大人オリジナル小説
- 境界性人格障害製造過程
- 日時: 2010/08/01 22:45
- 名前: みやび
境界性人格障害と戦う私と、その私を支えてくれる私の大切な家族のノンフィクションです。
最近やっと「死神」と遠くなったので、自叙伝を書いてみたいと思って書き始めました。
幼少期から書き始めるので、長くなると思いますが、よろしくお願いします。
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- Re: 境界性人格障害製造過程 ( No.15 )
- 日時: 2010/08/02 19:04
- 名前: みやび
相変わらず続く毎晩の喧嘩。
私達姉妹は、あの日以来、母への暴力を止めることはしなくなった。
そのうち母は、目に見えてアザだらけになっていった。
職業も転々とするF。
いかにも一般人には見えないFと、それに合わせるかのように、極道の女のような服になっていく母。
ある晩、それは真夜中でなく起こった喧嘩。
殴られた母は包丁を持ち出して、Fを追い掛け回した。
Fは外に飛び出して行き、母もそれに続いて行った。
私達姉妹は、包丁、はさみ等々、あらゆる家中の刃物を、
椅子の上に乗り、精一杯背伸びしながら、
キッチンの上部の棚やらに隠した。
〔 犯罪者の子供にだけはなりたくない!!! 〕
ただ、それだけの想いからだった。
普通の小学生でいられる場所さえも奪われたくない・・・と思っていたのだろう。
その想いは、ことあるごとに増えつづけ、私を不安にさせた。
母の両腕の内側にアザがあれば、
〔 母は覚醒剤をやっているんじゃないか? 〕
〔 このままエスカレートして、母がFを、もしくはFが母を殺してしまったら・・・ 〕
もう母の心配をする私ではなく、犯罪にだけは関わりたくないという心配ばかりだった。
今、思えば、この頃から、私の病は発症し始めたのであった。
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