人で家庭的な人
と思い、喜んで
「いいよ」
と言った。
数日後の夕方、土手で妹と犬と遊びながら待っていると、その
「お父さんになる人」
を連れて母がやって来た。
私は愕然とした。
これが「お父さんになる人」?
その男はひょろ長く、パンチパーマの伸びた頭に柄の悪いいでたち、母よりも明らかに年下であった。
(チンピラ)
私の第一印象である。
しかも今までテレビでしか見たことのないような人種。
一気に私は鳥肌が立った・・・
そう。
そいつこそが、これから私達姉妹を苦しめる悪魔だったのだ。
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