大人オリジナル小説

飛べない少女
日時: 2011/06/05 15:52
名前: 優

〜プロローグ〜

君は言ってくれたね。

―――“いじめなんてする人が悪いんだから”

―――“あんたには、仲間がいるじゃん”

でもね・・・・・・

その言葉は、あたしを苦しめるだけ・・・・・・


いじめをする人は、自分が悪いなんてこれっぽちも思ってないんだから。
そう思っても、何も変わらないんだよ・・・・・・
そう言ったって、綺麗ごとって笑われるだけなんだよ・・・・・・


仲間なんていないよ。
隣にいる君さえも、どうせ仲間じゃないんでしょう?
だったら、どうして一緒にいてくれるの?
励ましてくれるの?期待させるの?
あたしの仲間は誰なの?どこにいるの?
その人は、あたしを救ってくれるの・・・・・・?

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Re: 飛べない少女 ( No.6 )
日時: 2011/06/09 20:45
名前: 優

〜第4話〜

「菜々・・・?」
はっとしたように振り返った菜々は、携帯を片手に、教室の隅に佇んでいた。
夕日が差し込む放課後の教室には、麻友と菜々。2人だけだ。
「どうしたの?早く帰ろうよ」
しかし、麻友が歩み寄ると、菜々は少し後ずさった。
そして、素早く携帯を閉じ、カバンにしまう。
「ん・・・ごめんごめん!帰ろッ」
この時、麻友は何か違和感を感じていた。
・・・なんか違う。様子がおかしい・・・。
「菜々、どうかした?」
いや、どうかしたのは明らかだ。
普段から一緒にいて、信じられる友達なのだから。
様子が変ならすぐ気付く。
―――菜々や澪が、麻友の異変に気付いてくれるように。
それでも菜々は、麻友の問いに
「なんでもないよ〜?早く帰ろッ!」
と、話をはぐらかすのだった。

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