大人オリジナル小説
- 境界性人格障害製造過程
- 日時: 2010/08/01 22:45
- 名前: みやび
境界性人格障害と戦う私と、その私を支えてくれる私の大切な家族のノンフィクションです。
最近やっと「死神」と遠くなったので、自叙伝を書いてみたいと思って書き始めました。
幼少期から書き始めるので、長くなると思いますが、よろしくお願いします。
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- Re: 人格性障害製造過程 ( No.3 )
- 日時: 2010/08/02 23:58
- 名前: みやび
母は、自分の言うことを決して曲げない人だった。
油肉をいつまでも食べられない2歳の妹にも、残すことを決して許さず、
翌朝、心配した私が妹の顔を覗いてみると、
寝ている妹の口の中には、昨夜の油肉が残っていた。
父は普段、あまり怒ることはなかったが、
ある朝、母と口論になった父は、母に
「馬鹿!」
と言われた際、激昂し、カレーの入っていた鍋を投げつけた。
自分を馬鹿にされるのを一番嫌い、
くだらないプライドと、巧みに処世術を使い出世した父の、
最初にみた醜い姿であった。
それでも私は父が好きだった。
その後も母は社宅で、父の上司にもお構いなく、
ベランダの物干しがどうの、こうの、
隣近所と揉め事を起こし、仕方なく父は私の卒園を待たずに、
東京郊外のC県に一戸建てを購入し、私達は引越した。
その母の周りとのトラブルや、
若くしてわざわざ一戸建てを購入した父、
そしてドーナツ化現象の走りの家の建ち方が、
悪夢への始まりであった。
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